196件目 石垣地裁 〜万能傍聴士Fの事件簿〜
僕の彼女を紹介します。
僕の彼女は、日本の平和のために誤って罪を犯した人に判決を下しました。
その名前は、石垣地裁。那覇地方裁判所石垣支部。
というわけで、僕の彼女を紹介します。
改め、
石垣地裁を紹介します。
裁判所のHPによると、石垣地裁へは「裁判所前バス停から徒歩1分」とのこと。
というわけで、石垣空港、
または「裁判所前」バス停からスタート。
石垣地裁に到着したい方は「続きを読む」から。
全国の裁判所データベースを作成中。ご覧になっていただける方は「僕の彼女たちを紹介します」(該当ページへ)からどうぞ。
日本の南端、西端に位置する石垣地裁を目指していきます。離島の裁判所という意味では3年前の洲本地裁(該当ページへ)以来。でも洲本は大阪からバスで行けて離島感が薄い気がするので、6年前にフェリーで行った佐渡地裁(該当ページへ)以来の離島ということにしましょうか。あれがもう6年前か...。
沖縄の訪問という意味では高校の修学旅行以来なので、13年前とかになるのかな。悲しくなるから歳についてはもう語るまい。
空港を出て左に進むとバス停があります。赤で囲った「4系統 空港線」に乗ってください。バスターミナル行きで覚えてしまうと、裁判所前バス停に行かないバスもありますのでご注意を。
皆さん、沖縄といえばどんなイメージがありますか?
もちろん、綺麗な海、暑い、島田紳助とか色々とあるとは思いますが、「時間とかにルーズ」ってイメージないですか。よく言えば自由奔放というか。
それが関係あるのかないのか、乗ったバスも運転手さんと観光ガイドさんが話し込んでるせいで普通に5分ほど遅れて発車。空港からのバスだと、飛行機の都合で遅れたりってことはありますが、今回は完全に話が盛り上がっただけだったと思います。
しばらく走っていると、こういった赤レンガが屋根の建物がちらほら見えてきて沖縄に来た感じがしてきます。20分くらい走ったら、ちょっとずつ店なんかも多くなって来て普通の町に来た感じが出てきます。
石垣空港バス停から約30分の乗車、運賃540円で「裁判所前」バス停に着きました。裁判所前と謳っている割には、少し歩きます。
バスの進行方向と同じ方向に歩いていきます。
ちょっとした鳥居が建っているところの前を過ぎたら、
左側に検察庁が建っており、その先が目的地となります。
と、ここで到着〜!としてもいいですが、もう一つ行き方を紹介。
石垣島といえば、八重山諸島の中心地であり、近隣の島の人がよく訪れる場所です。そういった方々の石垣訪問の手段といえばフェリー。で、あればフェリー乗り場からの行き方も紹介しようじゃないですか。よっ、名人芸!!
そんな訳で石垣港離島ターミナルにやってきました。この港には、与那国島、西表島、波照間島などからのフェリーが到着します。波照間島といえば今回のサブタイの元ネタである
この作品の主人公の出身地ですね。確か以前綾瀬はるか主演で映画もやっていたような。
金田一好きであれば、波照間島と聞けばあぁ南十字星が見える島ねと即答できることでしょう。
ではこの港ターミナルからも裁判所に向かうとしますか。
建物を出ますと、目の前に大きな看板があるお土産屋さんがありますので、その通りまで出ます。そしてその通りを右に向かって進んで行ってください。
お土産に人気のプリンだそうです。意外と甘いものが好きな私ですが、中を見るとカポーばかりだったのでスルー。おじさん一人だって甘いもの食べたいんだぞ!
プロバスケットボールチーム、琉球ゴールデンキングスだそうです。こう言っちゃ失礼かもですが、なかなかの沖縄顔ですね。
どんなもんかと調べてみたら、何度も優勝経験がある強豪みたいです。基本的にホームゲームは那覇市の体育館を使うそうなのですが、年に1回は石垣市総合運動公園体育館でも試合をしているそうで、これは八重山諸島での初となるプロスポーツの公式戦だそうです。
地図上は普通の交差点ですが、ちょっと分かりにくくなっている「730記念碑」交差点、これは真っ直ぐ進んでいきます。
交差点の名前にもなっている「730記念碑」も見ることができます。
730とは沖縄県において日本への復帰後6年目の1978年7月30日に、自動車の対面交通が右側通行から左側通行に変更になった日を意味するそうです。この辺りの歴史は意外と調べてみると興味深いので、関心がある方は是非。
こういう730とか、撮影時はなんの気なしに撮っていて、今書いている時に調べて知るんですよ。前もって調べた上で行けていたらもっと感動するなりあるのになぁと思うんですけどねぇ...。
「730記念碑」交差点の次の「文館前」交差点を右に曲がります。
少し行くと八重山博物館があります。歴史とかの調べごとには向いていそうですよね。沖縄に行くのなら、海だけでなくこういったところにも是非行ってもらいたいものです。私は行きませんが。
深夜12時までやっているというレンタルショップ「東洋テープ」さん。貼ってあるポスターを調べたら全て2013年公開の映画でした。誰か〜、お手元に余った映画のポスターがありましたら東洋テープさんまで送ってあげてください。
文館前交差点から4〜5分歩いたら右手に見えてきます。空港からバスに乗ってきた方お待たせいたしました。
到着〜!!
