199件目 熊本地裁 〜さよなら傍聴先生〜
僕の彼女を紹介します。
僕の彼女は、日本の平和のために誤って罪を犯した人に判決を下しました。
その名前は、熊本地裁。熊本地方裁判所。
というわけで、僕の彼女を紹介します。
改め、
熊本地裁を紹介します。
裁判所のHPによると、熊本地裁へは「JR上熊本駅下車徒歩15分、JR熊本駅下車市電熊本駅前乗り換え、市電「市役所前」下車徒歩15分、バス「裁判所前」下車徒歩1分」とのこと。
というわけで、JR各線「熊本」駅
JR鹿児島本線「上熊本」駅からスタート。
熊本地裁に到着したい方は「続きを読む」から。
全国の裁判所データベースを作成中。ご覧になっていただける方は「僕の彼女たちを紹介します」(該当ページへ)からどうぞ。
熊本地裁にリベンジじゃー!!ワシは燃えとるんじゃー!!メラメラ。
あんまり大きく取り上げなかったけど、実は熊本地裁訪問には一回失敗していて、そのときは「九州新幹線の駅を全駅降りてその沿線の裁判所を巡ろう」(該当ページへ)ってのをやってたんだな。そのときに、もちろん新幹線駅がある今回の熊本駅に降り立ったんだけど、バスをよく調べていなかったせいで時間が足りなくなったという悲しい思い出。
という訳で久々に降り立ったぜ、熊本駅。今度こそ撮影してやるけ〜の!
以前、その九州新幹線の記事を書いたときに、熊本より鹿児島の方が面白かったみたいなことを書いたのね。そしたら2ちゃんの「【くまモン】九州の2番目の都市はどっちだ?【さつま揚げ】」みたいなスレッドにそのときの記事が鹿児島派の意見みたいな感じで貼られて、やたら来訪者が増えたのはいい思い出。叩かれないかヒヤヒヤしたけど。
白川口出口から外に出ます。
駅前広いからどのポイント撮ろうか迷ったんだけど、まんま外に出たときの写真。だってまたもすげぇ雨降ってたからポイント探すの面倒だったんだもん。すでにリベンジの気概鎮火。
でもまぁ駅前自体はそう栄えている感じじゃないんだよね。駅からずっと屋根が続いている先にあるのは路面電車の停留所です。あとで紹介します。
熊本駅です。ちょうど前のエスカレータが邪魔で正面から全景撮れないのが残念だけど、古い感じもありながら整った印象を受けるかっこいい駅舎ですね。前回(該当ページへ)、門司港駅の駅舎見れなかったからね、ハードルは下がり気味だけどここは普通にかっこよかったです。
そういや話かなり脱線するけど、ここ10年くらいで「普通」って言葉が会話に多く入るようになってきて、さっき私も駅舎を「普通にかっこいい」と言ったり、私自身の名前を「普通」としてみたりしているけど、この「普通」って言葉をみんなどう捉えているのかなって。
前、ラジオで「この前、友だちに料理を振舞ったら、「普通に美味しい」と言われ少し複雑な気分になりました。「普通に」とかつけずに「美味しい」って言ってくれれば嬉しいのに…」ってメールを紹介してたんだけど、これ皆さんも素直に喜べないんでしょうか。
そのとき、パーソナリティは、その「普通」という表現を60点くらいと捉えて、「可もなく不可もなく美味しい」と言われた感じがしたそうでリスナーに同意してたんだわ。まぁ本来の意味でいうとそうなるかもね。
でも僕の考えは違っていて、「宝石箱みたいに下手くそな表現するより、特に説明するのが不要と思うくらい美味しい」って意味かなと考えていて80点以上の褒め言葉のつもりなんだよね。まぁ「見た目はそんな美味そうじゃないのにor普段料理する感じじゃないから期待してなかったけど美味しい」ってパティーンもあるから難しいんだけどね。
ちなみに私のなまえの「普通」はその80点って意味でなく通常の60点くらいって意味ですけどね。
日本語って難しいよね。厚切りジェイソンにLINEで教えてあげよう。LINEしてないけど。
そんな訳で今回のサブタイの元ネタは私の名前の元ネタでもあります、「さよなら絶望先生」からです。これ、今まで読んだことのある漫画の中でベスト5には入るくらい好きな作品です。人は選びますけど、気になる方は騙されたと思って是非読んでみてください。
話を戻しまして、普通にかっこいい熊本駅の前に
バス乗り場の案内があります。裁判所方面に行くには、普通に「1番乗り場」を目指してください。駅出て普通に左の方に進んでください。
いつも通り普通に歩いて行くことも考えていたのですが、大雨が鬱陶しかったのと、道のりが4km強あるとのことで普通に断念しました。地図で見ても、普通に道は複雑そうなので普通に交通機関を使いましょう。
1番乗り場に普通に着いたんですが、本当にここのバス路線は普通にわかりにくい。普通、普通うるせぇな。
前回調べずに行って失敗したのに、今回もロクに調べもしなかったので、
バス停の先にある案内所で聞くことに。たまに地方都市のバスのわかりにくさは指摘しますが、ここはホント分かりにくいと思う。みんなバス停の路線図の前でにらめっこしてるもんね。
で、多分なんだけど
この赤く囲った山鹿温泉行きのバスなら裁判所前まで行くはず。1時間に多くて3本って感じですね。これだけ見るとかなり少ないですが、実はもう一つ行き方があって、ほとんどのバスは「交通センター」バス停を通るのですが、そこで乗り換えれば裁判所へのバスの本数がかなりあるとのこと。
なので案内所で聞くときは「裁判所前」バス停か「交通センター」に行くバスを教えてもらうといいでしょう。
