番外編16件目 天塩家裁 〜普通さん逆上する〜

僕の彼女を紹介します 僕の彼女は、日本の平和のために誤って罪を犯した人に判決を下しました。 その名前は、天塩家裁旭川家庭裁判所天塩出張所。 というわけで、僕の彼女を紹介します
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改め、 天塩家裁を紹介します。 裁判所のHPによると、天塩家裁へは「沿岸バス「天塩」バス停留所下車徒歩約1分」とのこと。 というわけで、JR宗谷本線「豊富」駅か JR宗谷本線「幌延駅からスタート。 全国の裁判所データベースを作成中。ご覧になっていただける方は「僕の彼女たちを紹介します」該当ページへ)からどうぞ。 やはりこの旅をしていると鉄道関係のニュースにも多少敏感になります。 そういう点では北海道は毎年のようにどの駅が廃止だ、どの路線が廃止検討区間だというニュースが途切れることがないので、それを踏まえて撮影旅行のスケジュールを調整したりもします。実は前回行った稚内地裁該当ページへ)の最寄り駅、稚内駅、南稚内を走る宗谷本線というのも廃止を検討されている区間で、数年後は飛行機か長距離バスでしか行けない場所になっているかもしれません。 このブログですでに紹介したところでいうと、江差地裁該当ページへ)、岩内地裁該当ページへ)なんかはもともと路線があったにも関わらず、それが廃線になったことでバスで行かざるを得なくなった地域ですし、北海道の裁判所でバスが最寄りのところはだいたい元々列車が通っていたところですね。 さて、今回行った天塩家裁ですが、ここも最寄りの表記がバス停となっており、電車では到底行くことができない場所となっております。この辺りはもともと羽幌線という列車が走っていたそうなのですが、1987年に廃線となり、それに伴い恐らく裁判所の近くであったであろう天塩駅も廃駅になったとのこと。 1987年に廃線になるって個人的にはまぁまぁ驚きで、僕1984年生まれなんでその時3歳なんですけど、そんなときから徐々に北海道の試される大地的なことは起きていたのだなぁと。 そうなると気になるのが、日本最初の廃線ってどこを走っていたものなのだろうというまた役に立たない興味。そしたら、Wikipedia先生はさすがだよ、「日本の廃止鉄道路線一覧」該当ページへ)という記事があって驚き。 ただこれが残念ながら、路線が地域ごとに羅列しているだけで、何年に廃線になったかはそれぞれの路線のページに飛ばなきゃ分かんないんだよ。200以上候補があるのですぐには無理ですが、ちまちま調べていっていつか発表していきたいと思います。 それでは裁判所に向かいます。 最寄りのバス停から1分ということですが、そのバス停に行くためのバスに乗るには、電車では、豊富駅、幌延駅、留萌駅、札幌駅のどこかから乗る必要があります。探せばまだあるかも知れませんが。 でも、とりあえずここでは豊富駅、幌延駅からのみ紹介します。さすがに留萌や札幌から天塩の裁判所行きたい人なんていないでしょう。だって、直線距離で札幌からだと200km留萌から100kmもあるんだよ。東京地裁行くために同じく200km離れてる浜松市民を考慮していたら、いつまで経っても記事なんて書き終わらんからな。まぁ大阪から天塩の裁判所に行きたいという変人もいるので、絶対にいないと言い切ることは出来ないのですが。 まずは豊富駅から降りてみます。 近くの名所はやはり自然のものが多いです。もし僕が自然に触れる旅をしていたら、この辺りも大当たりなのでしょうが、裁判所ハンターにとっては普通の田舎の小さな駅です。 駅舎内に人がいたことに驚いたのですが、この真ん中のストーブを中心に椅子が並べられている構造も北海道らしくてなかなかいいです。 待っている間に漫画を読むこともできます。