213件目 根室地裁 〜蟹物語〜

僕の彼女を紹介します 僕の彼女は、日本の平和のために誤って罪を犯した人に判決を下しました。 その名前は、根室地裁釧路地方裁判所根室支部。 というわけで、僕の彼女を紹介します
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  • 発売日: 2010/04/21
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改め、 根室地裁を紹介します。 裁判所のHPによると、根室地裁へは「JR根室駅から徒歩10分」とのこと。 というわけで、JR根室本線根室駅からスタート。 全国の裁判所データベースを作成中。ご覧になっていただける方は「僕の彼女たちを紹介します」該当ページへ)からどうぞ。 前回該当ページへ)、エゾジカの見えないプレッシャーの中での運転に極度の疲労を感じ、夜は町に繰り出すこともなくセイコーマートで弁当を食べて即就寝。それが結果的に功を奏したのか目覚めたのは朝5時過ぎ、そそくさと着替えて外に出かけます。 外の気温は確か1度ほど。無論、寒いことには違いないのですが、この地域の寒さは空気がカラッとしているからなのでしょうか、心地よい寒さといった感じです。車の中はメチャ寒でしたが。 車を走らせること40分くらいかな、   納沙布(のさっぷ)岬に到着しました。本土最東端に位置する灯台で、1番早く朝日を拝める場所として有名です。せっかくそんな場所まで来たので朝日をと思ったのですが、 すでにちょい遅めだったのと、厚い雲に覆われているせいで残念ながら朝日は確認できず。昨日鹿を見たことに運を使ってしまったというのなら記憶から抹消しますので朝日が見たかった。まぁ別に朝日ヲタではないのでそんな見たくはないけど、朝早かったしせっかくならね。僕のほかにも2台車が停まっていたのですが、その車も残念そうに帰っていきました。 さすがにそれだけで帰るのもと少しぶらついてみると   「返せ北方領土」「祈願北方領土奪還」などと強い言葉が。ただその力強い意識と裏腹にその下にカエルを置いて祈願しているのが茶目っ気というか拍子抜けというか。あまりガチでこられても困りますが。 次の目的地へと向かいます。 前日ホテルの人に、納沙布へ向かう道に鹿は出るか?と聞いたところ、ほとんど出ることは無いと初めて楽天的な答えをいただき、ホッと一安心して運転していたのですが、まぁまんまと鹿に遭遇、道路を軽快に横断していきやがりました。 しかしここで、ついに普通カメラマンは奴の姿をカメラに収めることができたのです。   手前の柵に完全にピントが合っちゃっててごめんね。今まで道路を横断した鹿ってそのまま林の奥に行っちゃってたんだけど、初めて肉眼で確認できるところに留まっていてさ。こっちの様子を伺っていたんで、急いでシャッター切ったらこのザマよ。かろうじて撮らしてくれたら、すぐ奥へと行っちゃったけどね。 でも今回驚いたのは鹿と遭遇できたことじゃなくて、鹿を激写できたことに興奮冷まずに運転すること約10秒くらいで普通に高校があった根室高校ってとこ。つまり完全に人がいる環境にも鹿が棲息していたんだってことに驚いちゃったなぁ。 この根室高校ってのがどんな高校か知りませんが、ちょっと行き過ぎたカップルが刺激を求めて林の中で…と思っていたら実は鹿に見られてたとか、鹿も同じことしていたとかが根室高校あるある」として存在していてほしいところ。 そんなことを考えつつ車を走らせまして、到着しましたのは、 こちら東根室でございます。裁判所の最寄りである根室駅は隣の駅です。そういやようやく「裁判所」って言葉が出ましたね。初めて来た人は「鹿ブログ?」と勘違いしたかもしれませんね、一応「裁判ブログ」なんですよ。 板張りのホームで雰囲気はありますが、もちろんそのためだけに来たわけではありません。 