228件目 平戸地裁 〜普通なモノノケ庵〜
僕の彼女を紹介します。
僕の彼女は、日本の平和のために誤って罪を犯した人に判決を下しました。
その名前は、平戸地裁。長崎地方裁判所平戸支部。
というわけで、僕の彼女を紹介します。
改め、
平戸地裁を紹介します。
裁判所のHPによると、平戸地裁へは「西肥バス平戸新町バス停から西方向へ徒歩5分」とのこと。
というわけで、そもそも西肥バス平戸新町バス停に向かうために
松浦鉄道西九州線「たびら平戸口」駅か
JR佐世保線、松浦鉄道西九州線「佐世保」駅からスタート。
全国の裁判所データベースを作成中。ご覧になっていただける方は「僕の彼女たちを紹介します」(該当ページへ)からどうぞ。
そんなに意識していなかったんだけど、やっぱ到達難易度が高い地域はちょっとずつ避けてきていたのかもね。飛行機、新幹線、電車がかなり国内を網羅している中、いくら遠いと言っても予定を組むのにそんなに苦労しないけど、最近になってバスの旅が増えてきたね。
バスは辛いんだよ。特に休日の撮影が多いから渋滞に巻き込まれて予定を組むのが面倒だったり、バス停の検索は電車ほど優れていないし、トイレついてないし...。
最近は、むつ家裁(該当ページへ)、十和田地裁(該当ページへ)とバスの行程が続きましたが(むつは単に観光でしたが)、今回もがっつりバスの旅です。
という訳で、まずは長崎空港に到着です。長崎空港から大阪に帰ったことはありますが、長崎空港に到着するのは初めてです。空港連絡バスって、飛行機の便に割とギリギリに着いたりして前回はあんま空港内を見れなかったので、ちょっと今回は散策。
長崎にはバイオパークという動植物園があるようです。初めて聞きましたがカピバラさんにも会えるようです。場所はなかなかエグいところにあったので、行きたい人は事前にしっかりとご計画を。
これも初めて聞きました、ねんりんピックというのが今年長崎県で実施されるそうです。これは、60歳以上の方が参加できるイベントで1988年に兵庫県で第1回が開催されて以来、毎年開催されているんだとか。よく国体の開催については横断幕を見たりするけど、これは知らなかった。
競技は色々とあって、卓球やゲートボールなど年齢層から想像しやすいものから、囲碁、将棋、美術展などといったスポーツ以外のものも充実し、手積みがルールに記載されている麻雀や、インディアカ、ペタンクという謎競技まで。残念ながらブログという項目はないので僕には参加できるものはなさそうです。
長崎といったらやはりこのイメージが強いハウステンボス。正直どんなものか知らないんですけど、国内のアミューズメントパークでは5本の指に入るくらいの知名度があるのは凄いと思う。
そんなハウステンボスにも向かうバスに乗ります。2番乗り場ですね。ここから出るバスならどっちに乗っても大丈夫。
長崎空港の外観も撮りましたし、まずはこのバスで「佐世保駅前」バス停を目指します。
途中、青春18きっぷのポスターにもなったことがあるという海沿いに建つかっこよさげな千綿駅の前を通ったり、ハウステンボスを通ったりと1時間半ほど乗車しまして、
佐世保駅前バスセンターに到着しました。今回はここからさらに乗り換えないといかんので大変。
バス路線もなかなかに豊富。でもこうやって、バス停ごととかじゃなく一括りしてくれると分かりやすくて助かる。バスが多い地域は今後の参考に。
乗るバスはこの平戸行き。約1時間に1本走っています。関西人(自称)にとって「半急」と書かれると「阪急」を想起してしまうのと、始発便以外が半急ならば、始発便を「遅め」とかにしてその他を「普通」とかにしてもらいたいと思う。
僕は長崎空港からバスで来たのでこのバスターミナルにすんなり来れましたが、鉄道で佐世保駅に来る人もいるはず。駅からはちょっとだけ歩くので、そちらからの道も。
佐世保駅です。次回、佐世保地裁を取り上げるのでその際に駅周辺やらはたっぷり触れるので、今回は即バスターミナルへ。
