ノリピー事務所を解雇=当ブログでは即採用

裁判No.34
事件:覚せい剤取締法違反」 概要)友人から覚せい剤をもらって使用
被告人:30代前半のフィリピン人女性
傍聴席:1人


裁判の中身が気になる方は「続きを読む」からどうぞ。


僕って、高校野球メッチャ好きなんですよ。今だから言えるってわけじゃないですけど、会社で大会前から中京大中京高校が優勝するって言い続けてましたからね。
でさぁ、ここから個人によって分かれる部分だと思うんだけど、本当にメッチャ好きなものに触れた場合、それに力をもらって仕事にも精が出る人っていると思うんだよ。でも僕は全くの逆で、それに力をものすごく持っていかれるから、それ以外のことに全く注力できなくなってしまうんだよね。




えぇ、単なる更新遅延の言い訳ですが何か?


中京の河合選手に触発されて、仕事前と仕事後に腕立て伏せをするようになった糞ミーハー野郎の「普通」です。
今回もはりきって参りましょう。


でまぁ今日は高校野球じゃなくて、外国人の話なんだけど。
最近では、有名芸能人の方々の必死なPRによって、覚せい剤の事件がすごく注目を浴びているけどさ、その裁判といったら至って地味。犯行の理由もただなんとなくみたいなのが多く、ずるずると意思の弱さが出たことを露呈させるだけで、見所もあんまりないと思うんだなぁ。
もし、なんとか学とかさ、なんとかピーがこの容疑で起訴されて裁判を受けることになったら、法廷は傍聴人で溢れるんだろうけど多分みんなつまんないってすぐ出てっちゃうんじゃないかな。


で、外国人の事件なんだけど、何度か書いたかもしれないけど、通訳を挟むからテンポがすごく悪い
つまり、

裁「名前は?」
被「○○です」

と通常2ターンで済むのに対し、

裁「名前は?」
通訳「○×△?」
被「△×○」
通「○○です」

と4ターンかかると。それだけで、通常の倍時間がかかるのに、通訳がうまく訳せなかったりで、通常以上にもたもたすることもよくある。
でも、通常の初犯の事件の裁判って1時間なんだけど、これが外人さんの場合だと30分で判決まで決めちゃう場合も多い。つまり、もうある程度流れ作業で刑を決めちゃうから、このブログでいうところの盛り上がりどころも見つかりにくい。
でも、通訳を介することによって起こるドラマもあるということも皆さんにお伝えするのも僕の使命なのです。


被告人は30代のフィリピン人女性。
簡単に言えば、友人から覚せい剤をもらってそれを打っていたと。
で、今回の被告人は日本に来て早10年。そうすりゃ、ある程度の日本語はわかります。でもね、当然のことながらわからない日本語もあるんですよ。
そうした場合、被告人には全てフィリピン語で話してもらうのがベストかと。なぜかと言うと、フィリピン語、またあるときは日本語と使い分けられると、パニクっちゃう人がいるからです。

弁「あなたに覚せい剤を渡していた友人は現在逮捕されていますね。今後、その友人とはどのようにするつもりですか?」
通「○×△□$?」
被「$□△×○」
通「これから二度と会うつもりはありません」
弁「では今後二度と覚せい剤を使用しないと誓えますか」
通「○×△□$?」


被「ハイ、誓イマス!」
通「$□△×○!!」


検察・普通「ぶっ!!

今んとこ理解できました?
通訳の仕事としては、今聞いた言葉を違う言語で話すことじゃないですか。だから、被告人が日本語で「誓います」と日本語で証言しちゃったせいで、つい反射的に


被告人しかわからんフィリピン語で誓ってくれたんです。
いやぁ、検察官と僕は完全にカウンター食らった気分でしたね。
子どもとじゃれあっていたら、気を抜いた瞬間に巴投げ食らった「YAWARA」のお父さんみたいな心境だったよ。
って、何世代向けの例えだよ……。