今回の旅程
ふと過去記事見直していたら、今年はよくまぁ方々に飛んでいますなぁ。
春先に沖縄行って、そのあと熊本ら辺行って、函館界隈行って、北東北行って、そんでまた九州の長崎の離島行ってと北と南行ったり来たりですな。まぁ近いとこ全然残っていないから仕方ないんです。
そんな訳で今回の旅も遠いですよ。
いったん羽田に行きます。伊丹空港からの直通便が無いんでね。そしてそこから向かうは、
中標津(なかしべつ)空港でございます!
……
……
……
……どこ?って方も詳しくは「続き」から。
今回目指しましたのは、
侵攻いまだ進まずの北海道における赤く囲った道東と呼ばれる地域。
赤く囲ったところを拡大しますと、
今回目指しますのは、根室地裁、釧路地裁、帯広地裁のこの3軒です。2泊の行程でこの3軒だけなので時間をたっぷり使えると言ってしまえばそうですが、根室から帯広の間を測ると直線距離で約200km。東京からだと静岡の浜松くらい、大阪からだと岡山通り過ぎて広島の福山くらい、この前まで行ってた長崎の対馬からだったら九州本島に着くどころか熊本まで行ってしまう距離です。
中標津空港からはバスで最初の目的地である根室市まで行くことができるのですが、移動時間は約2時間。初日は飛行機乗って、バス乗ってで終わってしまうことをちょっともったいないなぁと思っていたところ、
中標津空港からまぁまぁ近い距離のとこに標津家庭裁判所というものがある!バスで行くのはまぁまぁ面倒っぽいのですが、レンタカーを使えば行けないことはない。どうせ1軒目の根室地裁は2日目の予定だし。
ちなみに基本的に電車移動の僕ではありますが、もちろん車の免許は持っていますし、この撮影上ちゃんと公共交通機関からの行き先を説明できるのではあれば、車を使うことは禁止していません。駅まで車で行って、そこから徒歩で裁判所を目指したというケースも何件かはあります。
う〜ん、でも家庭裁判所はあくまでも番外編なのに、最近どこか行くたびに番外編やっているからなぁ。これじゃあ変態どもを描くことに夢中になって本編が疎かになってしまった漫画「サイ○メトラー」と変わらんじゃないか。
と迷っていたところ気になるものが
標津家裁の近くに、「サーモンパーク」「サーモン科学館」「サーモン亭」なる怪しいものがある。気になる!しかし、ネタの劣化をネットで囁かれて顔真っ赤にして反論するキ○ヤシ先生みたいになるのはいやだし...と思いツイッターでグチグチやっていたところ、とあるフォロワーさんからこんなリプが
「つまり・・・わかるな?」
やだ、ツイッター恐〜い。でも脅されちゃ仕方ない、これは地裁でネタを埋めるのが大変になったから家裁に逃げるんじゃない、フォロワーさんからの生命の危険すらも感じる脅しに従ったまでなのだ。うん、きっとそうだ。
という訳で、旅程決定です。背中を押してくれた「だーじりん」さんありがとうございます。毎度お世話になっています。
飛行機を降りた瞬間、独特の臭いがするのでそれはなんだろうかと思いながら、木製の通路を通って空港内へ向かいます。
世界遺産にもなっている知床も近かったりします。最近、世界遺産に詳しい方と話す機会があったのですが、知床が何故世界遺産に認定されたかって話が非常に深くて面白かったです。長くなるからここでは話さないけど、国内の世界遺産だけでも経緯を調べてみようかなと思ってみたり。世界遺産検定なるものもあるんですね、世の検定というのは本当に幅が広い。
牛さんと牧草の塊がお出迎え。ここで気がつきます、空港や外出ると感じる臭いは牧場地独特のあの臭いだなと。車で結構走ったんですけど、いたるところでこの臭いがしたので、札幌とは違うまた北海道感がして面白かったですね。苦手な人にはキツイかもしれませんが。
空港を出たら目の前にバス停があります。空港からのバスは1日3本で全て飛行機に連動しています。逆に言えば、そこまで空港をジロジロする時間はないのかも知れません。普段知ることの少ない道東の広告がたくさんあり結構面白かったので、バス利用の方はお気を付けて。
空港を外から。自分で「秘境」と言ってしまう姿勢、嫌いじゃないです。
