番外編11件目 甲賀簡裁 〜たぬみこ〜
僕の彼女を紹介します。
僕の彼女は、日本の平和のために誤って罪を犯した人に判決を下しました。
その名前は、甲賀簡裁。甲賀地方裁判所。
というわけで、僕の彼女を紹介します。
改め、
甲賀簡裁を紹介します。
裁判所のHPによると、甲賀簡裁へは「近江鉄道水口城南駅南隣徒歩2分」とのこと。
というわけで、近江鉄道「水口城南」駅からスタート。
全国の裁判所データベースを作成中。ご覧になっていただける方は「僕の彼女たちを紹介します」(該当ページへ)からどうぞ。
よっしゃー、今日も元気いっぱい裁判所を紹介していくでー!
まずは駅を出たら、左側のこの緑道を進んでいくんや。そしたら50メートルやそこらで、
道路にぶつかるから、そこを左に曲がるんや。右やないで、左やからな。間違えんといてな〜。
そんで目の前にある踏切を一つ超えたら、
すぐにぶつかる交差点を左に曲がるんや。そしたらすぐ左側に見えるでー、
ほな到着や!
所要時間なんぞ見てもらった通りや、2分とかからんで着くわ。
地図で表す必要なんかあるんかいな。俺の説明だけじゃ不十分みたいで気ぃ悪いけど、まぁしゃーないか。
それじゃあ、みんなも気ぃつけて甲賀簡裁行ってみてや〜。次回からは青森探索編が始まるから楽しみにしてってな。
ほな、また来週〜!!
終われるか!!
俺はいつものように、まとまりのないダラダラした長文が書きたいんじゃ。しかしながら、この裁判所に関して書くことが少ないのも事実。このブログにおいて、徒歩2分という利便性は求めてないのです。遠かったら遠かったで、文句言うくせに。
何軒か簡易裁判所も回るようになって、簡易裁判所はこういった看板が多いということに気づくようになったけど、個人的には石に掘られた「裁判所」という看板の方が好き。どこかに無いかなと探していたら、あったんだけど
なんでこういうところに置くかね。看板ってのは目印なんですから、きちんと見えるようにしてもらわないと。松江地裁(該当ページへ)のときの
箒を立てかけられていた不遇な看板を思い出してしまったよ。
さぁ裁判所に関しては本当にこれくらいにして、いろいろと探索します。
裁判所の名前にもなっている「甲賀」と聞けば、まず浮かぶのは忍者でしょう。かなり昔、伊賀地裁(該当ページへ)へ行ったときは、町そのものに忍者色が出ていましたね。
しかし調べたところ、甲賀にも「忍術村」という気になるスポットがあったのですが、今いる場所からはやや遠く、時間的にもやや都合が合わなそう。困ったなぁと思っていたところ、ほかに気になる場所を見つけたので、そこへ向かうことに。
とりあえず次の電車まで時間があったので、隣の駅まで歩くことに。
途中、野洲川に架かる橋を渡ったあたりは、なかなかいい眺めでした。反対側の遠くを見てみると、
馬がいた。それだけでなく、この橋を渡った先は、かなり広い運動公園があったり、遊べる森があったりと人はかなり多かったです。自然に囲まれた遊び場があるのはかなり羨ましい。
こんな感じの道を登ったり下りたりするのは結構大変だったけど、歩道も広かったおかげでなんとかクリア。途中自転車ですれ違う人はいたけど、歩いていた人はいなかったね。
虫生野(むしょうの)という珍しい名前。あまり由来を知りたくはならないです。
九州で人気らしい焼きそば屋「想夫恋」。関西初出店らしいのですが、何故この地を選んだのかは謎ですが、HPで店舗情報見ると九州以外は割とどこも謎立地にあるようでした。
そして目指していた貴生川(きぶかわ)駅に到着。ここから電車に乗り換えます。