でもこれだけは触れておきましょう。佐世保駅はJR駅としては日本最西端に位置する駅とのことです。JRとしてということは、私鉄の最西端の駅が国内最西端の駅ということですな。ちなみにその駅も今回取り上げるってんだから、この世にいるのか最西端マニアにはたまらない回だね。
東口から駅の外へ。高い建物だらけ!これは次回の佐世保地裁もなかなか楽しみだ。
バスターミナルは駅から右前方に見える
このホテルの1階にあります。ここから平戸行きのバスに乗ってください。本当はバスターミナル行かなくても駅前から平戸へ行くバスがあるんだけど、メンドいからカット。
それでは、「平戸新町」バス停でお会いしましょう。またここからも1時間半くらいのバス旅です...。
さて、何も皆さん佐世保から頑張ってバスに乗らなくてもいいのです。陸路で割と平戸に近づいてからということも可能です。
そこで到着したのが「たびら平戸口」駅です。ここが先ほど紹介した、日本最西端の駅となります。「父さん、今も頑張っているんだね...」と思う人がいるかもしれんので、あえて駅員さんも載せた。
まぁ立地は有数な場所ですが、田舎の小駅です。駅構内に売店があるのは驚いた。
駅の外には、鉄道博物館と書かれたなにかと、巨大カマキリを模したなにかがあります。前回も言ったけど、僕は芸術的センスに乏しいので勘弁してください。
静かな場所ですが、いろいろ掘り下げることもできそうな日本最西端の駅でした。
この駅からもバスを使っていくのですが、バス停までがちと遠いです。
駅を出て右斜め前方にあるやや下り坂を進んでいきます。
すぐ突き当りとなりますので、ここを左に曲がります。曲がった先も下り坂。そういえば長崎は坂が多いことで有名だったなと思い出したり。
少し歩くと、「平戸口駅前」バス停というのがありますが、本数が少ないのでここはスルー。もしタイミングがあえば、ここから乗ってもいいです。ちなみに朝一番の7時4分の便は「補習日運行」と珍しい表記がされています。
う〜ん、ここは元々なんだったんだろう。なんとなくクリーニング屋と予想。若い人がいなくなったら、どんどんこういう建物が増えていって、しかも取り壊されることもなく残されるんだろうなと思うと、本当に地方の将来が不安になることがある。
お店の類はあまり見かけないのに、それでも建っているスナック。ここもやっているのかは知らんけど。最近ようやく、スナックでゆっくり飲むという良さがわかってきた。1人では行けないし、やっぱ高いとは思うけど。
一瞬ぞっとする名前の公園。「焼罪」ってとっても恐い響き。どうやら、キリスト教禁令の中、布教活動を行っていたイタリア人宣教師が火刑に処せられた場所らしい。地域性を感じる公園ですな。
ご飯と生卵などのおかわり自由なさくら水産も真っ青な、お刺身おかわり可能なお店。夜もこのサービスをやっていたら、僕このお店を潰しちゃうかもしれないです。刺身だけでかなりお酒いけちゃうんで。
随分と開けた道に着きました。奥に小さく見える赤い橋が平戸に架かっている平戸大橋です。この道は右に曲がります。
フェリー乗り場があったり、ちょっとした飲食ができる場所があったりと、平戸と九州本島を結ぶ休憩地点のようになっています。
ここにあります「平戸口桟橋」バス停からバスに乗ります。
ちょっとした待合室なんかもあります。乗るバスは平戸桟橋行き。駅前でバスを待つより圧倒的に多いです。佐世保駅からバスに乗っている人も、このバス停を経由していきます。
これでようやく「平戸新町」バス停に向かうことができます。
先ほど、道から見えた平戸大橋の話をしましたが、これから向かう平戸地裁は九州本島から離れた離島にあります。そもそも平戸市というのはそれまでこれから向かう平戸島などの離島を行政区域としていましたが、2005年10月に「たびら平戸口」駅などもある北松浦郡田平町などを合併し、本土にも市域が拡大したという歴史があります。離島と本島の合併で離島の名前が残るのって珍しいですよね。