またもや改装中かよ...。仕方ないこととは言え、ちょっと心折れるんだよ。静岡地裁(該当ページへ)でやったみたいに、改装中だった地裁を再訪問企画ってのも考えたことあるんだけど、また石垣に来ることになるのかな...。
空港からはバスで30分強、徒歩で2分ほど。港ターミナルからの人は歩いて7〜8分ってとこかな。
地図で表すとこんな感じ。写真をクリックしていただくともう少し大きく表示されます。
撮影を終了させたのが14時半くらい。次の宮古島に行くには翌日の14時の飛行機便ということで、ほぼ1日探索だぜヒャッハー!
まずはお腹が空いたのでお昼ご飯。
沖縄の郷土料理の看板がありかなり興味を惹かれます。ピィヤーシ焼きそば、あだんのチャンプルー辺りはホントにイメージがわかずに気になったんですが、それが食欲につながるというと別の話でして...。
結局、裁判所から10分くらい歩いたところにある、
石垣牛焼肉専門店いしなぎ屋へ。石垣牛ってのは初めて聞いたのですが期待です。
メニュー名忘れちゃいましたけど、特選ランチかなにか。旅行先では元気にお金を使うがモットーなもんで。
まぁこのお肉の霜降りを見たらわかるかもしれませんがとても美味しかったです。焼肉を塩で食べたのって初めてなんだけど、お肉がいいので素材を楽しむという意味では塩は最適でしたね。ごちそうさまでした。
お店の向かいには、同じ店舗の肉屋があり家用に買ったり全国に発送したりできるそうです。石垣にいらした際は是非、石垣牛を召し上がってください。
さぁお腹も膨れたし、どんどん散歩していくぞ。
三味線など、地元のお土産屋さん。三味線は1万円から4万円近くするものまで。沖縄の民謡は三味線のイメージが強いよね。
パーラーとんとん。この「とんとん」のフォントというか色使いは、あの青狸ロボットを想起させるからダメだろ。
沖縄といえばシーサー。いたるところで見ることができます。こんな可愛いものもあれば、
ちょっwwwこっち見んなwww的なものまで。
お墓。沖縄は故人の扱いについて風習なんかがあるんですかね、いくつかお墓を見たのですがすごく立派なものが多かったです。
そして個人的に凄く行きたかったところを発見。
沖縄県立八重山商工高校です。日本で最南端にある高校で、2006年沖縄県の離島高校として春夏の甲子園出場で、全国の離島勢としての初勝利含む計4勝を挙げるなど大きな注目を浴びた高校です。プロ野球選手もロッテの大嶺祐太選手など3人輩出しています。
いやぁホントにこの年の甲子園は盛り上がったんだ。興味のある方は是非下記動画でも。
敗者を見て泣けるのは当然だけど、勝者を見ても泣けるのは高校野球の素晴らしさだよね。また、甲子園の舞台に表れてくれることを期待しております。
行ったとこ全てを書いてたら尺がなくなるんで初日についてはこれくらいで。
そして2日目、朝早く起きた僕は石垣港離島ターミナルへ。
9時前だからか、人はあんまりいません。
そんな中、このフェリーに乗って出かけますのは、
竹富島です。竹富島は石垣島からフェリーで15分程度で行け、1日20往復くらい便もあることからふらっと行くのに便利な島です。ホテルにあったガイドにも2時間ほどの滞在でも十分楽しめるとあったので、ロクな下調べもせずに向かうことに。
島に着いたら、レンタサイクル屋さんがお出迎えしてくれます。
予約していなくても借りることが出来ます。レンタサイクル屋さんの列の中に1台「水牛車」と書かれた送迎車が。自分で自転車漕いで観光スポットを巡るんでなく、水牛車に乗ってのんびりと地元の人のガイドを聞きながら回るというものみたいです。
レンタサイクルに目当てがあるわけでもないので、阿川佐和子に似た女性が待つ送迎車へ。いろいろ話を聞くと、もともと大阪で働いていた人らしいんですが、旦那の実家の都合でこの竹富に住むことになったんだとか。あと、撮影の翌週には海開きの予定なのに、昨日今日と寒くて電気ストーブ出したと言ってました。寒いといっても15度以上はあるはずなんですが...。
傍聴号と名付けたこの自転車で出発。身長187cmある僕ですが、自転車のサイズも多くあったので問題なく乗ることができました。周る場所を何も考えていないと言うと、こいつマジかよという顔をされながら2時間程度で周れるコースを組んでもらいました。
それじゃ出発!ブロロロロ。
舗装されている道もありますが、基本はこういった軽い砂利道。自転車では少し不便な部分もありますが、気張らずのんびり行きましょう。