この貴生川駅は、前回から使っている近江鉄道の終点であり、途中忍者村の最寄駅である甲賀駅も通る草津駅と三重県の柘植駅を結ぶ草津線、そしてこれから乗車する信楽(しがらき)高原鉄道信楽線の3路線が走っています。
かつてJRと信楽高原鉄道が連絡して走っていたこともあるらしく、改札は同じものを使います。しかし切符でなく、車内精算方式なので貴生川駅で改札内に入るためには、
駅員さんに聞かなければ分からない場所にあった乗車駅証明書を取り、改札を通してもらいます。無人駅では見ることありますが、有人駅でというのは僕は今まで見たことありません。
JRの端にあるホームのため、わざわざこんな案内も。鉄道名だけではどこに向かうか分からないという方でも、「信楽」という単語とここに描かれているものでピンと来る人もいるのでは?まだ答えは言いませんが。
駅のホームに不自然に置かれているタッチ式改札機。同じホーム内でJRとの乗り換えが出来るから、電子切符を持っている人はここを通過すればいいとの配慮であり、キセル予防にもなっている改札。ただホント不自然に置かれているんで、自動改札のない金沢市民が見たらせっかくの自動改札機をぞんざいに扱いやがって怒り狂うことでしょう。
乗る電車が来ました。カラフルに彩られた一両編成の電車です。この駅が終点なので降りたお客さんを見ていると、年配の方が多いのですが、外国の方も多く利用されていることに驚きました。
発車すると終点の信楽駅まではほとんど緑豊かな山の中です。ぼんやりと緑を眺めていて、しばらくしてようやく最初の駅に到着。随分時間が経った気がしたんで、ウトウトしていくつか駅過ぎちゃったのかなと思ったけど、外を見るとちゃんと隣の紫香楽宮跡駅。なんでだろうと思って地図を見て、納得。
全長14kmの路線のうち9.6km、全24分の走路のうち約14分が貴生川駅から隣の紫香楽宮跡駅までが占めるというアンバランス路線なんです。なので、それ以降はすいすい行きまして、あっという間に終点に到着です。
信楽駅です。下の方にすでに顔を出していますが、
たぬきの焼物、信楽焼きで有名な信楽です。まぁこんなカラフルなものなら可愛らしくていいんですけどね、反対側のホームを見たら、
ホラーです、ホラー。そんなに詰め込まなくても...。金田一で防空壕に白骨詰め込みまくって、白骨だからいいけど生きてる人間だったらこんなんパンパンやろって話を思い出しました(墓場島殺人事件)。
有人改札を通ると、
そこは右も左も信楽焼のお土産コーナー。信楽=信楽焼、ということで何かしらはあるだろうと思っていたけど、ここまでとは思いませんでした。何かは買おうと思って来ましたけど、ここまであると逆に決められなくなって買わないパターンもありうるなという一抹の不安が...。
まぁとにかく町をいろいろ見てみるかと駅を出ると、僕を見つめる熱い視線が。なんだ?と視線の元に目をやると
でっかwww
高さ比較用みたいに公衆電話もありますので、どれほどのものか分かるでしょう。この感じでいきますと、こいつのタマタマはバレーボールくらいありそうです。
周辺地図。駅ではレンタサイクルもあるのですが、徒歩だけでもまぁまぁ移動は可能です。とりあえず、信楽伝統産業会館と陶芸の森という2つのスポットを目指すことにします。窯元散策路というのもあるそうなのですが、僕にはちとレベルが高い気がするんで。
信楽駅。駅というより市民センターの入口のような気もします。
特に下調べもせずここまで来ちゃっているんで、空振りだったら嫌だなぁと思っていたのですが、1分も歩けばその心配は杞憂であったことに気付きます。
この先、心臓弱い方注意。
……
……
ギャー!!
