小学生に死にたいと言わせる被告人(後編)

裁判No.22
事件:強制わいせつ 概要)小学生に性的いたずら
被告人:60代前半の男性
傍聴席:7人


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どうも皆さん、本日は東京の自宅にておはようございます、こんにちは、こんばんは「普通」です。
今回もはりきって参りましょう。


え〜っと、前回の続きですね。
今回は、被告人の奥さんの証人尋問から。

弁「今回、被告人が逮捕されたと聞いて、どのように思われましたか?」
証「本当に突然のことで、しばらく信じられないという気持ちでした」
弁「今回ね、被害者は小学6年生の子どもだったんですけど、被告人にはそのような趣味があったのでしょうか?」
証「とても信じられません。被告人のやさしさが、そうさせてしまったのかもしれません……

や、やさしさだぁ!?な〜に、言ってんだよ、この人は。
旦那は、20年以上も前から同性に興味があったの。被害者をキップで釣ってるの。どう考えても、自分の欲情の末の犯行でしょうが。

弁「被告人は、今回のような小さい子を性の対象として見ていたようなのですが」
証「とても、そんなこと信じられません」
弁「どうして、このようなことが起こってしまったと思いますか?」
証「自分一人で、ローンとかを払っているのがストレスになっちゃったのではないでしょうか
弁「被害弁償はしましたか?」
証「ローンとかもあるんで、とても払えそうもありません」

証人ってさぁ、普段の被告人の生活状況とかさ、今後の監督や被害者への対応とか、被告人に有利な証拠を提供しなきゃいけないのに、なんなんだろうこの人。
結局、ずっと昔からそういった趣味があるってことは知らぬ存ぜぬで、今までちゃんとコミュニケーションとれてたのかわからんし、今後もどうなるか不安でしょ。
ローンのストレスはわかるよ。でも、それは犯罪の理由になるわけがないし、被害の回復を行わない理由になるわけねぇじゃん。
この人、何も考えてないんでしょうね。ちゃんと弁護士も話しておかないと。むしろ気分悪くなるわ。



もう、この証人から証言を引っ張り出そうとしても無駄なんで被告人に期待しましょう。

弁「13歳未満への行為だと、同意があっても犯罪になると知っていましたか?
被「はい」
弁「なら、どうしてやってしまったのですか?」
被「昔から、そういうのが好きなので、やってしまいました」

ほら、やっぱ好きなんだって。
ローンとかなんやらじゃなくて、好きだからやってたんだよ。ごちゃごちゃ言い訳しないで、こうはっきりと言ってくれる方がスッキリするわ。同情はできないけど。
ちなみに、なんで13歳未満への行為は、同意があっても犯罪になるってわかります?
……
……
はい、その通り。13歳未満の場合、意志決定、責任の重大さという部分で同意に強い意志があるとは判断できないため、同意がないのと同様の扱いになっちゃうんですね。ちなみに、被告人はサラりと答えてたんで、超確信犯です。

弁「被害者は嫌だとか言わなかったんですか?」
被「最初は言っていましたが、そのうち言わなくなりました
弁「被害者は被告人に、射精させられたと言ってるのですが」
被「それは、絶対にありません」
弁「じゃあ、どうしてこういう証言が出たのでしょう?」
被「自分でやって、出ちゃったと言ってたことはあったと思います」
弁「自慰行為を行った結果だと……」

いいよ、いちいち自慰とか言わなくて。ちゃんとわかるから。
それにしても、最初は嫌だと言ったけど、そのうち言わなくなったねぇ……。それって、別にその行為を容認したってわけじゃないからね。あぁ、もうこのジィさんには何言っても無駄だと、観念しただけだからね。
仮によ、仮に被害者がそれらを容認したとしても、それにブレーキかけるのが大人の役割なんだから。ってか、被害者は結局被害申告してるわけだから、容認してるわけないんだけどさ。
それにしても、射精ってのは性犯罪における一つのポイントなんですかね?一応、被告人は頑なに否定しているし。
まぁ咥えている時点で終了な気もしますけど。寸止めテクのあるジィさんってのも、萎えまくりですしね。



ただ、話を聞いていると、この人どこまで反省してるのかがわかんないんですよね。どこか他人事な気がするんですよね。

弁「被害者に対して、手紙を書いていますよね。これは、どういう気持ちからですか?」
被「被害者のためにのみというより、全体的にですね。裁判のためもありますし、書きました

何、言ってんだこの人!?そこは、被害者に対してでいいだろ。
反省は裁判所に示すもんじゃないでしょ。被害者に対して示したのを結果、裁判所に示すんでしょうが。

弁「被害弁償については、どのように考えていますか」
被「払うつもりでいます」
弁「先ほど、奥さんはローンとかで払うのは難しいかもと言ってましたが、お金はどうするんですか?」
被「恐らく、300万円くらいは来ると思うんで……」
弁「来るじゃなくて、自分でいくら払う意思があるかでしょうが!!

そりゃ怒るわな……。代わりに怒ってくれて、ありがとうございます。
多分この人、言われなきゃ自分から被害弁償とかしないんでしょうね。
別に僕は同性愛者でも、同性愛を否定する人でもないですよ。でも、この人はそれ以前の問題で、人として罪を犯したことに対しての認識が弱いよね。被害の結果とかね。
そりゃあね、このブログでは、万引きや食い逃げを繰り返し行ってる人間に対して、毎回毎回怒ってるわけじゃないよ。どっちの犯罪も被害者ってのはいて、罪の大きさに優劣なんてつけられいよ。でもさぁ、




ダメなんだよ、やっちゃ
うまく言葉にできないけど、ダメなんだってば。60代にもなって、それがわかんないようじゃホント今まで何してきたのさと言いたくなる。


最近、小さい子への性犯罪が増えてるんだって。どこかの裁判で裁判長も、「最近、ネットでそういったものが流行っているのは知っています」って言ってた。
前回ちょっと書いたけど、電車で隣に座ってた、いわゆる腐女子2人とか電車内で結構すごい会話してんだ。「きゃー、レイプものネ申〜」みたいなのね。各種メディアでいろんな価値観が提示されるのは構わないけど、現実と虚像の境界線は守らんと、この種事案の被害者の傷って深刻だからね。

ボクの彼氏はどこにいる? (講談社文庫)

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なんか、いろいろ調べてたら、やたら評価が高い本を見つけました。気が向いたら、読んでみようかと思います。