古いのばっかりなので、ほとんど分かりませんがめぞん一刻の単行本がある! やっぱ僕くらいの年代だとジャンプ全盛期ですから、ドラゴンボールスラムダンクといったあたりが大人気。でも確か、小学校で漫画が好きな女の子が「めぞん一刻」を読んでいて妙に気になった思い出。今はちょっとでも面白いと思われるとすぐ広まっちゃうから、ニッチな人だけが読んでる作品ってあるのかな? そんな訳で今回のサブタイの元ネタは、僕が好きな作品でややニッチかなと思われるものを紹介、百舌谷さん逆上するです。あんま置いてる書店さん無いですけど、これはよく出来たいい作品だと思います。見かけることがあれば、是非。 この豊富駅は時間帯によっては駅員がいることもあるそうなのですが、この時間はおらず。そんな駅ですが、 駅内に茶店があります。学校や会社の行き帰りや、夕飯前の主婦の方などの憩いの場になっていると勝手に予想。ただ、こんな喫茶店にも「防犯装置作動中」と書かれているのが悲しくなる。 駅を出ると立派なアーチが掲げられているのですが、周りに何があるという訳ではありません。まぁその意気は買うとしましょう。 左側には自転車置き場があり、まぁまぁ停めてあります。やはり通学需要なのかな。 その先には、昔の車両なのでしょうが、もはや何を目的と設置されたのかわからないものが。阪急カラーをしていますが、恐らく元の色は違うものでしょう。 この車両もなかなかに驚きましたが、この手前にある 観光案内所にも驚かされました。使う人いるのか...。完全に地元のあんま触れちゃいけない感じの爺さんが住んでそうな小屋だけど、看板自体は割と新しいみたいだしなぁ...。でも、行った人でもここに気付かない人いると思う。駅舎の影になるような場所にあるし。 裁判所に向かうバス停ですが、駐輪場とかは逆の右側にあります。 赤く囲った5本の運行があります。このバス停にもなかなかの驚きポイントがあります。 まず1つ目は、乗るべき5本のバスですが、どれも留萌行きなんですね。先ほども少し触れましたが、留萌ってすげぇ遠いんですよ。乗換案内を見たら終点の留萌十字街まで約4時間かかるらしいです。北海道はやはりスケールがデカい。 そして驚くべきポイント2つ目。それは、このバス停の形状です。まぁ形自体は普通のバス停ですが、 時刻表貼ってあるのがもの凄く高いんです。1m80cm以上ある僕がようやく見えるくらい。あれか?豪雪地帯だから、1mくらい積もったらちょうどいい具合に見えるってことなのか。もしくはこの辺りのバスを使う老婆はみんな、曲がった腰を伸ばしたら2mクラスになるってことくらいだろうか。謎過ぎる...。 最後に駅舎を撮って豊富駅とはお別れします。多少無理やり感もあったけど、俺に1枚半も書かせるとはなかなかの駅だったぜ。 裁判所の最寄りの「天塩」バス停まで1時間弱のバス旅をお楽しみください。 では、もう一つの最寄り(?)の幌延です。 北海道には札幌を始めとして「幌」の名のつく知名が多いですが、これはアイヌ語大きいを意味する「poro」の当て字なんですね。何度か調べたことある気がするけど、その都度忘れているからまた勉強になって得した気分だな。 時代を感じさせる駅の連絡橋には、よく分かんないキャラとトナカイが描かれています。なんで、トナカイなんだろう、トナカイでもいたりするのかなwwwと思ったら、 『ほろのべトナカイ観光牧場』 あったwww 日本でトナカイって見れるんだ。例によって、家でパソコン叩きながら調べたらわかったことなんで行けていません。 サイトの案内マップが全くマップとしての役割を果たしていないのはなかなかにツボですが、幌延駅からは割と近く(3km)にあるようです。お近くに行かれることがある方は是非。ってか、トナカイ牧場じゃなしに、幌延に用がある人はどれほどいるんだ?俺を除いて。 待合室はこちらもストーブを囲むように椅子が並べられています。この椅子の上に座布団置いてあるのって人の感じがしていいですよね。