江差線の話
裁判所の撮影の前に、少し前知識として必要なので電車の話をしたいと思います。
前回、青森地裁の撮影を終えた僕はスーパー白鳥という特急に乗って北海道へ向かいます。
北海道に行くためにはもちろん海を越えなきゃいけない訳で、かの有名な日本で一番長いトンネルである青函トンネルを渡ります。
丁寧にもトンネルに入る時刻なども書いてあるのですが、いかんせん車両のスピードが速いので気がついたらトンネルの中に入っており、そしてトンネルを過ぎて最初に停まった駅、
「木古内駅」で江差線というのに乗り換えます。今回の旅、この江差線に乗るということ自体に非常に大きな意味があるのです。
詳しくは「続きを読む」からお願いします。
僕自身は電車に特別詳しいという訳でもないので、訂正箇所があったらやさしく指摘してね♡
ほぼWikipediaからの転載ではありますが、JR江差線とは函館市の五稜郭駅から檜山郡の江差駅を結ぶ列車です。1913年に上磯軽便線として五稜郭駅-上磯駅間で開業、1936年に現在の江差まで延伸し全通開業しました。
しかし、2015年に開業を目指す札幌新幹線などの影響もあり、木古内駅から五稜郭駅間を第三セクター化、JR北海道管内で乗降客の最も少ない区間である木古内駅から江差駅間は2014年5月12日廃止の予定となっています。
このニュースを聞いて、いてもたってもいられなくなり今回の北海道旅行を計画。地名だけ言われてもピンと来ないかも知れませんので簡単に地図を。
本島から赤く記した青函トンネルを越えた電車は木古内へ。そこから赤く記した函館方面と青く記した江差方面へと分岐します。そんでその江差方面の電車が5月で廃止となるのですが、その江差に裁判所が存在するという訳なのです。
なので、江差駅が存続している内に駅からの裁判所の道のりを紹介して、江差線の足跡を少しでも残したいなと思ったのです。まぁ僕自身もこの旅を続ける中で電車への興味も多少出てきているので廃線前に乗りたいなという気持ちもありましたし。
そんな訳でこれから江差駅へ向かいます。ここからはかなり電車寄りの話となりますので、興味の無い方は次の江差地裁の紹介記事まで飛んでください。
駅の中のこういった表記もなくなってしまうんですね、悲しいことです。
この木古内駅は北海道新幹線開通の暁には北海道内で最初に停る駅となります。
在来線としての駅舎はこんな感じのこじんまりとした可愛らしいものですが、反対側にある現在建設中の新幹線用駅舎は、
立派なものです。ちなみに今の段階では駅前には何があるって感じでもありません。なんいかこういった駅舎を見ていると、九州新幹線を走破したときのこと(対象ページへ)を思い出します。
そういや、普段の電車でも降雪の対策ってかなり存分にとってるとは思いますが、さらにスピードが出る新幹線ではさらに対策が必要になりますよね。JR北海道の苦労を感じざるをえません。
そうこうする内にホームに電車がやって参りました。これを逃したら次は2時間後とかなので急いで乗車。
1両編成の電車です。4人がけボックスに1人で荷物をどっかり置いて占領なんて方もいましたが、それなりに人がいます。後々わかるのですが、撮影を目的とする人が大半でした。
さてここからひたすら駅情報ですよ。電車に乗りながらの撮影なので構図がおかしかったり、他サイト様からの転載だったりで明るさがバラバラだったりしますがお付き合いください。
まず最初に停車するのは「渡島鶴岡」駅、道内最南端の駅だそうです。
駅から割と立派な公園が見えますが残念ながら人は見当たりません。
次は「吉堀」駅。黄色い駅舎が特徴的ですね。
そしてここから一番の駅間区間に入ります。13.2kmあるそうです。時間を計っていた訳ではありませんが10分以上は停まりませんでしたね。すれ違い停車があるとかじゃないですけど、
割と山の中を走っているのでスピードはかなり遅いです。ただ山や川など自然を堪能するにはちょうどいいスピードとも言えるかもしれません。
この踏切は廃線後はどうなってしまうのでしょうか。書いてて気がついたけど、今まで廃線跡とか見たことないかもしれないな。
