番外編1件目 串本簡裁 〜超高校級の南端裁判所〜

三重県熊野該当ページ)、和歌山県新宮該当ページ)の地裁巡りを無事に終えて初日の行程は終了。次は田辺という場所にある地裁を目指すのですが、

青く囲った新宮から、赤く囲った田辺までは電車でグルリと回るしかなく結構距離に。まぁ多少到着が夜遅くなるくらいはいいのですが、初回にも言いましたが非常に行きにくい地区なので一気に町を飛ばしてしまうのももったいないということで、

ちょうど中間くらいで、かつ本州の最南端にあたるという駅があったのでそこを宿泊地とすることに。
撮影旅行の場合、効率を重視するため裁判所が無い地に宿泊することはほぼ無いのですが、本州最南端を無視するほど冷めた人間ではありません。
 
そんな訳で着きました本州最南端の駅「串本」。ゆっくり休んで明日以降の撮影に備える気満々だったのですが、ふと裁判所のHPを見たところ(普通の人は見ませんが...)、なんとここ串本には




簡易裁判所がある!!
これは行かなければ!という訳で、今回は地方裁判所でなく串本簡易裁判所の紹介です。
裁判所のHPによると、串本簡裁へは「JR串本駅から串本中学校に向かって徒歩15〜20分。JR串本駅から熊野交通バス乗車「串本高校前」バス停下車徒歩約3分」とのこと。


というわけで改めまして昼間バージョン、JR紀勢本線「串本」駅からスタート。


串本地裁に到着したい方は「続きを読む」から。
全国の裁判所データベースを作成中。ご覧になっていただける方は「僕の彼女たちを紹介します」からどうぞ。


難しい話は適当に端折るとしても、今回の簡易裁判所というものを軽く説明。別に専門ではないんで間違っていたら、優しくこっそり訂正コメ頂戴ね。

三審制をとってる日本の裁判制度の中で、その中の第一審にあたる裁判所として地方裁判所家庭裁判所簡易裁判所があります。
地方裁判所は、その中でも代表格で第一審事件の全ての裁判をできるものとされています。今、まさしく全国の裁判所を巡っておりますが全国50ヶ所にあり、その支部として203ヶ所に建っています。
家庭裁判所は家庭内の紛争等を非公開の手続きでもって措置を行う場所です。全国で地方裁判所とその支部と同じ場所にあり、その他にも数十軒あります。数を教えてくれるサイトがあったんだけど、最近見当たらなくなっちゃったんだよなぁ。
そんで今回の簡易裁判所。訴訟の目的となる物の価額が140万円を超えない民事の請求事件や、比較的軽い罪の刑事事件等を取扱います。全国で簡易裁判所の数は実に438ヶ所。253軒は地方裁判所と、さらに数十件は家庭裁判所と場所が被っているとは言え、100軒以上は簡易裁判所単体として建物を有しています。


初めに言っておきますが、今回はあくまで番外編であって、簡易裁判所まで全国のを撮影するなんてことは絶・対・にしないですからね!!(フラグではない)
基本、各都道府県の中心都市にしかない地方裁判所ですら離島とかに建っているのに、もっと広範囲に建つ簡易裁判所を巡るとかどんなマゾアピールだよ...。




そんな訳で前置き長くなりましたが、さっそく串本簡裁に向かいましょう。
 
改札を出たらこれでもかと出迎えてくれる串本名物。本州最南端というのをバックに様々な観光スポットがあるようです。まぁ本州最南端の町にある裁判所なら、それは間違いなく本州最南端にある裁判所な訳で、今回の副題もまた

ダンガンロンパからでございます。何度目だろ、副題パロに採用したの。でもそれくらい好きなんだよ、あと当てはめやすいんだよ。察してくれ。そして「2」のアニメ化を心の底から願っております。


さて、その最南端を推している串本ですが、そのプッシュしている海沿いの町というのを大切にするために

ラムサール条約に登録をしている町でもあるようです。ぼんやりと自然保持系の条約だったのは覚えているのですが正確には湿地の保存に関する国際条約だそうです。日本名では特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約というらしいです。長ぇよ。たまにおクスリ系でこんぐらい長い罪名はありますけどね。
日本では47箇所がこのラムサール条約に登録。ブログで取り上げたことがある場所って意味では琵琶湖とか宍道湖がこれにあたるようです。

ちなみに前泊したホテルは少し海からは離れた山の方だったのですが、海を眼下におき、日の出を楽しむことができました。この綺麗な海岸線をいつまでも保っていただきたいですな。なんで太陽っぽいのが2つもあるんだろう?


