200件目 天草地裁 〜天草財宝伝説傍聴事件〜
僕の彼女を紹介します。
僕の彼女は、日本の平和のために誤って罪を犯した人に判決を下しました。
その名前は、天草地裁。熊本地方裁判所天草支部。
というわけで、僕の彼女を紹介します。
改め、
天草地裁を紹介します。
裁判所のHPによると、天草地裁へは「本渡バスセンターより徒歩15分」とのこと。
というわけで、JR各線「熊本」駅からスタート。
全国の裁判所データベースを作成中。ご覧になっていただける方は「僕の彼女たちを紹介します」(該当ページへ)からどうぞ。
ついに200軒目の紹介だぜ〜!!区切りの回だから、地裁の外観はちゃんと読んでくれるまで見せてあげないよ〜だ。
撮影のための時間もたんまりとあるし、前回(該当ページへ)俺のテンションを爆下げしてた大雨も止み、全てがこの200軒目の到着を待ち侘びているとしか思えないぜ〜
と思ったら、
通常2時間程度のバス移動が、事故渋滞により4時間以上かかるハメに...
まぁこのブログらしくいいです。それでは順を追って紹介していきましょう。
今回目指す天草地裁ですが、その名前を聞いてまずみんな思い浮かべるでしょう天草四郎の天草です。場所はみんなご存知でしょうか。
天草市は、熊本県では熊本市・八代市に次いで3番目の人口を誇っている市です。熊本県と一部鹿児島県に入る天草諸島の中にある市で、本土と橋で繋がっている離島自治体の中では最も人口が多い市なんだってさ。この写真だとわかりにくいかもしれないけど離島という扱いですね。
天草中心地へのアクセスは熊本空港、福岡空港からの飛行機。福岡空港を使う人なら飛行機で行ったほうが楽ですね。まぁまぁ本数もありますし。
または熊本駅か、紫で線を引いた三角線の三角駅からバスを使います。三角駅はあとで紹介するけど、三角駅からバス停までの道のりは紹介していないので、お手数ですがご自身でお調べください。15分近く歩くので、普通に熊本駅からバスに乗るのが妥当かと思います。
熊本産交バスのHPの時刻表もご参考ください。これでいうと、三角駅から乗る人は「五橋入口」バス停を使うことになります。
で、今回僕が選択したのが熊本からのバス。熊本駅もしくは前回(該当ページへ)も使った交通センターから乗ってください。
そんな訳で今回も熊本駅からのスタートです。白川口から出ましたら、
今回は2番バス乗り場を目指します。目の前の市電と信号を通り過ぎた駅からは右前方にあるバス停です。
2番バス停に到着。すでにまぁまぁ待っている人がいて、このあとも続々と人が来たのでどんだけ人気地なんだと思ったんですが、熊本空港へのバスなんかもここから出るそうで大半が別の場所に行く人たちでしたね。
時刻表は写真の通り、「天草・本渡 下田温泉」方面のバスであれば1時間1本程度あって楽ですが、赤で囲った超快速に乗れるよう都合を合わせたほうがいいでしょう。まぁ2時間20分が2時間に短縮される程度ですが。
それじゃあバスも定刻通りにバス停に来たので、いざ200軒目へ出発!となったわけですが、冒頭でも書いた通り事故渋滞で4時間ほどかかるハメに...。離島に行く道路ですからね、道もそうあるはずもなく、1車線の道路が続くだけなので事故があるとホントにその修復には時間がかかるみたいです。
乗車時点で事故のアナウンスはしてもらっていたので多少の覚悟はしていたのと、たっぷり観光しようと時間はとっていたので撮影には支障が出なかったのは救い。その分、観光の時間をほとんど取れなくなっちゃったけど。
定期的に聞こえてくる、「本日は天草・本渡バスセンター行き“超快速バス”にご乗車いただき…」っていうアナウンスの「超快速」って単語が皮肉しか聞こえなくなり、そしてそれすらもどうでも良くなかったころに、天草諸島に入ることができました。
ごめん、なんか気持ち悪い。
でもとりあえず出てきた天草市という言葉に安心しつつ
本渡バスセンターに到着。ホントにバスの運ちゃん、お疲れ様でした。乗客用にはトイレついてるんでいいですけど、運ちゃんは4時間ぶっ通しだからね、大変な仕事だ。
このバスセンターの名前の「本渡」ですがこれは地名で、もともとは本渡市というのがあったそう。2006年に合併し天草市になったんだと。以前、奄美大島の名瀬地裁(該当ページへ)を紹介した時と同じ、もともと中心地としての市だったけど、知名度がある別の名前の市として併合されたパティーンだね。