こちら、日本最東端に立つ駅なのです。車で来ているんで反則感は否めませんが、まぁ記念は記念です。 電車の運賃表などありますが、根室の次の目的地である釧路まで行くのは2,490円、いつか行かなければならない裁判所もある網走まで行こうとすると5,720円もかかります。 時刻表。釧路方面へ行く電車は6本あるのに、釧路方面から来る電車は5本(休日・休校日は4本)だけ。是非電車好きの方はこれを見てうまく駅巡りの計画を立ててくださいな。   まぁ他に何があるって訳でもないんですけどね、僕が撮影している間に2組の人が最東端って書いてあるとことかを撮っていかれたので、やはり有名スポットではあるのでしょうね。最近2ちゃんのまとめとかで旅スレが多く上がりますが、それに感化されて旅したくなる人も多いのかもしれませんね。 ちなみに私が好きな旅スレは圧倒的に「正々堂々と秘境駅に行ってきた」シリーズ。旅を楽しんでいる感が伝わるので、僕も長期の撮影旅行の前には必ず読んで自分のやる気を高めたりします。スレ主さんのブログに過去のまとめをリンクされていたりしますので、ブログをリンクさせていただきます。「正々堂々と秘境駅に行ってきた」(←クリックでリンク先へ飛びます) さてさて、いったんホテルに戻って、 宿泊したホテル名物の勝手丼バイキング(刺身撮り放題)を朝食にとり、いざ裁判所へと向かうとします。(ようやく) 根室です。根室線の終着駅です。特急などを入れると1日8本ほどの電車が運行されています。 東根室駅は日本最東端の駅でしたが、この根室駅は日本最東端“有人”の駅だそうです。この調子だと日本最東端自動改札の駅最東端ウォシュレット付トイレ備え付きの駅があってもおかしくありません。ちなみに反対側の最西端は長崎県佐世保駅だそうで、こちらの駅も佐世保地裁の最寄駅となっておりますので来年にはお邪魔する予定となっております。 名所案内。納沙布は晴れていれば北方領土が見えていたのか、前日の標津といい北方領土とは縁がないみたいです。 待合室。今はガランとしていますが電車の発車間近だと結構人がいます。奥のキオスクは閉店してしまったとのこと。慈善事業でやっている訳じゃないんだから収支が合わなきゃ当然の決断なんだけど、はるばる一番端の駅までやってきて売店等がなかったらやはり少し寂しい 外に出ました。撮影時、正面入口が封鎖されていたので斜めの出口から撮っていて少しわかりにくいですが、正面にある大きな道路を真っ直ぐ進んでいきます 左を向けばバス案内所があります。車でない方はここから納沙布岬行きのバスが出ているらしいので、それを使ってください。 厳原該当ページへ)ではハングルでの表記などよく見かけましたが、ここではロシア語表記を見ることに。ハングル習っているって人は周りにもいるけど、ロシア語知っている人はいないかなぁ。というより、そもそもロシアに行ったことがあるという人が周りにいないかもしれない。 通る道はこんな感じで広い道路です。ちなみにこの写真は中央分離帯からなので、皆さんは通らないように。裁判所へ行くなら左側を歩いていたほうがいいんだけど、右側を歩いていると、   カニさんが何軒かあります。お客さんらしき人はみかけなかったんですが、   カニはたくさんいました。大阪の家庭がたこ焼き器を持っているように、この辺りの人はカニを調理するための器具を必ず持っていたりするのでしょうか。 そんな訳で今回のサブタイの元ネタは今アニメでも人気の終物語からです。扇ちゃんの棒読み感に惹かれているのは私だけではないはずカニロードはほどほどに、今度は左側の道を歩いてみると、 海鮮市場があります。軒先には、   かれいが380円から、ししゃもが680円などで売っています。メスししゃもの方が高いようです。そういや一般的に流通しているししゃもってのはだいたいキャペリンとかいう代用魚のことで、本当のししゃもは「本ししゃも」と言うらしいね。