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傍聴No.67
事件:「詐欺未遂」 概要)店の商品をまんま売ろうとする。
被告人:30代前半の男性
傍聴席:1人


裁判の中身が気になる方は「続きを読む」からどうぞ。


みんなが大好き水嶋ヒロ先生が執筆されたKAGEROUという本がありますけど、

KAGEROU

KAGEROU

これ実際に読んだ人って、このブログの読者の方でいらっしゃいます?仮に読んだという方でも定価で買った方ってどれくらいいらっしゃるんですかね?
最近は、BOOK OFFの充実度がすごいことになってるんで、商品の特性上もあり「どうせ、すぐにBOOK OFFに並ぶでしょ」と書店では買わなかった私でございます。
まぁ、BOOK OFFですら、読む気がしていない現状があるわけですが。


そんな訳で、通勤中はもっぱらiPhoneで2ちゃんのせいで本を読む機会もめっきりと減りました「普通」です。昔は読書好きを謳っていたのに…。
今回もはりきって参りましょう。


先日、このような事件が起きました。

「中古CD持ってきた、買ってくれ…実は陳列商品」YOMIURI ONLINE
神奈川県警麻生署は3日、住所不定、無職若杉照吾容疑者(27)を詐欺未遂容疑で現行犯逮捕した。
発表などによると、若杉容疑者は同日午後2時30分頃、川崎市麻生区上麻生の中古書籍販売店内で、陳列された販売用のCD計13枚の包装紙を破り、持参したように見せかけて買い取りを申し込み、代金をだまし取ろうとした疑い。警戒した同署員が取り押さえた。容疑を認めているという。

このニュース、2ちゃんでも晒されていて、こんな奴いるのかよと笑いの種にされていたのですが、ほとんど同じようなの見たことありますよって話。
今回の事件とはもちろん別件よ。

被告人は30代前半の男性。
被告人は某中古書販売店にて、店内に陳列してあったCDや漫画などの包装ビニールを破り持参の紙袋に入れ、それをそのままレジに持っていき換金しようとした疑い
紙袋の中にはCD20枚、コミックスが30冊ほど入っており、一部始終を見ていた店員によって犯行は未遂に終わりました。

お金目的の犯罪といっても、遊ぶ金欲しさ生活費のため借金の返済とかいろいろあるけど、こういった万引きや不正な換金ってのは生活費のためと相場が決まってるものでして、今回も例外にあらず。まぁこのブログでは珍しくもなんともない住居不定者、いわゆるホームレスさんによる再犯の事案。
この人の場合さ、今まで裁判かけられたのが同じような犯罪で3回あるんだけど、それまでは別の店でちゃんと(?)盗んで、ほかの店で換金していたんだけど、今回は盗んだその場で換金しようと犯行対応が違っています。
被告人質問でも、その点は突かれていました。

弁「今までは、別の店で盗んだ商品を別の店舗にて不正に換金することで、お金を手に入れていたようだけどね、今回のようにどうして変更したのですか」
被「いえ単に、盗んで別の店に行くのが面倒になってしまってですね、だったら同じ店での方が手間もかからないでいいと思ってしまって」

面倒になったって...。このクラスまでいくと、もはや更生の余地はありません。しかも、過去に何度も逮捕されている店舗でやっているというのですから、弁解の余地なしというか、弁解する気もないんでしょうな。
まぁこれだけだったら、別にブログに掲載するまでもなかったんですが、ここからが面白かった。個人的に。

検「あなたね、換金しようとしていたCD20枚のうち18枚がA○B48のCDのようでしたけど、これには何か意味があるんですか?」
被「いえ、特に意味とかはないですけど…」
検「あなたA○B48というグループを知っていますか?」
被「いえ、私音楽は全然知らなくてですね...。ラジオも聴きませんし。ただ、確かに刑務所の連中が話しているのを聞いたことはある気がします」
検「あなたそんなこと言ってね、最近人気のグループのCDを換金すれば手っ取り早く大きなお金が手に入ると思って、そのCDを狙ったんじゃないですか?


被「いえ違いますよ、本当によくは知りませんでしたし。それに、ワゴンにたくさん積まれていたので目を引きましたけど、売値も安かったんで大きなお金になるとも思えませんでしたし...


まさかのワゴンセールwww売値も安かったって正直すぎる。
まぁ検察官さんはね、こういった中古書販売店なんか行かんのでしょうね。人気があれば、高値で買い取ってもらえると思ってたら大間違いですよ。
その点、被告人はさすが中古書販売店詐欺のエリートですよ。そんなの二束三文にもならんってわかってんですよ。まぁならなんでそんなの盗るんだって話もありますけど。


まぁこの被告人に対するコメントや説教なんてのは割愛ですよ。完全に負のスパイラルの渦中にいるんで、ちょっと抜け出すのは難しいかなと。
それよりも気になるのは最近の、ワゴンセールになるのはわかっていてながら露出を増やすことに重きを置く最近のメディアですよ。
一応さぁ、収支はプラスなんだろうから文句言うんじゃねぇよと言われたらそれまでなんだけど、文化として汚してる意識はあるのかと。ちなみにこの文化ってのは、本やCD業界の文化の話じゃないですよ。




ワゴンセール界の文化の話ですよ。
ワゴンセールってのはもっと郷愁が漂わなければならない場所なのに、ワゴンセールですけどなにか?みたいな態度でこの業界に乗りこんでくるなよ。
ここ数年でワゴンセールの代名詞的存在でもある、

オプーナ

オプーナ

こういったいわゆるクソゲーのワゴンでの地位も奪ったという意味で、無駄なワゴン商品を生む昨今のメディアには猛省を促したいところです。