ちなみに本渡市の海外の姉妹都市はアメリカカリフォルニア州のエンシニタス市だそうです。もちろん、知りませんし覚える気もありません。
4時間のバスを乗り越えた俺に怖いものなど何もない!ここからはサクサク裁判所目指していくよ〜。
バスセンターを出て目の前にある交差点を左に曲がります。
こんな感じの道を進んでいきます。これ逆方向に行くとTSUTAYAがあります。触れたか忘れましたが、奄美の名瀬にもTSUTAYAがあって、全国にチェーンを網羅させるのって凄いことだなと感じてみたり。なんか青森にもついにセブンイレブンが出来たみたいですし。
道中にあった焼肉屋さん。昼時の4時間をバスに揺られていたので、裁判所を目指すのと同時に昼飯の候補を探す探索でもあるのです。とりあえず候補の一つだな。
3〜4分歩いたところにある「港町交差点」を左に曲がります。バスで通ってきた道はお店が結構連なっていたのですが、裁判所目指す道は比較的その手のものは少なめ。でも住宅や車の交通量は多いです。
サンリブというスーパーを発見。関東や関西の人にとっては馴染みのないスーパーだと思うけど、過去にどこかの裁判所目指す道中にもこのスーパーあったと思うんだよなぁ〜。さすがに数も増えてきて、その辺りの記憶も曖昧になってきました。町並みまではしっかりと覚えているんだけどなぁ...。
途中、右に曲がると「天草キリシタン館」というのがあるそうです。これは面白そう、要チェック。
という訳で今回のサブタイの元ネタは、僕の大好き金田一少年の事件簿の中でかなり好きなお話「天草財宝伝説殺人事件」でございます。この話が最後の良心でしたかね、これ以降話やらが破綻しまくってると感じるのは俺だけではないはず。こんな脳内が破綻しまくってる男に言われたくないでしょうが。
地図を見るにもう少しかなと思ってきたところで、
お昼の候補2軒目、寿司屋さんを発見。やっぱ離島に来てるし食べるなら魚かなぁと思っていたところ、
ヒトデ!?興味あるけど、「名物に旨い物なし」なんて言葉あるくらいだからちょっと恐いなぁ...。とりあえず保留。
僕も一度は騙されたこの道。港町交差点から5分ほど歩いたでしょうか、この分岐を左に進んでください。普通はメインの通りに裁判所ありますからね、お間違えのないようお気をつけください。検察庁はメインの方にあるんだけどね。
完全に普通の住宅地。しかし、この先に目的地があるのです。1分も歩けば右に見えてきます。
到着〜!!
所要時間はバスセンターから徒歩で10分強といったところでしょうか。熊本-バスセンターは4時間ですがね。
やはり最後の分岐が紛らわしいので、そこだけ気に留めていただければと思います。
地図で表すとこんな感じ。写真をクリックしていただくともう少し大きく表示されます。
何度もアピって申し訳ないですが、ついに200軒ですよ!!そういや100軒目はどこだったかなと調べてみたら、今回と同じ熊本県の八代地裁(該当ページへ)でした。あのときは、撮影後に地元名産の鮎を食べたんだよなぁ。
それなら、200軒の今回も地元のものを食べなきゃいかんだろということで、
先ほどのお寿司屋さんに戻ってきました。そして頼んだのはもちろん!
普通の「うに丼定食」...。
いやさ、僕かなり毎回の食事を大切にしていて、失敗した〜ってときに笑えない人間なんだわ。だから興味はあるんだけど、ウニをいただくことに。ってか、ウニを奥に置いて、サラダを前にって写真構成に疑問を持てよ、何年ブログやってんだ...。
あえて言葉に表すまでもなく美味しくウニをいただきまして小休止。昼の4時ごろということでランチも夕飯のお客もおらず、いるのは僕ひとりだけ。大将とバスの渋滞の話などで一盛り上がり。
落ち着いたところで、ビビリの普通さん切り出す。
>>
普通「あのね大将」
大将「なんです?」
普通「表、見たんだけど、ヒトデ食えるって書いて...いや別に食いたいって訳じゃないんだよ、いやマジでマジで((( ;゚Д゚)))」
大将「食べます?」
普通「え?((( °ω° ;)))」
<<
そこで大将、何かを俺の皿に...
食い終わりの皿の写真で申し訳ない。
そこに置かれたのはどこからどう見てもヒトデ。
でも正直思っていたのと少し違う。もともとナマコみたいにうねうねしているもんかと思ったら、これは乾燥してる。
どうやって食べるかというと、5つの手なんだか足なんだかを中心からパカっとやって中の身を食べるんだってさ。あのウネウネを食べさせられると思ってヒヤヒヤしていたので少し安心。そこで実食。
......