ここのは北海道産だから「本ししゃも」なんだと思います。 中は決して広くはないけど、立派な市場の様相。 特売!とされているけど、脂が乗ってなくて美味しくないとちゃんと書いてあるあたり、この辺りの漁業に対するプライドが見える。 本当に美味しいのはこちらだそうです。大きさはどれも似たように見えるけど1匹ごとに値段が違うから、そこは脂の乗り具合なのかなぁ。 鮭といえばね、どこの一般的家庭でも出てくるものだと思うけど、きっと本当に美味しいものってのはやっぱ北海道でないと食べられないのかな。どうやって食べるのが一番美味しいのか気になります。 1つだけ試食できたお刺身を見つけたので、ついつい。おひょうってのは聞いたことなかったのですが、調べてみると割と根室ではよく見る魚のようです。蛋白なお味で大変美味しゅうございました。 海鮮市場を出ますと、 またも北方領土について書いてありました。少しこの地の人に話を聞いたのですが、その熱は人によって様々みたいですが。まぁ大抵のことはそうなのかもしれません。   「光和町1丁目」交差点に曲がります。大きな道路なのでわかると思います。 標識にもロシア語が書いてあります。そしてこの標識の通り、この道を真っ直ぐ行けば釧路に着くんですが、その距離は約120kmほどあるのと、何度も触れていますがシカ多発地域です。車で行かれる方は安全運転で。 なんか妙に立派なイーストハーバーホテルさん。なんとなくロシアっぽさを感じるのは俺だけだろうか。 このホテルを過ぎると左側に見えてきます。 到着〜!! 所要時間はカニや海鮮市場に目を奪われなければ7分程度で着くと思います。特に迷うポイントもないかと。 地図で表すとこんな感じ。写真をクリックしていただくともう少し大きく表示されます。 最後に根室港行こうかどうかも迷ったのですが、レンタカー屋も近かったので根室総合運動公園とやらを目指しました。 もの凄く広大な緑にいろいろな競技施設があります。その中でも気になったのがあったので近づいてみます。 遠目で見て競技場のトラックが白いなんて珍しいなぁと思って近づいたのですが、下はコンクリート。ちょうど床の部分を取り替えたりしている最中なのかなと思ったのですが、 リンクハウスとあるように、どうやらスケートリンクだそうです。12月下旬から2月末までの限定公開の割には広大なリンク。夏場とかは別のことに使えないのでしょうか。 金網越しですが、綺麗なサッカー・ラグビー。僕は中学生まで野球をやっていたのですが、走るという行為がホント嫌いでね。でも、この歳になってこういう整った緑を見ると無性に走りたくなるんだよね。走ったら筋肉痛確実ですが。 バスケットゴールを発見。バスケに詳しくない僕でもわかる、コートとは異なる白線と明らかに危ない段差。それもそのはず、 何故か駐車場に立てられたゴールなんです。これ、意地悪な人がこのゴール下でずっと駐車していたら一生ここでバスケ出来なくなりますね。まぁ逆に嫌がらせで、その車を囲んでみんなでバスケやっていたら一生車出せなくなりますけど。 そのほか全体的に緑が多くて、なんか定期的に散歩に来たくなる場所でした。年配の方が大勢で体操とかしていましたけど、その気持ちもわかる。緑と広大な土地というのは人を新鮮な気分にさせるね。 とまぁそんな感じで、国内最東端尽くしのこの町はカニなど海産物が豊富で、広大な緑の運動公園などもありついのんびりしたくなる、そんな根室市根室地裁 お薦めです! 車を返して、ここから電車の旅に戻ります。 レンタカー屋さんに駅まで送ってもらう最中に自慢気に「エゾジカ4匹も見ちゃいましたよ」とドヤっていたら、「へぇ4匹で済んでよかったですね、この時期もっと大量に出てもおかしくないですからね」と返され嬉しいような悲しいような複雑な気分になりました。 〔釧路地裁編へ〕・・・12月20日更新予定