227件目 十和田地裁 〜この美術館には問題がある!〜
僕の彼女を紹介します。
僕の彼女は、日本の平和のために誤って罪を犯した人に判決を下しました。
その名前は、十和田地裁。青森地方裁判所十和田支部。
というわけで、僕の彼女を紹介します。
改め、
十和田地裁を紹介します。
裁判所のHPによると、十和田地裁へは「七戸十和田駅、三沢駅からそれぞれバス約30分(官庁街通バス停下車徒歩約10分)」とのこと。
というわけで、東北新幹線「七戸十和田」駅か
青い森鉄道「三沢」駅からスタート。
全国の裁判所データベースを作成中。ご覧になっていただける方は「僕の彼女たちを紹介します」(該当ページへ)からどうぞ。
青森県編最終日です。
初日は軒数をこなし、2日目は1日がかりの観光も目的のウニを食べられず、そして最終日は飛行機の関係もあるので割と時間に追われながらの撮影です。そんな限られた時間の中で向かう今回の十和田地裁ですがアクセスがかなり悪い。
一応、最寄りとされている駅は2つありますが、どちらからもバスで30分ほど、直線距離でも13kmほどもあります。しかも片一方は新幹線単独駅...。もちろん、バスの本数が多い地域でもありませんので、慎重なスケジュール作りが求められます。前回(該当ページへ)のようにフェリーで乗り過ごす上に吐瀉るという失態があってはならんのです。
という訳で張り切って向かうとします。
前日は八戸に宿泊。昨年は八戸地裁(該当ページへ)の撮影で降りましたので、二年連続利用という八戸ヘビーユーザーです。さすがに今回は日本酒の飲み比べなどは行いません。
まずは「はやぶさ号」で七戸十和田駅を目指します。移動に新幹線を使ったことは何度かありますが、新幹線単独(JRや私鉄など他の路線と接続していない)駅が最寄りとなるのは初めてのはず。寝過ごすと函館まで行ってしまうという字面はとても恐ろしいですが、1駅12分程度の乗車ですのできちんと起きていましょう。まぁ気をつけるべきは日に7本ほどこの七戸十和田駅に停車しない新幹線があるということでしょうか。
さすがに2日連続で降りられないなんて凡ミスをするはずもなく、七戸十和田駅に到着。2015年の1日平均乗車人員は700人強と新幹線駅としてヤバめですが、これでも増加傾向にあるというのですからヤバさに拍車がかかります。
綺麗な色をした「はやぶさ号」改め「ヨッシー号」。いつ見てもあの恐竜にしか見えません。
改札を出ましたら左の南口から出ます。
駅直結で観光センターに行くことができますが、とりあえず今は外に出ましょう。
いいですね、この新幹線単独駅ならではの広大で何もない感じ。九州新幹線制覇のときによく見た風景ですね。
まずはバス停を探します。
端っこにある1番乗り場を目指します。
バスで30分乗るわけですから結構バス停は飛ばします。降りる「官庁街通」バス停を発見です。時刻表は1系統、2系統、7系統を参考にしてください。何故、素直に1、2、3としない...。まぁ1時間に1本なんとかあるという感じですね。
ただ気をつけなければならないのが、時刻の隣に「○」がついている便は土日祝日は運休となります。裁判やっているのは平日なので皆さんは大丈夫でしょうが、撮影はバリバリ日曜日だったので9時12分の便に乗れず、時間が無いと言っているのにさっそく40分以上のロス...。ってか、右のバス停は全部「○」がついているからやっていないのか。
ここで僕にだけ仕掛けられたトラップを紹介。
隣の2番乗り場からは小さくて見えないでしょうが、「裁判所前」バス停というのがあります。こんなドンピシャなバス停があるなんて!と思いながらも冷静に調べてみると、恐らくこれは同じ裁判所でも今回向かうのと違う、野辺地簡易裁判所への最寄りバス停ですね。
普通の人は「裁判所って書いてある!」って理由だけでテンション上がってバスに乗ろうとなんてしないでしょうので、恐らく僕にだけ仕掛けられたトラップなんだと思います。ふぅ〜危ない危ないとバス停の前で独り言しながら一喜一憂する不審者行動だって、乗降客数が少ない駅の駅前だからこそできる行動。まさか乗客が少ないということにこんなメリットがあろうとは。
バスまで少し時間がありますので、周りを少し散策してみます。
まずは駅に隣接している観光交流センターへ。
この町は何も無いのかなと思わせるのに十分な一枚。別に七戸町がPRせんでも、はやぶさ号は十分有名だし。この「連結!!」という言葉も一部の層の受けを狙っている感じがします。
なんとなくこの画像を思い浮かべてしまいました。どちらも頭がフットーしています。
大正天皇が皇太子時代に東北巡啓の際に使用されていたというランドー型馬車。何故この町にあるかは不明です。
ここ七戸は絵馬の町とのこと。絵麻たそ〜。裁判所制覇の夢をしたためようかなとも思ったのですが、綺麗に装飾するのが面倒に思ったのと、まぁ多分達成できるし(フラグか?)と思いやめました。