駅を出ます。

写真ではわかりにくいですが、海は目の前です。奥に山のようなものが見えますが、あれはで、その手前に海が広がっております。
 
なんか一つ一つが海の町っぽさを演出しています。今までももちろん海に近い駅からの撮影はありましたが、前面に観光のポイントとして挙げているとこは少なかった気がするのでなかなか新鮮です。

駅もいい感じです。撮影は6月でしたが、この日はかなり日差しも出ており暑かったです。きっと夏になればもっと日が差し、海が恋しくなるような天候となるのでしょう。
 
駅を出てへ行けばバス停があります。駅前のバス停っていうより、海水浴場前に半ば放置気味に建てられたバス停みたいで割と好きです。このバスの行き先の中、「樫野灯台口」または「青少年の家」行きのバスに乗って「串本高校前」バス停を目指します。
では、バス組の人は降りるバス停でお会いしましょう。


お次は徒歩ルート。さっきも言ったけど、まぁまぁ暑かったんだけど、なかなか距離があるんだな...。
 
駅を出て、30秒くらい真っ直ぐ歩いた先にある交差点を右に曲がるところからスタートです。この道が長いんだな。

今、ちょっとずつ和歌山方面から南下、また熊野方面からも南下する形で高速道路が伸びてきているらしいんだけど、まだここまでは来てないんだよね。他所からの観光目的や、地元の人が外に出るためにも早く道路が整備されてほしいね。

何故に、浜松からの距離を書く必要がある?浜松から出てる道路なのかな。
それにしても何の説明がなくても、ここに描かれているのが串本町のマークって分かっていいですな。

この辺りだと適当に左を向けばところどころで海を見ることができます。後で簡単に地図で紹介しますが南端の方から橋で小さい島とつながっているらしく、見るべきところは多いようです。

突如表れたピンクの建物群。スナック的なサムシングかなと思ったらカラオケボックスだそうです。うっかりドアなんて空いていた日にゃ、歌声が道行く人に聞かれることになっちゃいますね。


ちょっと寄り道したいという人は、

この桟橋交差点に曲がると、
 
串本漁港を見ることができます。江差地裁該当ページへ)へ行ったときに見た漁港を見てから、プチ漁船ブーム。乗り物酔いするからあんま船とか乗らないけど、朝早くからテキパキと重労働する海の男には憧れるものがあります。ってか今記事を読み返したら、江差で見た漁港の写真を一切載せてないな、何してんだ俺。


さて寄り道もほどほどに、この辺りまでくれば半分は過ぎています。

道なりにに曲がっていき、

すぐにぶつかる、潮岬東入口」交差点に曲がります。そしたらすぐに、

「串本高校前」バス停とぶつかるので、バス組と合流。バスの方はバスの進行方向と同じ方へ進んでください。
ちなみにちょっとわかりにくいのですが、「青少年の家」または「樫野灯台口」方面から乗車の方で、「串本駅」方面でないバスをお乗りの方は多分この「串本高校前」バス停の位置が異なります。
 
バスを降りたら進行方向と逆に30秒も行けば、

徒歩組と同じく潮岬東入口」交差点にぶつかりますので、こちらはここをに曲がれば同じ道に合流することになると思います。


さてゴールまではもう少し。

こんな感じの道を歩いていき、3分ほど歩いていくとのほうに

裁判所を示す矢印が。これはマジで必要だった。

手前を見るとパン屋さんなんだけど、その奥には

愛しの裁判所を発見。正面に周りまして、




到着〜!!
所要時間は徒歩で20分ほど、バス停からは5分弱といったところでしょうか。
 
地図で表すとこんな感じ。写真をクリックしていただくともう少し大きく表示されます。
簡易裁判所単体の建物って初めて訪れましたが、やはり少しこじんまりとしていますね。また建っているのが、

こうパン屋と並列しているのも面白い光景ですし、

ここは沖縄!?と思いたくなるような雰囲気の民家の中に馴染んでいるのもいい感じです。


ホントは最南端ならではの観光をしたかったんですが、残念ながら探索はここまで。
でも、今回の記事を読んで少しでもこの町に興味を持たれた方、是非ググったりで色々調べてみてください。

さっき少し触れましたが、すぐ近くの島と道路で繋がっていますし、最南端の場所等行くのは車があれば割と楽に行けそうです。前回行った、紀伊勝浦にももう一度行くと言いましたし、そこまで行くならきっとこの串本にもまた来るだろうなと思える魅力的なところでした。


そんな訳で、本州最南端に位置し、その立地を活かした観光資源でアクセスの悪さを払拭してくれる東牟婁(ひがしむろ)郡の串本簡裁




お薦めです!!
しかし、ホントにアクセスの悪さだけだよな。それさえ解消されたら、もう少し観光客増えそうなもんだけどな。まぁそういうのを乗り越えて行くからこそ、楽しみがあると言えばそれまでだけど。


〔田辺地裁編へ〕