こんなにいらんて。もうタヌキはお腹いっぱい。なんで信楽でタヌキが作られているのか調べようと思ったけど、調べるまでもない。悪ふざけだよ、悪ふざけ。えぇい、作っちゃえwww的な。そうじゃなきゃ、こんな町中溢れてるわけないもん。
まぁぶつくさ文句言いながらも信楽伝統産業会館に到着。文句は言っていますが、結構楽しんでいます、はい。
この産業会館の中ですが、残念ながら写真撮影は禁止。そしてこの中はタヌキでなく、器など信楽の製法で作られた作品が多数展示されていました。ついこの前、輪島(該当ページへ)に行ってきましたので、最近見始めた方は僕が漆器やらに興味があるのかもと勘違いするかもしれませんが、正直興味はございません。その地その地の有名なものを見てみたいという気があるだけで。
産業会館は早々と退散。写真なく言葉だけで信楽焼を語れるほど知識も文才も、...そして興味もないので。
産業会館の近くにありました新宮神社にお参りし、いつも通り裁判所全国制覇について祈念いたしました。
さて、ここからもう一つ気になっていた陶芸の森へ向かいます。2km近くありますので、体力に自信の無い方は交通手段を考えたほうがいいかもしれませんね。
遠いは遠いですけど、ほぼほぼ道は一本なので迷うことなく陶芸の森に到着。陶芸の森っていったいなんぞ?と思っていたら、
これがなかなかに広い施設。一般客が見るだけでなく、世界から来た陶芸家さんが、滞在し制作するためのスタジオなんかもあるらしい。これは期待大ぞ。
まずは窯の広場。実働しているのも含め、多くの窯が展示されているとのこと。
穴窯に登り窯。詳しく調べる気はないけど、「穴窯」にしても「登り窯」にしても、一発で変換されたから驚きを隠しきれなかったり。
窯知識は全くないですが、安定的な熱供給が必要なことくらいは分かる。近くには、
こんな感じで木材がたくさん。
木材が出たからって安直にこのシーンを貼って多くの読者をポカーンとさせることになろうと、その手を止めないのは俺が真の意味で「彼岸島」を愛している証拠なのである。
さてクソ漫画はさておき、窯の広場を過ぎますとちょいとした小高い丘になっています。
緑に囲まれた景色もですが、そこから見える多くの建物が信楽焼き関連のものであることを考えると、ホントすごい町に来ちゃったなという気持ちになります。
そしてここからさらに登って、
お次は産業展示館へ。この中は自由に撮影をさせてもらいましたので、いくつか撮らせてもらった中から、
今度は表情柔らかなタヌキさんと、ちょいお洒落な居酒屋なトイレの洗面所みたいな陶器を紹介。
時間的にはここが最後だったので、お酒用のグラスを2つ購入。2つ買ったのは単なる見栄です///
外に出てみるとさっきとはまた違った爽快な眺め。
この環境でいろいろ創作意欲を湧き立てて、工芸品を作っていると思うと感慨深いものがあるね。なんか町全体としてのプロ根性を感じるというか。
なのでここをさらに布教させるためにも、この舞台にしたアニメとか作れないかな。
主人公は先祖代々信楽焼きを作ってる家系に生まれた高校生の一人娘なんだけど、東京に出たいんだよ。でも、この家系を継ぐに値する人物のみ、信楽焼のタヌキと言葉を交わす能力を持っていて、それらの会話劇を面白おかしく描くんだよ。んで、OPも声優さんに歌わせてさ、ズコーって感じの歌なんだけど、逆にそれがいいみたいな。
そうだね、タイトルは「たぬみこ」これでいこう!
という訳で、今回のサブタイは、そんな僕のアイデアを参考にしたと思われる「くまみこ」からで。
ってか、「たぬみこ」って、巫女関係ないじゃんか...。
という訳で、名前の知名度に決して劣らぬ町としてのプロの姿勢にただただ感服。その環境からもどんどん新しい職人さんが生まれて欲しいと思う、信楽の町
お薦めです!!
あれ、何ブログだっけこれ?
最後もタヌキさんに見送られて、この町を後にしました。別れと思うからなのかね、このタヌキいい表情しているね。