という訳で交通センターバス停に到着。熊本の各地に行くバスは熊本駅前よりもここに集中しているようで、
地図で見るとバス停の数がエライことになっています。丸をつけるのも大変です。ならつけなきゃいいのに...。
この膨大にあるバス乗り場の中で、
2番乗り場を探してください。この乗り場から出るバスなら全て「裁判所前」まで行くことができます。こちらなら裁判やっているような時間なら1時間に最低でも5本以上は運行があります。そういやバスの乗り継ぎでこのブログで初めてかもな。普段から、そうするもんでもないしね。
そんなこんなで着きました「裁判所前」バス停。バスの進行方向とは逆に数メートルだけ歩いた信号のところにあるこの建物、
残念、これは検察庁です。「裁判所前」と謳っておきながら実際は検察庁前に停るというフェイント嫌いじゃないです。この検察庁がある交差点を左に曲がればすぐ裁判所ですが、ここでほかの手段の方を待ちましょう。
なんか最近、雨に降られちゃったアピールがウザい感じですが、この日もなかなかのもん。靴がちゃぽんちゃぽんいっちゃっているんでテンションはかなり低め。リベンジするぞ〜という気合は鎮火されましたが、場所の目安はついているので、まぁちゃっちゃとやりますかというようなテンション。
もう一度、駅前に戻ってきました。今度は路面電車に乗って裁判所を目指します。
屋根が続いている先に進めば、路面の「熊本駅前」停留所に着くことができます。ここで普通氏、この停留所の写真を忘れるという痛恨のミス。やる気がないのが見て取れます。
「辛島町・通町筋・健軍町」方面の電車に乗ってください。ほとんどの人がそれに乗ると思うので、人の流れに身を任せていただければ。
10分強乗ったかな、
「熊本城・市役所前」停留所に到着。料金は150円ですね。増税の影響か、160円に値上げして支払いが面倒になった○島の市電とは大違い。
あんだけ、くまモンをプッシュしている割に、市内での調整は意外にうまくいっていないようです。県民はあの熊のことどう思っているか気になるところです。
市電を降りましたら、進行方向左側の道路に移りまして、
市電の進行方向と同じく、熊本城が左側にある向きで進んでいってください。
右に見えるのが停留所の名前の通り熊本市役所ですね。小さく「ラグビーワールドカップ2019熊本開催決定!」と書かれています。以前、上田地裁(該当ページへ)のときもこのワールドカップの話題が出ましたが、世間的にはびっくりするほど話題にあがりませんね。2019年開催と少し先ではありますが、このブログの読者の方だけでも頭の片隅に入れておいてくれればと思います。
熊本城沿いに進む感じで、ここの信号を左に曲がります。
むむっ!ここで、背後からなにか視線を感じたので後ろを振り返って見ると、
恐ぇよ。完全に何かキメてらっしゃる方の目ですわ、これ。
熊本城沿いに歩いていると言いましたが、
途中で、熊本城への入口がありますので観光の方はこちらから。雨の中、ご苦労様です。
雨さえ降ってなきゃいろいろと見てみたい気持ちはあるんですけどね、残念ながら安定と安心のスルーです。
ゆるやかな坂に差し掛かってきたところで、いびつな形の県立美術館があります。そして坂をうねうねしながら登っていくと、
「家庭裁判所前」バス停があります。この熊本は地方裁判所と家庭裁判所の場所が異なります。地裁と家裁の場所が違うところってたまにあって、だいたいは向かいにあるとかなんですが熊本の場合は500メートルほど離れています。これは結構珍しい。過去に紹介したところだと、広島地裁(該当ページへ)と家裁がそれくらい離れていたぐらいかな思いつくの。
バス停から100メートルくらい歩くと、
広島家庭裁判所に到着です。このバス停は、交通センターから地裁に向かうバスの途中にありますので、説明は割愛。
家裁の目の前にはホテルもありますので、朝一で家裁に用事があるときでもギリギリまで寝てられるぞ☆///と有用でしかない情報を提示しながらも目指すのは地裁です。
とはいってもしばらくは坂の連続。どれくらい登るかというと、橋から下を見てみたら、
うん、結構高く登ったもんだな。
市電の停留所から15分弱は歩いたかな、
バス組が待つ、検察庁がある交差点に到着です。市電組はこの交差点を右に曲がったところで、最後の上熊本駅からの徒歩組を待つことにします。
もう1ルート書くのしんどいなぁ...。
まぁ愚痴ばっか言っても仕方ないんで、当然書くんですけどね。
JRでは熊本駅の隣になります「上熊本」駅です。中心駅の隣の駅が裁判所の最寄りになるってケースままあるけど、だいたいそういう駅では無人駅が基本。でも、
この駅はやたらと綺麗だった。どうやらホントつい最近、今年の3月14日にこの駅舎となったそうでして、デザインしたのは水戸岡鋭治という人。
この人、JR九州のデザイン顧問をしていて、電車のデザインからこの上熊本駅のように熊本駅や鹿児島中央駅のデザインも手がけてきた凄い人。以前、和歌山地裁(該当ページへ)に行った時に立ち寄った、和歌山電鐵の猫の「たま電車」なども手がけているんだって。
天井の木目にズームしてみると、グルリと書かれた「KAMI-KUMAMOTO」の文字。周りの鳥は九州新幹線の名前にもなっている「つばめ」でしょうか?
