203件目 岩内地裁 〜地裁の星〜
僕の彼女を紹介します。
僕の彼女は、日本の平和のために誤って罪を犯した人に判決を下しました。
その名前は、岩内地裁。札幌地方裁判所岩内支部。
というわけで、僕の彼女を紹介します。
改め、
岩内地裁を紹介します。
裁判所のHPによると、岩内地裁へは「岩内バスターミナルから岩内郵便局方向へ徒歩10分」とのこと。
ということなんですがとりあえず、各線「札幌」駅からスタート。
全国の裁判所データベースを作成中。ご覧になっていただける方は「僕の彼女たちを紹介します」(該当ページへ)からどうぞ。
裁判所へ行くために北海道のことを調べていると、自然と電車についても多少詳しくなり、またそれと同時に北海道の電車事情の厳しさを感じます。
前回の室蘭地裁(該当ページへ)のときには、秘境駅「小幌駅」を紹介しましたが廃止になる可能性大ですし、その前の江差地裁編(該当ページへ)ではまさしく廃線になったばかりの江差線について学んでみたり。
北海道内にはバスでしか行けない地方裁判所が2ヶ所......江差が増えたから3ヶ所あります。その一つがこれから向かう岩内(いわない)で、ここもまた電車廃線の歴史を持つ場所なのです。
かつてJR函館本線の小沢駅から分岐する岩内線という路線がありました。開業は1912年のこと。小沢駅から5駅のみの短い路線です。
岩内は日本海に面したニシン漁で栄えた良好な港で、その他岩内線沿線にも炭鉱や銅を産出する鉱山などがあり、海産物や石炭、鉱石の輸送で活況を呈していました。
しかし、ニシン漁の衰退や炭鉱、鉱山の閉山、バスやトラックの発達と道路整備により岩内線の輸送量は減少。1968年には赤字83線の一つとして廃止対象とされ、1980年に国鉄再建法が成立すると第1次特定地方交通線に指定され、1985年に廃止されました。岩内駅を除くすべての駅でホームが現存しており、またほぼ全区間にわたり線路跡が残されており、今でも跡を辿るのは比較的容易とのこと。
あ、もう音楽切ってもらって構わないですよ。もちろん、今回の副題の元ネタは今の「地上の星」ね。なんか路線編成とかをプロジェクトXっぽく伝えたくてさ。
北海道内ってかつてはすごく路線が多くて、今は
主要なところを確実に通している感じなんだけど、かつては
こんな感じでいたるところに通していたんだって。なんか漫画「バキ」に出てくる顔面みたいな路線図だな。
とまぁこれから向かう岩内ってところも1985年に廃線になった終着駅。北海道の東部に位置します。車持ってる人は勝手に向かってもらうとして、そうじゃない人は高速バスを使います。いろんなところから出発していますが、やはり分かりやすく始発でもあります札幌から向かうことにします。
改札によって、出口によっていろいろ行き方はあると思いますので、あえて駅からの道のりは割愛しますが、
バスターミナル「1番」乗り場を目指してください。バスターミナルの表記はいたるところにありますので大丈夫かと。
赤で囲った、「高速いわない号」に乗ります。隣には桃鉄でしか聞いたことのない「ニセコ」行きのバスなんてのもあります。
無事に岩内ターミナル行きのバスに乗車。7時5分発の始発バスに乗ります。早い時間帯ですが、結構人が乗っていて意外と人気路線なのかなと思っていたら、大半が途中の小樽で降りて、残りの半分くらいの人がウイスキーで有名な「余市」で降りていきました。きっと工場の見学なんかもあるのでしょう、正直羨ましいです。
照英あたりだったら、何か感化されて涙を流してしまいそうな大自然もずっと見ていたら正直飽きてきちゃいます。小樽を過ぎると本当に同じような景色が延々と続きますし、海沿いを走るでもないので変化に乏しいです。でも、なんとなく建物が増えてきたなぁと思ってきたところで、
高速岩内バスターミナルに到着です。乗車時間は2時間半で運賃は片道1,900円、往復だと割引で3,500円。まぁ2時間半分の移動距離を考えたら安いのかな...?
