宿題はやったんですけど、家に置いてきちゃいました〜とか言うタイプ

傍聴No.83
事件：道路交通法違反　概要）スピードをすげぇオーバーする
被告人：30代後半の男性
傍聴席：3人

裁判の中身が気になる方は「続きを読む」からどうぞ。

昔からさぁ、よく夢に殺し屋が出てくんだよ。殺し屋って言ってもキルミーベイベーみたいな殺し屋じゃなくて、

キルミーベイベー (1) (まんがタイムKRコミックス)

割とガチなやつね。コナンに出てくる、ジンとウォッカみたいなやつ。ジンといえばイギリスだな。イギリス人。なんちゃって。
殺されることはないんだけど、ひたすら逃げてるんだわ。「これは夢だし大丈夫」とか自分の夢に突っ込みながらビルの間を飛び越えたり、絶対見つからないような場所に隠れるんだけどそれじゃ話が進まないから見つかっちゃうんだよね。そしてまた逃げ続ける。
ちょっと気になったから夢占いのHPを調べたら、「現実逃避したいときによく見る」だとさ。まぁ当たってるかもしれんなと思いながらも、そのまんまだなぁと思ったり。

新年早々の1月2日僕好みのおキレイさんとムフフな夢を見たので今年こそはなにかあるといいなぁと期待している「普通」です。これは夢占いではどんな結果なのでしょうか？
今回もはりきって参りましょう。

では、今回はこのニュースからご覧いただきましょう。

「アサリ届けるため…99キロオーバーで男逮捕」（MSN産経ニュース）
取引先にアサリを届けるため時速１７９キロで東京湾アクアラインを走行したとして、千葉県警高速隊は２４日、道交法違反（速度超過）の疑いで、同県木更津市太田、会社員、原崇浩容疑者（２３）を現行犯逮捕した。
逮捕容疑は、２４日午後４時半ごろ、木更津市のアクアライン上り線で、制限速度（時速８０キロ）を９９キロオーバーする同１７９キロでライトバンを運転した疑い。
高速隊によると、原容疑者は海産物小売り会社の社員で、東京・築地の取引先にアサリを運んでいた。「午後５時までに納品したかった」と供述している。
違反走行を発見した高速隊の覆面パトカーが追跡。高速を降りて東京都大田区京浜島１丁目の国道３５７号で渋滞に巻き込まれたところを逮捕した。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120125/crm12012500300000-n1.htm

ちなみに今回の裁判はこの事件じゃないですからね。
それにしてもすっげぇな、179km/hかよ。ライトバンってそんなにスピード出るんだね。って感心しちゃいかんですよね。
でもネットでちょいと見たんだけど、築地とかってこういう時間に相当うるさいみたいだね。もちろん法を犯してちゃ論外なんだけどさ。
それを踏まえて今回の裁判の事例です。

被告人は30代後半の男性。
被告人は深夜自家用車を運転中、一般道にて法定速度60km/hのところを153km/hを出して走行した疑い。

これも負けず劣らずの93km/hオーバー。深夜でほかに車もいなかったんだろうけどさ、北海道じゃあるまいし、そのスピード超過はすげぇよ。
それにこの人は過去に、車の物損事故を2度ほど起こしてるんだとさ。もともとアレな感じなドライバーさんだったってことですね。でね、今回どうしてそんなスピードを出していたというのは、

家に早く帰りたかったから
なんだとさ。まぁわかるさその気持ちは。
その後の弁護士による被告人質問でも、まぁ当たり障りのない反省を述べるばかり。これじゃあブログに採用できないなぁと思っていたところ、検察官による質問でがらりと様相が変わります。

検「あなたスピードオーバーしていたのは、家に帰るためだったと言っていますけど、最初の警察官による取り調べのときはそんなこと言っていませんでしたよね？」
被「......」

割と今までしっかり話していたんですけど、急に黙る被告人。
ここで珍しいのが、最初別の理由を言っていて、それが嘘だとばれた結果が家に帰るという理由だったということ。わかります？だって、家に帰るって理由は普通隠す必要無いじゃん。そう感じたので少し疑問に思っていたところ、

検「あなた最初、

謎の組織に狙われているのを逃れるためだとか、

怪物が襲いかかってきてたので逃げたなどと供述してたらしいですね」
被「......」
検「それはなんでですか？」
被「その...精神的に少し問題あると思われれば、罪を軽くできると思ったからです」

あっ、さてはコイツ遅刻したときにおばあちゃんの荷物持ってあげてたとか適当な嘘つくタイプだな。
でもたま〜にさ、すごい凶悪な事件があってそれが精神鑑定による責任能力で無罪とかになったりする報道とかがあるとさ、「じゃあ俺、嘘ついて“ピー（自主規制）”のフリしようかな」とか言う奴いるよね。まぁこの人はそれを地でいくタイプなんだな。

検「しかし、あなたすぐにその証言を撤回してますよね。それはどうしてですか？」
被「いや、その設定を貫き通す自信がなくなりまして...」

おい設定って言うな、設定って。ホントの心神喪失認定されている人は、設定とかじゃねぇんだから。本当にそういう人が聞いたら怒るぞ今の証言。

検「まぁ結局、あなたは一時的ではありますけども、嘘をついて自らの罪をはぐらかそうとしたということでいいんですね」
被「いやでもですね、

怪物とかに襲われるのは本当なんです。夢でよく見るんです!!」

それでは皆さん、声を揃えてくださいね。せーの、

知らねぇよ、アンタの夢のことなんざ!!
夢って認識している上で、この行為が許されるのであれば、僕も追われる夢はよく見ますから僕も速度超過してもいいってことになりますね。ってか、この人もよく追われるってことは、僕と似てるのかなぁ、嫌過ぎる。

でも、ちょっと待てよ...。僕はおばあちゃんの荷物が...なんて言い訳したことないけど、宿題忘れたときは「やったけど、家に置いてきました」と熱弁するクソガキだったなぁ。
そういう意味ではあんま変わらんのかもしれんなぁ。