そんなこんなで着きました「神明」駅です。ここではお一人降りてきました。木古内-江差間はバスが運行されるようですが、この辺りも通るのでしょうか...。
お次は「湯ノ岱」駅。江差線の中では珍しい有人駅だそうです。江差方面への駅の中で最後の列車交換が可能な駅だそうです。
お次は「宮越」駅。写っている建物は駅舎ではなく、待合室だそうです。先ほどの湯ノ岱駅との間には天ノ川駅という鉄道駅の形状をしたモニュメントがあるそうです。かつて駅があったとかじゃなく、街づくりの振興の一環として作られたそうです。
次に停るのは「桂岡」駅。さすがのWikipedia先生でもあまり書くことがなかったそうなのですが、近くには「天の川」というたった今モニュメントがあるといった駅と同じ名前の川が流れており夏場は釣り人で賑わうとか。
さて、江差線の旅ももうすぐおしまい。特に言及してきませんでしたけど、これまでの駅や路線付近を見渡して民家というのはちらほら程度。途中の乗降客もいても5人ほど。悲しいかな廃線になってしまう電車というのはこんな感じなのかなと思ってしまったり。
そうこう考えるうちに「中須田」駅に到着。ここは近くに小学校や保育所があるそうです。
終点の一つ前の「上ノ国」駅です。現在、北海道内での最西端の駅だそうです。それにしてもWikipedia先生は変態ですね(褒め言葉)。まさか、「日本の都道府県の東西南北端の駅の一覧」(対象ページ)なんて記事ページがあるとは思わなかった。
あと、この駅付近には割と家が建っていた気がします。それに、
この駅の手前には上ノ国高校があります。学生数が少ない学校のようですが、ホームページもしっかり作ってあり好印象。電車通学の学生はバスになるなど不便もあるかと思いますが、きちんと高校生活を送ってもらいたいものです。
そして最後に終点駅です。北海道内の電車ですがずっと内陸を走っていて海を見ることはなかったのですが、上ノ国駅を越えてからは
海岸沿いを走っていきます。これがまた綺麗なんだわ。そしてついに到着です。
終点の「江差」駅に到着です。急に暗い写真になっているのは転載だからじゃなくて、到着時点だと駅に人が多すぎたので、裁判所の撮影を終えたあとでの夕方の撮影だからなんだわ。
名所案内がどこも徒歩20分以上と地味に歩かせる距離なのがいい感じ。
「ありがとう江差駅」の看板が涙を誘います。その近くにいる大工の源さんみたいなのは、江差のゆるキャラ「しげっち」だそうです。ゆるキャラってのは、もうなんでもありだな...。
この駅で写真を撮っている人がすごく多く、駅員さんがカメラを持って写真を撮ってあげるなどしていました。
駅出てすぐ右手にはお土産屋さんが。江差線グッズとか売っていたので、僕も記念にと思ったのですが、まぁ荷物になるし撮影が終わったらと思ったら、撮影後に寄ったら閉店してやんの。まだ17時とかだったのにな...。
さて、個人的にもかなり旅を満喫していたこの流れであんま言いたくないけど、でもやっぱり少し言わせてもらうわ。
電車撮影者のマナー悪すぎ。マジで。
俺も駅名標撮ったりしてたから多少席の移動とかもしたけどさ、車内を走り回る感じでスポット探す人はいるし、4人掛けのボックスシートで普通の乗客がいるのに「ちょっと、すみません」とか言って、その人達の間に割って入ってカメラ構えている奴がいたのには唖然。
それに、この江差駅で折り返すときに一旦乗客をみんな外に出すんだけど、折り返して乗るつもりのアホなカップル(特にカップルである点がギルティ)が荷物を席で占領してて駅員に注意されてたりと正直な嫌な思いもあった。
まぁそれは江差線が悪い訳ではないですしね。それでは最後に言わせてください。まだ運行は残っていますが、
JR江差線、お疲れ様でした!
地元の人にとっていろんな想いを乗せた電車の廃線というのは寂しいですが、私も乗車した身として微力ではありますが当ブログでもその活躍の奇跡を残していきたいと思います。
それでは、このブログの本題である裁判所でも目指しましょうか。