216件目 阿蘇地裁 〜赤牛の白雪姫〜
僕の彼女を紹介します。
僕の彼女は、日本の平和のために誤って罪を犯した人に判決を下しました。
その名前は、阿蘇地裁。熊本地方裁判所阿蘇支部。
というわけで、僕の彼女を紹介します。
改め、
阿蘇地裁を紹介します。
裁判所のHPによると、阿蘇地裁へは「JR豊肥線「宮地駅」下車徒歩15分」とのこと。
というわけで、JR豊肥線「宮地」駅からスタート。
全国の裁判所データベースを作成中。ご覧になっていただける方は「僕の彼女たちを紹介します」(該当ページへ)からどうぞ。
前回はアニメ記事でしたので、改めまして
新年明けましておめでとうございます。今年も裁判の名を騙った旅ブログをご支援いただきますようよろしくお願い申し上げます。昨年のまとめ(該当ページへ)にも書かせていただいた通り、本年も全国制覇を目指して進んでいく次第であります。
さて今回から新章です。昨年末に行った九州撮影の様子をお伝え致します。一気に撮影できたおかげでネタのストックは溜まったんだけど、早く紹介しないと後の方の忘れちゃうからね、更新ペース落とさないようにしないと。
朝8時半に降り立ったのは熊本県の「阿蘇くまもと空港」。今回はここをスタートとして3日間かけて、地裁を5軒、家裁・簡裁を3軒撮影する予定となっています。今回はどんな撮影となるのでしょうか。
朝早くの出発でお腹が空いたので、飛行機を降りて早々の売店で見つけた、熊本県名物の「いきなり団子」を購入。アンコとさつまいもを薄い皮で包んだ温かい饅頭です。どこぞやの旅ライターが、凄く美味しかったとか言ってたのでずっと気になっていたのです。
芋とアンコの違った甘味があって、なかなかクセになるお味。なかなか重量感もあって食べごたえは十分。自分がこのあたりの高校生だったら、1日1個は必ず食べたくなるかも。名物の「いきなり団子」ご馳走様でした。
空港からこのバスに乗って駅を目指すのですが、もう少し時間があるので空港内を探索します。
行き先はたくさん書いてあるんだけど、ほとんどが電車で乗り継ぐ必要があるみたいでバスで行ける範囲は限られているようです。
熊本にも工場があるHONDAの車と、例のクマ。そういえば社会人野球のHondaは熊本に確か野球部があったはず。違ったらゴメンなさい。
ちょっと気を抜くと、くまモン攻めにあうので畳敷の落ち着きそうな椅子に座る。ほっと一息と思っていたら、
クマ「熊本で俺から逃げられると思うなよ」
ギャー!!畳のヘリ(?)のところにもびっしりとくまモンが。ここまで侵食しているとなると、くまモンの創案者にはいくら入ってるの?5兆は軽いな。
時間が来たのでバス停の方へ。途中バスの券売機があったので、向かいたい肥後大津駅までの切符を買ったのですが、
この空港連絡バスだと無料で乗れるらしい。券売機はほかの路線バスを使う人用だそうで...。払い戻しできないか聞いたら、空港のカウンターまで行かないと無理と言われたので、出発時間直前まで遊んでいたのでそんな時間もなく渋々諦めて乗車。
しかもこのバス、8人くらいしか乗れなく隣の人ともギュウギュウ詰め。オッサンが荷物を座席の上に置いて全然どかしてくれなかったことに本当に腹を立てるなど、ちょっと旅は始まったばかりですが暗雲立ち込めているといった感じ。
15分くらいの乗車で、
肥後大津駅に到着。バスの到着口は新しい感じの駅ですが、反対側の出口は
こんな感じで、古き良きと言っておきましょうか。
電車まで結構時間があるので少し駅を散策します。
この駅にもあったHONDA製品。熊本市内ではこういう展示を見た記憶がないので、特にこの付近の話なのでしょうか。
もうハングルが来ようと中国語が来ようと驚きはしません。根室でロシア語まで経験しちゃってるからね。まぁこの地に、韓国や中国の方が来るかは知りませんが。
一昨年の6月21日で熊本とここ肥後大津駅を結ぶ豊肥本線が100周年を迎えたとのこと。熊本から博多に向かうのならまだしも東の山を突っ切っていく正直、なんとも地味な区間ですよ、その区間が100周年ってのは凄いですね。その後、大分まで繋がるようになったのは、14年後のことのそうです。
今度、尾木ママがこの大津まで来るそうです。こんなところまで...と思ったけど東京から飛行機で来るなら熊本市よりもこの辺りの方が来やすくていいのかもね。
そろそろ時間なのでホームへ向かいます。
ホーム内に踏切がついている例は少なくないですが、この駅の場合、南北にそれぞれ駅舎があるためか駅を縦断する通路が長く、その分踏切が3〜4つも設置されている珍しい作りです。
この駅名標を見ると九州に来た感じがするくらいには鉄道も詳しくなりました。空港の最寄駅と書いてあるけど、きっとそれ以外にも名所はあるはずと探してみると、