ここからレンタカーを借りて出かけます。根室地裁の撮影を終えたらそのまま根室で返却していつも通り電車の移動を考えていたのですが、中標津空港と根室周辺両方にあるレンタカー屋さんがなかなか見つからなかったので地味に苦労しました。
レンタカー屋さんに着いて諸々の注意事項もそこそこに気になるチラシが。
エゾシカ衝突事故マップとやら。高速道路とかでよく動物衝突注意とありますが、この辺りは普通の道路で滅茶苦茶エゾジカが出てくるらしいです。しかも小動物と違ってデカいので、仮にぶつかったりしたらこちらも怪我する恐れが。しかも奴らは、車と目があっても気にせず道路を横断してくるとのこと。
レンタカー屋さんもかなり熱弁してくれていて、まぁとは言っても実際はそんなんレアケースでしょと思っていたら、
今回の運転中に4回シカに遭遇しました。しかも2回はホントに道路を横断しやがった。なので、この界隈を運転する際は本当に気をつけてくださいね。
そんなこんなで手続きも済んだのでレッツゴー。とりあえずこの導入編ではサーモンパークの紹介までしますからね。
レンタカー屋を出て早々に車もいなくなり快適なドライブ。
北海道特有の凄く遠くまで続く真っ直ぐな道路に軽く興奮したり、
牧場が点々とあったりもしますので、思わず車を停めて馬を撮ってみたり。なかなかこっちを見てくれないのでお尻だけ。
なんやかんや40分くらい走ったのかな、途中1匹だけ鹿と遭遇しながら
サーモン科学館に無事到着。立派www
マップを見るとかなり広大な敷地ですね。この敷地内に鹿がいたとしてもなんら不思議じゃない。いや、サーモンがいる場所なら熊なのかな...あんま敷地内を無闇に動かないことにしようっと。
ここがサーモンパークって呼ばれているとこかなと思ったけど、敷地一帯の呼び名らしいので、恐らくここは風の広場かな。こういう緑が広がった広大な場所好きなんでね、こういうところで女の子とフリスビーとか投げ合いたいですね......(´;ω;`)ウッ
寒いのは寂しいからじゃない、きっと気温のせいだ、うん。
中標津空港に着いたのが13時55分で、そこから車を走らせたりで時刻は15時過ぎ。まだお昼も食べておらず腹ペコだったので、まずは
このサーモンハウスで腹ごしらえ、と思っていたのですが、
目当てにしていたサーモン亭はなんとお休み。営業時間は15時までだそうです。羽田着から来る人も考えて、あと1時間の営業時間延長を是非ご検討願います。
なので軽食コーナーでピンクサーモンバーガーとやらを注文。調理に多少時間がかかるとのことなので、少し中を散策。
中はお土産コーナーあり、奥では海産物売っていたりします。
キャラメルの種類が豊富。マズイと噂のジンギスカンキャラメルは売っていませんでした。右から二番目の昆布キャラメルも気になったのですが、食で冒険するのは好きでないのでスルー。
標津羊羹なるものが売っていました。そういえば同じ北海道の江差(該当ページへ)には五勝手屋羊羹というのが売っていましたね。羊羹というか、小豆の名産なのでしょうか。勝手に、寒い中での仕事や生活をするとして、日持ちもしてカロリーもしっかり取れるので昔より重宝されていると予想。そんな大きく外れているってこともないんじゃないか。
待つこと数分。
ピンクサーモンバーガー到着。思ったよりサーモンが大きくてビックリしつつも実食。
作りたてということもあり温かく、そしてサーモンフライの柔らかさが美味しい。サーモンフライってパサパサしているイメージがあったんだけど、これはそんなことない。お腹空いていたことなど関係なく、ペロリと瞬殺。美味しかったです、ご馳走様でした。
お腹も満たされて、いざ科学館の方へ。入場料いくらだったっけな、400円くらいかな。いったい何があるのかワクワクしていたら
お出迎えは鮭の卵の比較から。これは想像以上にディープなスポットなのかもしれません。
そしてお次はサーモンクイズ。いいじゃないか、とことんサーモンに付き合ってやろうじゃないか。って、3番の「みりん」って唐突過ぎないか?答えはもちろん
「栄養」ですね。ホント「みりん」ってなんで選択肢に入れたんだ?「みりん 鮭」で検索しても料理レシピしか出てこなかったし、サーモン会ではRGにいじられるくらいのあるあるネタなのかな。