そんな蘊蓄も垂れつつ、平戸口桟橋バス停から15分弱で到着します
「平戸新町」バス停です。特急停車地とするにしては、さして広くない道路の信号の手前過ぎて、停車時は邪魔なことこの上ないです。九州本島方面から来た人は、進行方向と逆、
郵便局が右にある向きで進んでいきます。島内での移動の方はバスと同じ向き。
200m弱歩いたところであるこの交差点を右に曲がります。
ビジネススカイシーホテル。果たしてここにビジネスでやってくる人がどれほどいるのだろうか。
おもちゃの店・ヨシダ。実は私の会社に平戸出身の吉田くんっているんだけど、まさかな...。
また200m弱歩いたところにあります
この交差点を左に曲がったら、すぐに目的地があります。
ちなみに左に曲がらんと真っ直ぐ行くと、
「あなたへ」という映画のロケ地があります。知らんなぁと思って調べてみたら、公開は2012年と最近。しかも出演は高倉健、佐藤浩市、草磲剛、綾瀬はるか、ビートたけしとかなり豪華。そして、2014年に亡くなった高倉健の遺作にもあたるそうです。健さん...( ;∀;)
交差点はちゃんと信号と車に気をつけましょうね、この看板みたいに両腕もっていかれても知りませんからね。
と、グロい妄想してしまったところで右側に見えてきます。
この看板から階段やら坂を登った先にあります。
到着〜!!
平戸新町バス停からは5分強というところですかね。佐世保からは約1時間半、たびら平戸口からはバス停への徒歩も含めて30分くらいかかります。
地図で表すとこんな感じ。バス降りてからの方角を間違えないことと、交差点にあまり特徴がありませんので、その点だけご留意くださいませ。
さてさてバス停からの道中はあんまいじるところも無かったですが、バスもそんな頻繁にある訳ではないので、散策してみることにします。
ちょっとした商店街になっているところを発見し一安心。
この時期になると異様に露出が高まる鰻。こういう店にふらりと入れる大人になりたいね。ただ、確かさいたま地裁(該当ページへ)のときも言ったけど、鰻の脂のりがいいのは夏じゃなくて冬なんだよね。浦和の鰻美味しかったなぁ...。
鰻屋さんの隣にはカフェもあります。時間潰すのにはいいんだけど、ちょっとカフェって気分でもないんだよなぁ。
なんかいい具合に時間潰せるところないかなぁ...、
おっ、TSUTAYAあんじゃん。漢字なのが気になるけど、俺の実家がある亀戸のTSUTAYAも漢字表記だから問題ないだろ。ここで商品物色していたら、時間はいくらでも潰れそうだな。
漫画なら「死役所」や「ちおちゃん」あたりがあるといいなぁ、アニメだったら「不機嫌なモノノケ庵」がいいなぁ、って今期のだからまだ置いてる訳ないか。
という訳でいつも通り強引ですが、今回のサブタイの元ネタは「不機嫌なモノノケ庵」。
このモジャ公を心の底から愛でるアニメです。かわいいよ、モジャ〜///
というか、このTSUTAYAおかしい、モノノケ庵どころか、「アリス探偵局」も「おねがい☆ティーチャー」も置いていないじゃないか。まぁそれもそのはず、
1502年創業のお菓子屋さんでした。渋い!かっこいい!
店内はもの凄く今風で綺麗。撮影を許可していただいた女将さんありがとうございました。
店内だけじゃなくて、お菓子もどれも独創的でお洒落な作り。いくつかいただきましたけど、味ももちろん美味しいです。
ポルトガルから伝わったというお菓子を置いているのも平戸ならでは。この店内が短い滞在の中で一番平戸らしさを感じた時間だったね。是非、皆さんもお越し下さいね。
そんな訳で、歴史の授業で皆さん名前は触れたことがあるであろう平戸で、その歴史を垣間見たり、その伝統を今に伝えるお菓子作りを目にできたりする平戸市の平戸地裁
お薦めです!
という訳で、移動時間の方が圧倒的に長かったけど平戸滞在終了。また同じような時間かけて、中心地に戻るのは気が引けるけど、到達難易度が高いこの地を制したことで、充実した顔をしていた...ということもなく爆睡しました。
〔佐世保地裁編へ〕