あるにはあったけど、全部春が見所...。春に来ればきっといいものが見れるのでしょう。
春に来た方がいい理由のもう一つとして、なんか寒いんだよ。年末だからもちろんってのもあるけど、熊本市より阿蘇山寄りだからなのか(所在地は上益城郡)なんか肌寒い気がした。
電車も来たので、裁判所のある宮地駅まで目指すとします。ここまで来てもまだ最寄り駅に着かない。今年も長文癖は改善されそうもない、というか改善する気も無いようです。
最近ようやく意味がわかってきたスイッチバックを行う駅、立野駅を通過。この辺りで車内放送でもスイッチバックについて説明してくれます。
なんか山肌がえぐれているように見える山。普段から写真技術がない僕ですが、この写真でピントが合っていないのは窓が汚すぎて、何回やっても窓の汚れにフォーカスしてしまうという悲しい事故からなんです。
目指すのは阿蘇地裁ですが最寄り駅は阿蘇駅ではありません。駅にはお洒落なレストランも併設されていて、この駅も見るところが多そうだったのに通過で残念。隣の「いこいの村」とかいう駅も凄い気になりますが、
やっぱり観光名所よりも裁判所に行きたい!!ということで、阿蘇地裁の最寄駅です宮地駅に到着しました。大阪空港を出発してから約4時間ってとこですかね。
この宮地駅は豊肥本線の拠点となる駅で、大半の普通列車がこの駅で折り返しとなるとのこと。ここから熊本方面へは普通電車でもほぼほぼ1時間に1本は運行があるのに、大分方面になるとそれが1日5本に激減するんだとか。
駅から出ました。どうしてこんな感じの駅前の町が交通上の拠点になるのか疑問に思うほど長閑。正面やや左にある道を進みます。
駅舎は立派というか、重厚な感じ。仲間由紀恵がやってたTRICKの舞台とかになりそうな駅だね。
駅を出まして、50メートルほどのところにあります「宮地駅前」交差点を左に曲がります。今回の旅は比較的地味かと思われる都市が多い中、阿蘇ならまぁ名前も知られているしと勝手にいいイメージを持っていましたが、この道を見る限りかなり長閑な旅になる臭いがプンプンしますねぇ。
このまま進んでいったら、阿蘇ファームランドとかいう恐らく360°長閑なテーマパークがあるようです。
そして、「たばこ・酒」と書かれたソフトバンクショップ。たまに地方ならではのコンビニでクリーニング屋も兼ねてるとこあったりしますけど、それ並の衝撃ですね。かなりの高ポイントです。
歩き始めて5分くらいでしょうか
「仙酔峡入口」交差点を右に曲がります。写真にはありませんが、交差点の一角にファミリーマートがありますのでそれを目印にしてもいいかと。
それにしても交差点の名前の「仙酔峡」が気になります。調べてみると阿蘇山の麓にある峡谷の名前だそうでして、標高は約900m。つまりは入口と言われても、ここから向かうのには一苦労しそう。阿蘇山の東側からアプローチする仙酔峡ロープウェイがあったそうなのですが、2010年より営業休止中。西側からの阿蘇山ロープウェイは継続している運行しているようです。
先へ進みます。
食育農園と書かれているので気になって進んでみると、宮地保育園がありました。カメラを持って保育園に向かうなんて、なんとかオブコメディより闇が深い行為です。
道を進んでいて、人もない道の先で何か声がするなぁと思っていたらアンパンマンの自動販売機がありました。首都圏でもそう頻繁に見るものでもないこの自販機を、あまり人の雰囲気を感じないこの地に置くことに成功した営業マンは果たして有能なのか。
それにしても商品ラインナップをあんま見ることなかったですけど、結構種類があるんですね。購入者は親でしょうけど、一番右の「イオン飲料」というのが子どもに受けるのかは甚だ疑問ですが。だって、「ママ〜、アンパンマンのジュース買って〜」とねだった結果「しょうがないわね〜」と渡されたのがイオン飲料だったら早めの反抗期が始まるんじゃないかと、すれ違うこともなかったこの地の園児の心配をしてしまいます。
ドリルというか、こういう電子工具を扱う企業さんなんでしょうね。と思って、まぁ一応と今カタカタと調べてみたらそういった電子工具の販売もですが、自動車部品の開発・製造なども行う企業さんで親会社はドイツの企業なんだって。これは驚いた。空港からのHONDAアピールともややリンクするところでもありますね。まぁ書きながら企業とか検索するので、リンクしたのはホントにたまたまですけど。
なんかどのアングルで撮っても木が邪魔だった創作豆腐のお店。豆乳や豆腐が大好きな私、この店も気になったのですが、昼ごはんの有力候補があるのでここは泣く泣くスルー。
そうこうするうちに、
頭上に「裁判所」と書かれた看板が見えてきますので、その表示通りに左に曲がると右側に見えます。
到着〜!!