交流センターを後にし、少し駅から離れます。
6まである臨時駐車場。今までここまで使われたことはあったのでしょうか。
1階建てのやたら面積はあるイオンを発見。なんとなく昔はマックスバリューだったのではないかと予想。
道の駅を発見。驚く程に混んでいます。
道の駅って今では普通に呼んでいますが、きちんと定義があるそうで、1993年4月22日に全国103箇所が登録されたのが正式なものとしての「第1号」とのこと。ちなみにこの「道の駅しちのへ」もその第1号の1つです。2016年5月時点で全国には1,093箇所の登録があるそうです。
そうなると気になるのが、それを全軒制覇しようとしている猛者、改め変態がいるかどうかです。「道の駅 ブログ」で検索したらすぐ出てきました。
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「全国の“道の駅”完全制覇の夢!」](よしだやすおさんのブログ)
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興味がある方は是非。いやぁ世の中いろんな方がいるものです。裁判所ブログなんて、まだまだ可愛いものです。
中は海産物や野菜が売っていてなかなか豪華な作り。豪華なことはいいですが、本来こういう場所なのかという疑問は残ります。
しかし、この中でもかなり異質なものを発見。
マック赤坂を多少思わせる、明らかにカメラを向けてはいけない類のオッサン。この人が売っているのは七戸産のカシスを使用したカシスバーガーとカシス入りサイダーのカシッスー。
炭酸飲料はともかく、カシス入りのハンバーガーって...と思ったのですが、これが美味しい!お肉が結構しっかり味がついているのですが、それがカシスでさっぱりさせてくれて意外な美味。オッサンに美味しかったよと言いたかったのですが、また別の変な格好でおちゃらけていたので無視することにしましたが、本当に美味しかったです。お薦めです。頼んだ瞬間、電子レンジにダッシュしたときはどうなるかと思いましたが。
道の駅からさらに奥へ向かうと種馬場があります。種馬場ってそんな聞かない言葉ですけど、言葉のまんまっぽいです。
日本軽種馬協会ってのがあるようで、そこの会長理事を務めているのが河野談話で皆さんご存知の河野洋平だというのだから驚き。種付料一覧などもあり、このHPも競馬知らなくても意外と楽しめちゃいました。
もちろんお馬さんも見ることができますよ。事前予約をすれば中にも入れてもらえるみたいです。生で種付けが見れるのか...?
かなり駅付近を満喫したところでバスの時間が来ました。バスの本数が少なくとも時間を潰せるところは結構ありますので、その点は心配いらなそうですね。「官庁街通」バス停でお会いしましょう。
続きまして、
三沢駅から利用される方の行き方を紹介しましょう。
そんなに利用者が多い駅という訳でもありませんが、外国人の方ご一行とすれ違い。
というのも、この三沢駅近くにある三沢空港は民間空港でありながら、航空自衛隊とアメリカ空軍が使用しているとのこと。
そんな訳で何も知らずに来た人は、この大分アメリカンな雰囲気に驚かれることでしょう。
まぁ外に出てしまえば、普通の東北の田舎駅な訳ですが。
こちらの駅からもバスで向かいます。駅を出たら左に進んでいくと、
すげぇヤバい外観をしたバスの待合所があります。電車のりばとも書いてありますが、かつてこの三沢駅は十和田鉄道というのが2012年まで走っていたとのことで、その電車がここから発車していたみたいです。今は廃線となってしまいましたが、今でもバスの待合所として残っています。
外観もなかなかでしたが、中もなかなか来ています。駅として開業したのが1922年らしいのですが、その時から変わっていないんじゃないかと疑いたくなる趣きとでも言っておきましょうか、があります。
そんな中でもこれはマジでヤバいっす。2016年にグリーンガムを押し出す自販機に出会えるとは。クールミントにブルーベリー、フラボノまで完備。これご覧になっている方で、これらガムを知らない世代の方も少なからずいるんじゃないですかね。ってか売ってるってことは今でも製造しているってことなんですね。試しに買えば良かった。
バス停は外にあります。「十和田市中央」行きのバスに乗ってください。8時から1時間に1本のペースでは便があるようです。
それではこちらのバスの方も「官庁街通」バス停でお会いしましょう。
それにしてもバスで30分ってなかなかの距離です。先ほど三沢駅から出ていた十和田鉄道について少し触れましたが、その電車が走っていれば裁判所の割と近くまで電車で行けたようです。2012年に廃線ってあったけど、確かに5〜6年前に全国の裁判所の位置をGoogleマップや携帯の電話帳欄に入れているとき(マジですよ)には、こんなバスで30分とか記述なかった記憶あるもん。