最初に向かうのはカイジ浜。ざわざわ。
個人的にあまり青い海って興味がなかったんですけど、
この青さにはさすがにテンション上がるわ。
一方でカポーばかりでテンションが下がったり。
で、このカイジざわざわ浜ってのは星砂ってのが取れるのが名物らしく、浜の砂が
こんな感じで細かく、いろんな形をしているんで、たまに星の形をしているのがあるんだって。何回かすくってみたけど、星型を見つけるのは大変。でも、近くで普通に売ってるんでもしよければ買ってみてください。
次に向かったのがコンドイビーチ。
ここはさっきのカイジより広く解放されているビーチなのかな。大人数でキャッキャ楽しみたいならこっちかもしれんね。海の綺麗さは正直先ほどと変わらんなぁと思っていたところ、
やたらヌコがいた。またこのヌコらが全然人を恐れないんだ。近くに行っても全然お構いなしだし、近づいてくれるのもいるくらい。ここを去るとき、1匹ついてきそうになってて振り切るのが心苦しかった。
ヌコだけじゃなくて、カラスも多いのでご注意を。自転車の中に荷物を置きっぱにしとくとカラスに荒らされますからね。ちなみに竹富のカラスは普通に民家にも入ってくるらしく、夏の暑い日に商店が窓なんか開けてようものなら中に入ってきてポテチとか盗もうとするらしいです。
お次は西桟橋。
こんな感じで海を間近に感じながらのんびりすることが出来ます。夕方になれば夕日も綺麗だそうです。
こんな海を見ながら足をブラブラさせのんびりしていたのですが、まさかの会社からの電話。普段だったら休みの日にかけてくるんじゃねぇと苛立つところですが、海効果でしょうかいつもより丁寧に応対したりもしました。まぁ嘘ですけど、かなりイライラしました。
結構、この桟橋でのんびりするのが気に入っていたんですけど、さっきのコンドイでヌコと戯れすぎたせいで時間もあまりなくなってきたので、最後のスポットに向かいます。
海から離れ、集落の方へ向かいます。竹富島は観光地として有名ですが、海岸以外の大半は普通の人が住んでいる集落ですので、観光の際は騒ぎすぎないなどご注意を。
最後のスポットは「なごみの塔」。島で一番高い建造物で、そこから町が一望できるというのが売りです。
しかし一人しか登れない作りなのに待っている人が多かったのと、そんな高いわけでもないしでこれは近くで見るだけで登るのは断念。
こんな感じの竹富の家屋を一望できるのは魅力的だとは思ったんだけどね、まぁ俺高いところも苦手だし。
一通りお薦めされたスポットは見たので帰るかと思ったところ、遠くから何やら黒い影が。
水牛車が正面からやってきました。10人くらいが乗っている車を本当にのんびりのんびりと運んでいきます。こののんびりさは、あの沖縄の三味線的な音楽が確かによく合う。
「おい兄ちゃん、牛だけじゃなくて俺らも撮ってや」という水牛車のオヤジどもの戯言に営業で鍛えた作り笑顔をしながら全力で無視し、レンタサイクル屋さんに帰ってきました。
さらさらと書きましたけど、自転車での移動時間なんかもあるんで、結局2時間半くらいはいましたかね。のんびりと素敵な時間を過ごすことができました。
再度、石垣島に戻ってきて、次の飛行機までお土産探し。まぁ買うもんは決まっているんですけどね。
ここで泡盛ゼリーを買います。
まさかこんなに種類があるとは...。いくつか味見をしたものの味の違いなんてわからないので、適当に10個くらい詰め合わせてもらうことにしました。ちなみにこの泡盛ゼリーはゼリーですが、きちんとアルコールが入っていますので車を運転される方などは召し上がることはできませんのでご注意を。
とまぁ半分以上、観光の話になっちゃった気がするけどまとめるか。
大阪から約1300kmのところに位置しており、多少の文化の違いなどを感じることもありながらも、そこに流れるのんびりした時間がその土地の温かい人柄を表してくれる石垣市の石垣地裁
お薦めです!!
十分満喫したね。シュノーケリングとか海の遊びをしていない割には楽しんだ方なんじゃない?また来ることがあるかわかりませんが、今度は事前に下調べなどもしさらに満喫できるように出来たらと思います。
石垣空港に戻り、次は宮古島へ向かいます。この日も寒いというのは昨日と同様ですが、雨の予報。順調に過ごせた石垣編でしたが、次はどうなるか不安が残ります…。
〔平良地裁編へ〕……4月26日更新予定
- 作者:松岡 圭祐
- 発売日: 2010/04/24
- メディア: 文庫