出入口とトイレが同じ扉なので、トイレを撮影する怪しい人にならぬようしながら外に出ます。
バスターミナルを出ると、目の前が道の駅になっています。この道の駅がある場所が、かつて岩内線の岩内駅があったところらしいです。
よし裁判所へ行こうか!と思ったんですが、7時出発で実は朝ごはんはまだ。
すでにやってる食事処を見つけたので、まずそこへ向かうことに。下のコインランドリー情報は別看板でやってくんないと混乱するのですが...。
バスターミナルから2分ほどのところにあります。海の家みたいな食事処です。
朝から豪勢に頼んだのは3色丼。いくら、ウニ、そして丼では珍しいタラコが乗っています。これでいくらだったっけなぁ、まぁまぁしたと思います。バスで走ってるときは海は見えませんが、この岩内は港もすぐ近くなので恐らくその辺りで獲れたものなのかと。ってかそうじゃないと寂しい。
非常に美味しくいただきました。ごちそうさまでした。
エネルギー補給もしたところで裁判所を目指すことにします。
バスセンターの正面にまた戻ってきまして、目の前に見える道の駅の右側を歩いて行きます。
ちょろっと道の駅も見てみますか。
正面では気持ち悪いキャラがお出迎え。岩内町のゆるキャラ「たら丸」君です。
実はこのキャラ、ゆるキャラ云々騒がれる前の昭和60年に生まれたという歴史のあるもの。スケトウダラをモチーフとし、岩内の産物が盛り込まれているんだとか。歴史あるキャラだからなのか、グランプリ受賞などは2006年や2008年など少し前のばかりで最近は特に目立ってもいない模様。それでも岩内町のいたるところに、このキャラを見ることは出来ました。
道の駅の中に入っています。
ネットで大人気、ハンカチ王子こと斎藤佑樹選手と、これまたネットで大人気、剛力彩芽より可愛い野球選手こと谷口雄也選手がお出迎え。二人とも岩内町の応援大使だそうです。
この応援大使というのも名前だけなのかなと思ってたら意外と壮大なプロジェクトらしく、北海道日本ハムファイターズが北海道179市町村を応援ということで、毎年18市町村にそれぞれ複数の選手を応援大使に任命し、10年かけて応援を実施するというものでした。
ハンカチとかが岩内町の応援大使となったのは去年の2014年のことらしく、その際は谷口きゅんと共に岩内町を訪問、トークショーなども行ったそうです。ちなみに2015年のハンカチはせたな町の応援大使となったそうです。どこやねん。
道の駅から出ます。
岩内バスターミナルを背にする形で、この道を歩いて行きます。
コーヒー屋「さぼ〜る」。いいですね、営業マンにとっては素敵なネーミングです。それにしても今年は就職活動時期が変更になっているんですよね?今年はなんか就活生が喫茶店に多くて、サボるのも一苦労です。
北海道の大正義、セイコーマート。北海道のコンビニといったらこれです。北海道内における大泉洋の人気並に支持されているコンビニです。
岩内に吉幾三が来る!!やっぱお年寄りが多い地域では、大きなニュースなんでしょうな。僕らがいい年になったとき、どういう人が来たらコンサートとか足を運ぶことになるんでしょうか...。そう考えると長くやり続けられ、支持を受けている人って本当に凄いと思います。
一つ、二つ交差点を過ぎていくと登り坂になります。そしてその坂を登りきったあたりにあります
交差点を右に曲がります。左前方にレンタルショップのゲオがあるのが目印になります。
まぁもちろんと言うべきか、歩いている人も少ないし店も少ないんですけど、前回の人がいない裁判所として殿堂入りしている室蘭地裁様(該当ページへ)には遠く及びません、身の程を知れ。室蘭に比べ、人がいるならまだまだ頑張れるはずだ、応援するぞ岩内!と2週に渡り不当にdisられる室蘭市民www
「いや、言えよ」と言いたくなる旗。ここが岩内(いわない)ということを意識してなのかよくわからん旗。
昔auが出していたINFOBARって携帯に激似の町役場の正面に目的地はあります。歩いている向きから左です。
到着〜!!
所要時間はバスターミナルから徒歩10分といったとこでしょうか。曲がるとこも少ないですし、まぁ間違えることなく行けるんじゃないですかね。
地図で表すとこんな感じ。写真をクリックしていただくともう少し大きく表示されます。
ちょっとばかし散策した写真でも貼るかね。
裁判所の裏あたりから奥のほうに見える山。撮影時は5月ですが、山腹には雪も多く見られます。
沿道に置かれていた看板。トイレにおける「清掃中」みたいなものなのでしょうか。これが活躍するところを見てみたいです。
文化センター前の大きな広場といつからか知らんけど動いていない時計。公共の場の大時計が止まってちゃいかんでしょ。
山開きの案内。やはり雪が残っているのか靴と防寒着に関する注意書きが。5月とはいえ山をなめてはいけません。
(
かつてはニシン漁などで賑わったのでしょう、岩内港。漁から帰ってきた人でしょうか、船や網などの修繕をしている人を見ることができました。
岩内バスターミナルに帰ってきて、
帰りのバスの乗り場確認。小樽・札幌方面以外、場所がわからんどころか、読み方がわからん地名が多い。やっぱ北海道は大きいよな。そんでもって、バスで行くしかない地区がかなり多いんだなとしみじみ。
しみじみしていた気分をそのままに札幌へのバスに乗っていたところ、途中の停留所で多くの人が乗ってきてかなり車内は騒然に。なんか見たことあるオッサン共だなと思ったら、行きのバスも一緒で、ウイスキーの余市で降りた人たちだった。試飲などで楽しくやったんだろうなと思いながら、こっちはしみじみモードなんだからうるせぇなとっとと寝ろよと思ってたらホントにすぐ寝た。そんだけすぐ寝るなんて充実しやがってと嫉妬した僕は、とっとと起きろよと思ってたけど今度はなかなか起きなかった...。
そんな訳で、かつての北海道の路線事情を知りたい人にとっては必須の地で、時代を先どるゆるキャラを開発したり、見た目お洒落な役場があったりする岩内郡の岩内地裁
お薦めです!
片道2時間半のバス移動を1日の中でやるのは正直しんどいっす...。でも、次が今回の旅で最後の目的地だから気合入れていかないと!
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