番外編

僕の彼女を紹介します
僕の彼女は、日本の平和のために誤って罪を犯した人に罰を下しました。
その名前は、横浜地裁横浜地方裁判所


というわけで、僕の彼女を紹介します

僕の彼女を紹介します [DVD]

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改め、
横浜地裁を紹介します。



……なんですけど。せっかく、このコーナーの冒頭のセリフも決まったとこなんですけど。
このセリフで気づいた方もいるかもしれませんが、僕、実際にDVDで「僕の彼女を紹介します」を見ちゃったんです。なんか、見てもいないのにタイトルだけ使うの悪い気がして。だから、今回はこの作品のレビューからいきます。
今回は、裁判とは微塵も関係ないので、興味ない方は飛ばしていただいて結構です。


ということで、レビューは「続きを読む」から


風の吹くまま、気の向くまま
何を観るかは賽の目次第
裁判博徒の看板背負って
歩いてみせますシネマの天地
題して


TheシネマReview


というわけで、映画のレビューなんかしたら、このコーナーのモデル様*1の完全パクリになってしまうので、ちょいちょい文字を変えてる「ビクビク小市民」型映画評論コーナー「TheシネマReview」のコーナーでございます。
冒頭でも触れました通り、今回の作品は「僕の彼女を紹介します」。

僕の彼女を紹介します [DVD]

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監督、脚本:クァク・ジェヨン
2004年の韓国映画。強くてかわいい婦警のヨ・ギョンジンと優しい高校教師のコ・ミョンウの切ないラブストーリー。興行収入は20億円で、『シュリ』のもつ日本における韓国映画興行記録を塗り替え当時ではトップとなった。

ということなんですけれども、まず言っておかなければならないのが、僕映画を観るのって、もちろんDVDも含めてですけど、2〜3年ぶりなんです。
別に特別嫌いとかそういうのじゃないんだけどね、特に機会もなくてね。ちなみに韓国映画を観るというのは全くの初めてだったんですけど、知り合いの女の子が「ものすごく泣けるから絶対に見た方がいいよ!」と激推しだったので、むしろ不安感を倍増させて観させていただきました。
観終わった後、そして観てる最中の率直な感想。




訳わっかんねぇ!!
この監督、恐らくこの作品を通じて伝えたいことってたった一つなんですよ。


主人公チョン・ジヒョンの魅力
これに尽きると思います。この女優をかわいく撮ろうとしていることについては、この監督は全精力を費やしていると思う。それは認める。そんで、かわいく撮れてる。
誰かのレビューで、これは単なるジヒョンのPV(プロモーションビデオ)だ、とか言ってたんですけど、この表現は的確だと思います。なんか意味無く主人公がいろんなポーズとるとこをスローモーションにしてみたり、映画的に全く意味の無いアクションシーンを入れてみたりと。
ただ、このPVの作りに終始しているせいか、中身はメチャクチャ。僕ね、端的にこの映画を表す言葉を見つけちゃいました。


勝手に○○
この表現がぴったり。ネタバレが入ってくるんで、嫌な人は次の段落は飛ばしてください。
知らぬ間に勝手に二人がくっついて、勝手に死亡フラグ立て、勝手に事件に巻き込まれ、勝手に死に、勝手に死なない体仕様になり、勝手に風になる。これ読んだだけじゃ意味分かんないと思いますけど、僕だってわかんないんですよ。全てが急展開すぎて、今なんで?っていうのの連発。
そんなんだから、とある重要人物が死にかけるってシーンがあって、X-JAPANの「Tears」

Tears

Tears

が流れて、いかにも涙を誘う雰囲気作りはできてるんだけど、ここも話としては何の流れにも乗っかってないから、いきなり、はい死にかけてますよ〜、はい悲しげな音楽流しま〜す、はいここ泣くとこですよ〜って感じだから何も感情移入なんかできないし、むしろ冷めちゃうんだよね。


あとは、本当に意味不明の連続で。
主人公カップルが超大雨、もはや豪雨とかいうレベルじゃない雨の中、キャッキャッ遊ぶシーンがあって、その後二人でブルブル震えるってシーンがあるんだけど、何故か空はめっちゃ晴れてるんだよね。バカ殿様のワンシーンみたいだったね。最後は、倉全部の壁が崩れて落ちてくるみたいな。
あと主人公が、麻薬密売人みたいなのと銃撃戦になるシーンがあって、少なくとも10発くらい連続で撃ってるのね。でも、持ってる銃がリボルバーなんだよな。別に僕はガンマニアじゃないですけど、10発以上弾を装填できるリボルバー銃がないことくらいはわかりますよ。
極めつけが、本当に最後の最後にあって。ラスト1分くらいで、新たなキーパーソンが出てくるのね。でも僕には、これ誰?このシーン何?としか思えなくて、気になって調べたら、この作品と同じクァク・ジェヨン監督の作品で「猟奇的な彼女」という作品

猟奇的な彼女 [DVD]

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があるんですけど、そのときのメインのキャストが本作の主人公の女優と最後に出てきたキーパーソンらしいんだよ。だから、知ってる人は、あ〜なるほどってなる作りなんだって。


これ、事前に調べておかなきゃいけないわけ?
そういうギミックがあるのは結構ですけど、それはそれで初めて観る人にも話が通じるように作ってほしいよね。


んでね、2作連続で同じ女優を主人公にするチョン・ジヒョンちゃんが大好きな監督ですけど、日本でも綾瀬はるか主演で「僕の彼女はサイボーグ」

って作品を作ってるのね。で、今回の作品を観て、ヒロインの撮り方等を見ていると、確かに日本なら綾瀬はるかかもなと納得させられる部分はある。このところは、この監督徹底してる。話を聞くと、この「僕の彼女はサイボーグ」でも、話はメチャクチャらしいんだけど、綾瀬はるかはすげぇかわいく撮れているらしいんだわ。
だからね、本当にこの作品、話はメチャクチャよ。だけど、そんなのいいじゃないか、綾瀬はるかチョン・ジヒョンがかわいければいいじゃないかと、プロットの矛盾点を全く無視して、まった〜りと女の子を眺めていられる人に向けては




お薦めです
とりあえず、映画レビューは何かあればやりますけど、次回から通常に戻りま〜す。

*1:TBSラジオライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の「ザ・シネマハスラー」というコーナーを参考にさせていただいております