ごめんブレブレで。映像室は「標津とサケ」「サケ、その大いなる一生」のヘビーローテーション。ここ受付からすぐなんだけど、受付のお姉ちゃんは漏れてくる音声で、内容完全コピーとか出来てそうだな。合コンとかでそのネタ披露して、帰り道シクシク泣いていてほしい。
鮭尽くしはいったん休憩。いろんな魚に会えるルートがあります。
初めて出会いました噂のドクターフィッシュ先生。せっかくのいい機会なので体験したのですが、こそばゆいのが苦手な僕はものの数秒で退散。手を入れてホントすぐに集まられていい迷惑でした。
北の海に住んでいる魚を集めたという大きな水槽。コナン一行がここに訪れたらこの水槽に死体がぷかーと浮かぶんですね、わかります。
普通にキモいフサギンボさん。食用ではないと書いていますが、こんなキモいの頼まれても食べません。
お次はイトウさんのコーナー。日本の川に住んでいる魚の中では一番大きくなるんだとか。
近くに餌が売っています。この餌がなかなかに臭ぇ。そして飛び出している紙片は、さっき行ったサーモンハウスの50円割引券。順序間違えた...。
ちょうど上からエサを放り込めそうめスペースを発見。指を入れないでと書いてあるのでなかなか凶暴なのかもしれないので、遠くからエサを投げてみると、
連射機能でも俺の技術がこれが限界だったわ。水面にプカプカ浮かぶエサを下から食えばいいのに、わかるかな真ん中くらいで一瞬水面に体を出してザバーンと食べていく豪快なイトウさん。これを何匹もやるもんだから、たまに水しぶきが飛んできたり。
大型になると魚食性が強くなるというイトウさん。魚だけでなくカエルやネズミ、ヘビ、水鳥のヒナなどを襲うこともあるんだとか。ドクターフィッシュと同じ気持ちで手なんて入れようものなら大変なことになりそうです。
その一方で水槽に指を入れてみようというチョウザメコーナー。
エサを放り込んで指を入れたら咥えてくれるらしいです。2ちゃんのまとめとかで「チョウザメにアレをくわえさせたら大変なことになったんだがwww」という記事があってもおかしくないですね。ドクターフィッシュですら無理だったのに、こんなん無理に決まっていると一瞬たりともヤル気にならず退散。先を歩いていたオッサン二人はひゃーひゃー言いながら楽しんでいました。
妙にリアルな熊。サーモンパークに熊ってなかなか冗談厳しいです。
boketeの「鮭が来たらこうっ!!」はなかなかの名作だと思っています。
そんな熊さんに教えてあげたい、サケのおろし方。何事もそうだけど、最初に思いついた人ってすげぇよな。どうしたら魚を三枚におろそうなんて発想が出てくるんだろ。
ニモもいました。サーモン科学館って名前ですけど、北海道の海洋科学館的なところですね。
展望室に上がるとします。展望塔の上には1.8mのイクラのオブジェがあるそうです。自分で勝手に作っておいて、この1.8mのイクラが本物なら3075kgですとか書いちゃうあたり下らなくて好きです。
晴れた日にゃ北方領土とかが見えるらしいのですがこの日は雨こそ降らなかったものの曇り空。でも、高い山も建物もなく遠くまで見渡せるのはよくわかります。
最後に漢字テストでもしましょう。ワシは文系の大学生じゃけん、こんなん分かるに決まっているじゃろが、「さけ」「いわな」「やまめ」と順調に来て、4つめは...?難易度いきなり上がりすぎだろ。魚に鬼って書くなんて凶暴な魚がいるもんなんだなと答えを見てみたら、
さっき散々遊んだイトウさんでした。悔しい...。
僕正直、動物と触れ合うのってあんま好きじゃないんですけど、結構楽しめちゃいました。皆さんは一人じゃなしに、お友達と来てくださいな。一人じゃドクターフィッシュの水槽に手を突っ込んで、ひゃってやるのも寂しいので。
休日とかはこの広大な駐車場がいっぱいになることを心から願っております。サーモンパーク
お薦めです!!
普通に記事一つ分くらい書いちゃったけど、次の記事で裁判所も書きます。だいじょーぶ、だいじょーぶ、次の記事あんま書くことないから。
そんな訳で、道東の裁判所巡りスタートです。
〔標津家裁編へ〕