わざわざ凄い人がデザインして、だいぶ力の入った駅舎なんだから、さぞよく使われる駅なのだろうと期待を胸に外に出てみると、
見事なまでに、中心地の隣の駅という感じでした。まぁ道は広いけどね。
駅の真ん前も工事している最中だったので、そうしたらまた見栄えも変わってくるのかもしれませんね。
この上熊本駅もさっきの熊本からのとは違うけど、市電と連絡しています。
なんとも小さな可愛らしい電車に、古い感じの残る駅名標。嫌いじゃないですよ、こういう雰囲気。駅を出て右に行けばすぐJRの上熊本駅がわかると思います。
それにしても、市電の上熊本駅がこんな感じの駅舎なんですが、ほんの数十メートルいった先に、
JR上熊本駅の立派な新幹線駅みたいなのがあったりすると、市電使っている人にとって引け目を感じたりしなければいいけど。水戸岡先生、どうか市電の上熊本駅の駅舎もかっこよくしてあげてください!
さてさて、駅前に戻りまして、
正面、やや右方向にある、上り坂を登っていきます。また上りかよ...。
では、いざスタート。
とは行っても、ただの細い道ですからね大して語ることもないんですよね。5分くらい上りましたかね、
左側に京陵中学校があります。その校門の前には花壇があるのですが、
校訓なのでしょうか「自学」「自掃」「自挨」の文字が。うん、いい言葉ですね。
……
……
……
「自学」はともかく残りの二つの言葉、聞いたことも読み方もわかんないの俺だけじゃないよね?調べてみたら、「自掃」はなんとなく漢字そのままで単語としてありそうなんですが、「自挨」と調べたら、真っ先にこの中学校のHPにあたったんで、どうやら「自作」のようですね。
校訓はよくわからんくとも、歴史的にはなかなか趣がありそうで、漱石がこのあたりに赴任したことがあったとか。こういうことがある地区って、学習に力を入れる伝統がありがちだから、さっきのような難しそうな校訓ができるのもまぁ納得かな。
中学校を通り過ぎたところにあります、「京町本町」交差点を右に曲がります。さぁここさえ曲がればあと真っ直ぐですよ。
加藤清正って九州の人ってのは知ってたけど、熊本城の築城に関わっているとは知らなんだ。戦国から江戸時代の九州地区ってどうしても薩摩のイメージが強くて、現在の福岡、熊本あたりの印象が薄いと思っているのは俺だけかな。
熱い清正推し。歴史上の人物を「さん」付けするのも珍しい気がする。
そんでようやく、バス組、市電組が待つ検察庁のある交差点に到着。ここを左に曲がります。
突き当たりに見える茶色い建物が目的地です。
到着〜!!
随分とまぁ珍しいフォルムですこと。どこからどこまで裁判所の建物か全然わかんないざます。
所要時間は、熊本駅からバスで乗り換え時間含めて乗車15分強の徒歩1分、市電に10分強乗車の徒歩15分、上熊本駅から徒歩15分といったところでしょうか。
地図で表すとこんな感じ。写真をクリックしていただくともう少し大きく表示されます。
そんな訳で、有名デザイナーに作られたかっこいい駅舎があり、加藤清正の町づくりなど歴史好きにもたまらなく、そしてなにより「くまモン」がいる熊本地裁
お薦めです!
……
……
……
いや、今回、寄り道とかなく普通に終わりっすよ。もう雨の鬱陶しさとか半端なかったんだもん。
雨で観光できなかったとはいえ、やっぱ俺の中では九州2番目に楽しんだのは鹿児島かなぁ...と火種をまた投下してみたり。熊本はもしかしたらもう1回行くかもしれないので、そのときまでに見るべき観光地など教えていただけたら幸いです。
〔天草地裁編へ〕……6月14日更新予定
- 作者:久米田 康治
- 発売日: 2005/09/16
- メディア: コミック