茨城の麻生地裁、北海道の江差地裁に次いで、廃線によるアクセスが悪くなった地裁として認定いたします。
30分という時間はそれくらいのことを頭で巡らせるのに十分な時間です。
無事に「官庁街通」バス停に到着いたしました。両駅方面から来た人は、バスの進行方向と同じ方向へ進みます。
この写真では、官庁街通というよりシャッター通という方が似合っている感じですが、
この先には美術館があるというのだからまぁ驚き。美術館へは430m真っ直ぐって書いてあるけど、裁判所と同じく途中で曲がらなければなりませんのでご注意を。
戦場カメラマンがこの十和田に来たらしい。俺も裁判カメラマンとして、この人にはライバル心メラメラだぜ。それは嘘にしても、この人の講演で入場1,000人先着順って結構ハードル高くないかな。無料らしいので人は集まるかもだけど...。
シャッター通りの中、数少ない開いている店。よりによってという感じがするけど、大きなショッピングモールやネットショップが流行る中で生き残れるのは案外こういう店だったりして。モールにはこういう店あんまないし、ネットでこういうの欲しいときに何て検索したらいいかわかんないから、とりあえずここ来ちゃえみたいな感じの使われ方してるといいですね。
最初の交差点となります、みちのく銀行と青森銀行がある交差点を右に曲がります。
もう1つ目印としては、交差点の右手前が
哲麺というラーメン屋さんです。東京発祥と書いてあるけど知らんなぁと思いHPを調べてみたら、店舗のことをいちいち「○代目」と表記している、好きな人には悪いですけど面倒そうな店でした。口悪いののついでに、
この店ではランチタイム限定でカレーかけ放題をやっているそうです。まぁそのサービスはここではおいておくとして、このカレーのイラストをよく見てみると真ん中ら辺に「photolibrary」の文字が。...まぁこれ以上は言わんとこ。
ちなみに、そのphotolibraryで「カレー イラスト」で検索したら2ページ目にこのイラストと同じものを見つけたというネット探偵ぶりだけ報告しとくわ。
なんかイメージ悪いことばっか言っちゃったので、コメント欄で宣伝等したけりゃどうぞ。
NTTの電波等も見えるこの交差点に差し掛かったら、明らかに道の雰囲気が変わってきます。
これから進む道は日本の道百選なんだとか。このブログ内で大分この日本の百選シリーズをコンプしつつあるよね
何故か十和田市には北里大学の獣医学部がある。本当に何故?と思われた方は「北里大学 十和田市 なぜ」で検索したらちゃんと答えが出ますよ。
それを調べた今だからこそ、
ここにお馬さんが形どられていることに対してもなるほどと思えます。そういや新幹線駅の近くに種馬場があったのも関係あるのかな?
上下水道部に消防署。いちいち建物がかっこいいです。どうして建物がかっこいいのかなと考えていたのですが、
バス停からの案内のとおり美術館が近くにあるということが影響していたりするのかな。
ちょいちょい私には美術、芸術の才能がないなんて話をしますが、
理解できないの俺だけじゃないと思うんだよなあぁ。特に、この斑点模様みたいなの瀬戸内かどっかでも見れると思うけど、生理的にホントきついんですけど。
という訳で今回のサブタイの元ネタは今期アニメの期待作「この美術部には問題がある!」から。主人公が可愛いですね、という評価だけで終わらないことを願います。
そんな美術館を過ぎましたらすぐ右側に見えてきます。
到着〜!!
所要時間はバスで30分の徒歩で10分弱といったところですね。
地図で表すとこんな感じ。バスで降りたときに方向感覚さえ間違え無ければ、スムーズにいけると思います。なんせ日本の道百選ですからね、歩いていても気持ちいいし。
町を十分堪能したんで、とくに寄り道もせずに終了。
三沢空港から大阪へと帰還。前述の通り、三沢空港はアメリカ空軍も使用しているということもあり、写真撮影にも制限があったらしいんだけど特に気がつかなかったなぁ。あ、単に怒られるのが嫌でなんも撮影とかしなかっただけだった。
そんな訳で、新旧の歴史を感じさせられたと思ったら、アメリカの雰囲気もあり、美術センスなども突出しているなど特徴があっちゃこっちゃポケモンGOばりに散りばめられている十和田市の十和田地裁
お薦めです!!
寄り道無しでこの充実度は凄かったね。やっぱ知名度B〜Cランクの方が散策の楽しみがあるのがはっきりと分かりますな。
今回で青森県探索は終了。野辺地ってとこに簡裁は残っているけど、まぁしばらく行くことはないでしょう。次回から、また別の遠い地域に行ってきます。
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