2009年夏、注目の娯楽スポット

裁判No.26
事件:「窃盗」 概要)バックの置き引き
被告人:60代前半の男性
傍聴席:3人


裁判の中身が気になる方は「続きを読む」からどうぞ。


会社員の皆様
6月っていうのは、俗にいうボーナスの季節じゃないっすか。普段、買うのを我慢してるようなものにも手が出る季節。
もしくは、通常のお給料では賄えないものを買っちゃって、ボーナスでそのマイナスを補填するみたいな場合もあるでしょう。
まぁ、そんな感じでこのブログをご覧の方々は、上手な資産運用ができているものと信じて今回の話を進めます。


とりあえず、次回の裁判所巡りのための資金確保が最優先の「普通」です。
今回もはりきって参りましょう。

被告人は60代の男性。
被告人は、病院で現金2万5千円の入った財布(時価約3万9千円相当)と他16点の入ったバックを盗んだ疑い
前科4犯で全て窃盗罪。今回は執行猶予中の犯行でした。

窃盗のシチュエーションっていろいろ聞いてきたけど、病院ってのは珍しいなぁと思って。
というのも、病院だと常にバックは肌身離さず持っているイメージもあったからさ。まぁ、どんな状況だったかってのは、検察官による被害者の供述調書によって読み上げられました。

害「ガラス製の荷物置きに荷物を置いた。そして血圧測定をした。結果の載ったレシートのようなものが出てきた。体重計に乗ったが、表示されなかった。ボタンを押したら表示された。紙は出てこなかった。なので、鉛筆でメモをした。元の場所に戻ってきたらバックがなかった」


なんだ、そのカクカク喋りは。兵隊さんか。もしくは、引きこもりの通り魔じゃねぇんだから。「イライラしていた。誰でもよかった」的な。不謹慎ですね、ごめんなさい。
まぁさ、もうちょい、無駄な事象は省いてさ、わかりやすく説明してくださいよ。端的に言えばさ、結局、測定中に荷物から目を離しちゃって盗られたってことなんでしょ。

弁「月々の生活保護が12万。生活費等を抜くと約3万円ほどだったそうですけど、決して多いとは思いませんけど、本当に暮らしていけない額だったのでしょうか?」
被「暮らしていけませんでした」
弁「それは、どうしてですか?」
被「お金があると普段できない娯楽をしたくなるんです
弁「娯楽とは?」
被「パチンコや競艇です」

う〜ん、個人的に同調してしまうのは、お金がないから窃盗ってのはもちろんダメなんですけど、お金があると普段できないことをしたくなるってのはちょっとわかるんだよなぁ。
まぁその人の貯金体質にもよるのかもしれないけど、今月あとこれくらいで過ごさなきゃいけないってなったら、なんとか生活できるんだよね。でも、ある程度余裕があったりすると、結局使っちゃって貯金ができないんだよなぁ……。
まぁだからと言って窃盗やってちゃダメなんですけど。

検「最初から窃盗目的で病院にいたのですか?」
被「いいえ違います」
検「じゃあ、どうして病院にいたのですか?」
被「暑いときはクーラーがきいていますし、寒いときは暖房がかかっていますので」
検「だったら、図書館にすればいいじゃないですか」
被「図書館はテレビがないんで」

なるほどね。まぁ病院は娯楽施設じゃねぇんだから、関係ない人は入っちゃダメなんだけどね。お金はかかんねぇけどさ。

裁「生活費に困っての犯行だったんですか?」
被「そういうわけではないです」
裁「じゃあ、どうして?」
被「自分の普段できなかったことをしたい欲望の表れです

そりゃあダメだよ。さすがに、そりゃあダメだって。
お金があると、普段できないことをしたくなるってのはわかるさ。でも、お金がない状態でそれを望んでたらキリないもん。
ってか、そんなの理由になってないよ。結局はさ、ただ欲しくなったから盗ってるだけじゃん。純粋なる窃盗目的の犯行だよ。


何度も言ってることなんだけどさ、お腹が空いたから食べ物を盗みました、食い逃げをしましたというのはわかる。いい悪いは別として、僕は理解する。だって、生死かかってるし。
でも、パチンコとか娯楽を楽しみたいからお金を盗りましたってのは全く理解できない。そんなこと言ってたら、世の中犯罪者だらけじゃん。
お金がこの世のすべてとは言わないけどさ、お金があれば起きなかった犯罪ってのは多いと思うよね。まぁ今回の場合は、娯楽っていう常識の範疇を超えた枠での出費だからダメなんだけどさ。
結局、なにが言いたいのかというと、これ以上ボーナスをカットするのは止めてくれってこと。