所要時間は15分弱といったところでしょうか。2ヶ所ほど曲がりますが、そんな迷う感じでもないと思います。
地図で表すとこんな感じ。今回からハナからデカめに表示することにしました。
限られた本数の次の電車に乗るためにあまり時間はないのですが、いきなり団子一つしか食べていない僕のお腹はペコペコ。そこで、
仙酔峡入口交差点の手前にある「阿蘇あか牛 よかよか亭」に入ります。電車での移動中、阿蘇はあか牛というのが有名だとしっかり調べていたのです。
頼んだのは、あか牛牛丼。これを牛丼と言ってしまっては、これから牛丼チェーンにどんな顔して入ったらいいのかわからなくなる代物です。それでは実食です。
……
……
……
いやぁ美味しいっす。赤身が残った牛肉のほどよい柔らかさとしょっぱすぎず、甘すぎずの絶妙な味付け。これはなかなかですな。
これは俺がミスったんだけど、いくつか小鉢から選ぶことが出来て牛丼だからと温泉卵を即決したんだけど、この贅沢な肉の味を極端に甘くしちゃって正直いらんかった。いくつか候補あったから慎重に選ぶべきだった。丼に最初からついているワサビと食べるのが美味しいです。どうもご馳走様でした。
という訳で、今回のサブタイの元ネタは只今2期もやっております「赤髪の白雪姫」より。年始のアニメ評のときは取り上げなかったけど、12位とかなりの高評価。いやぁだって、俺が少女漫画原作のアニメ好きになっちゃったってちょっと恥ずかしいじゃんか///アニメ好きを公表している時点であんま変わらんのやでというツッコミは受け付けていませんよ。
さて、お腹も満たされたところで駅に戻り、次の電車を待ちます。
災害復旧資料館とやらが駅待合室の役割みたいになっているので入ってみます。
ほとんどを山あいを走るこの電車。電車を通したことによる脆さも影響するのか、また雨も振りやすい地域ということもあってか災害での運休が多い路線なのだそう。
いや、何よこの災害。東京は明日3cmの雪が積もるかもしれないってギャーギャー言ってるらしいけど、こんな災害経験している路線なのかよ。自然の力は凄いなぁと思う気持ちと同時に、それに対し復興させちゃう方々の頼もしさを感じずにはいられません。そんな多くの方の手がかかっている電車に乗って僕も次の現場に向かうとします。
と復旧資料館を出たところ
バカ手袋(有吉命名)ことDAIGOがいた。なんだろう、この災害に立ち向かう強さとDAIGOを使ってゆる〜く観光をPRしようという絶妙な緩急な使い分けは。うん、なんか急にもっと九州のことを知りたくなっちゃったよ。でもまぁ、これから行くのはDAIGOが指し示す長崎でも熊本でもなく大分県なんだけどね。
とまぁそんな訳で、阿蘇の麓に位置し、自然と立ち向かいながらも自動産業と有名牛で生活を支える力強さを感じさせる阿蘇市の阿蘇地裁
お薦めです!
去年とか阿蘇山噴火のニュースなんかも見て、ずっと気にしていた場所だったんだけどなんとか行けてよかった。阿蘇地裁は阿蘇山から見て北側に位置するんだけど、実は南側には家裁があったりもするけど今回はスルー。今回はっていうより、行くことはないと思うけど...。
〔竹田地裁編へ〕