......
......
まぁ不味くはない。よく言えばカニミソ、それ以外にこの味を例えられる言葉を俺は知らない。酒のつまみとして出してくれれば、ずっと食べていられる不思議なお味。
天草の中でも一部の地域だけヒトデを食べる文化があったらしく、名物にできないかと思ったのがここの店主なんだって。なんでも「秘密の県民ショー」でも何度か取り上げられ、全国からお客さんが来てるんだと。一番遠くから来た人は北海道の旭川の人らしくて、わざわざ天草まで行って食べられませんじゃ悲しいからちゃんと予約をとってくれたんだと。すみません、なんも知らん男がふら〜っと入って、普通のメニュー頼んでしまって。
ちなみに触れてませんでしたが、店内はかなりのヒトデ推し。寿司屋さんで目の前で魚泳がせている、いけす(?)ってあると思うんだけど、
ここはヒトデが占領しています。正直、食欲は沸かんわな...。奥に立ってるのが大将ね。
さっきも言ったけど県民ショーで宣伝されてから問い合わせが殺到しているらしく、周りのお店でもヒトデを扱いだしたんだとか。でも、ここの店主はさらなるメニューの研究に余念がなく、お土産にもできるよう佃煮を販売していたり、もっとみんなに知ってもらいたいんだって。
ヒトデを食べるのにはシーズンがあるらしくて、その辺りは調べる必要があるんですが、天草でヒトデを食べたくなったら、
こちら「秀寿し」さんにお越し下さい。
お薦めです!!
大将、快く撮影にご協力いただきましてありがとうございました!!ちゃんと言った通りに宣伝しましたからね。
今、ぐるなびでページ見てたら、4時台は休みになってるな。店前で準備中とかなってなかったから普通に入っちゃったけど大丈夫だったんかな...。
さて秀寿しさんを離れ、少ない時間をなんとか使い、
天草キリシタン館を目指します。
文字がこんなぐにゃ〜ってしているの初めて見たかも。
みんな車で来るんでしょうね、歩いている人を見ないままヒトデパワーでずんずん進み、
墓地の前なんかも歩き続けること結構な時間、ようやく着きました
天草キリシタン館です。でも到着まで思いのほか時間がかかったので、まさかのUターン。文句を言うなら事故渋滞に言ってくれ。
途中の道は普段から人はあまり通らないんでしょうね、ベンチにいちゃついている高校生カップルがいて、僕が前を通ったときにあからさまに嫌な顔をしていたんですけど、まさか5分後とかにまた戻ってくるとは思わなかったでしょうねwwwったく、どうせならとっとと、おっ始めろってんだい。
まぁ冗談はさておき、本来5時間くらいの滞在を予定していたものの、まさかのトラブルで2時間半程度に。またバスセンターに戻り天草を離れます。なかなか来る機会はないでしょうが、バスの途中でも気になる建物も結構あったので1泊くらい観光に費やしていい場所なんでしょうね、皆さんも機会があれば是非旅行の候補地にしてみてはいかがでしょう。
さて僕はというと、バスで途中下車しまして途中少し触れました三角線の三角駅を目指します。
もはや暗号の域。
なんか西尾維新シリーズに出てきそうな名前だな。ちなみに「三角」と書いて「みすみ」と読みます。
そんなこんなで着きましたのは
三角駅でございます。かっこいいなぁ。
「五橋入口」停留所から歩いて15分くらいかかるから、もしこちらから乗るのであれば事前調査を忘れずに。
どうして、わざわざこの駅に向かったかというと、
熊本駅-三角駅間で観光特急列車「A列車で行こう」が土曜休日を中心に運行されていて、乗れないのはわかっていたんだけど、その情報だけでもと思い来てみました。最近、九州の豪華列車って質がかなり高いらしいんですよね。
この三角駅の駅舎見ても、楽しさを感じますし、次こそはその「A列車で行こう」もチェックしなきゃですね。
そんなこんなで、教科書通りキリシタンの町であり、ヒトデなど新しく全国に発信する文化などもある見所満載の天草市の天草地裁
お薦めです!!
この後、熊本駅に戻ってネットで話題とやらのラーメンを食べて、ブログで紹介するほどでもないなと落胆し、とっとこさ次の日の撮影に備えたのでした。
最後にもう1回言うわ。
200軒行ったぞ〜!!
〔島原地裁編へ〕・・・6月21日更新予定
金田一少年の事件簿 天草財宝伝説殺人事件 (講談社プラチナコミックス)
- 作者:さとう ふみや
- 発売日: 2010/04/28
- メディア: コミック