たまに、すっごく汚いのあるときもありますが。 駅前は豊富とまぁ変わらん感じ。こちらは駅前にサロベツ会館という民宿がありますので、朝一でトナカイ見に行きたい方はこちらで。   こちらは普通の高さにあります、駅右側にバス停があります。こちらも留萌行きのバスですが、幌延発のバスがある関係で豊富発よりも2本多い7本の便です。 完全にトナカイに心持って行かれましたが、こうして見るとまぁまぁ立派な駅な気がする。幌延駅を発ちます。ここから「天塩」バス停までは30分弱です。 そういえば、ここに来る前に寄ったノシャップ岬 日の入りは4時52分とか言われたなぁと思い出しながら、まぁそんな事態にはならないだろうとそのときは笑っていたのですが、   まぁ「天塩」バス停に着くのが16時52分という神っぷり。ブログの神様がついている一方で、お日様の神様にはてんで無視されているようですね。 ここまで来て撮影できませんでしたはマジで洒落にならん。 豊富、幌延方面から来た人はバスと逆方向へ、留萌方面から来た方はバスと同じ進行方向へ向かってください。 何故にこんな立派?と思わざるを得ないバス待合所が右手になる向きです。廃駅になった天塩駅の名残なのかと思ったけど、天塩駅とは関係ないようです。 意味もなくENEOSを撮ってみたのは光を発している建物がこれくらいだったから。 今回ばかりは最寄りバス停から近いのがいい方向に転びました、歩き始めてすぐに右側に見えてきます。 到着〜!! 所要時間は天塩バス停から1分程度。歩き始める方向さえ間違え無ければ問題なく着けます。 地図いるのか?地図で表すとこんな感じ。 まぁ天塩関連いじるとしても、結構頑張った方ですよ。普通だったら、ここで記事終了ですよ。しかし、ここからどうしても行きたいところがあったのでレンタカーを飛ばします。正確には、その地に行ってしまったせいで、裁判所の撮影時間がギリギリになってしまったのですが。 着いたのはこんな場所。中学生のときにエロ本捨てようと、ちょっとした草むらに忍び込んだのが思い出されましたが、それは僕の思い出です。この日はもちろんエロ本捨てに来たわけでも、拾いに来たわけでもありません。デジタル社会なので異端の地でエロ動画を見に来た訳でもありません。エロから離れてください。 お目当てはこちらでございます、   糠南駅です。いわゆる秘境駅の一つでして、以前も紹介したことがあり、2chのまとめが好きな方なら目にしたことがあるかもしれないブログ『正々堂々と秘境駅に行ってきた』の管理人の方が愛してやまない駅なのです。 愛が過ぎまして、昨年この駅でクリスマスパーティをやり、それが新聞記事にもなるという凄い方なのです。「実録!クリスマスパーティin 糠南」の記事へ。 同じ旅ブログの著者として(こちらは裁判ブログですが)、どうしても行っておきたいと、こちらは車なので邪道かも知れませんが、行ってきた訳であります。   秘境駅というだけあって、見事に人の気配がありません。1955年に開業したようですが、今となっては1日の乗車人数は1人以下という状態、こちらも廃駅の候補に挙げられています。 何もないホームにポツンとある、普通のものなのにこの場では人工色満点で怪しさしか感じない物置があります。糠南駅スタートの脱出ゲームがあったとして、この物置に目をつけなかったらただのバカです。   開けてみると、除雪道具などと一緒に駅ノートが置かれています。かなり綺麗に管理されています。   中には書き込みがびっしり。前述のクリスマスパーティ当日の書き込みもあります。その他、旅の思い出がいろいろと書かれていて、マジマジと見るのは初めてですが、非常にいい文化ですね。幌延駅から20km近く歩いてこの駅まで来たという人の書き込みには言葉を失いましたが。 つい数年前まではそんな存在も知らず、ネット記事で目にする機会は増えてきた秘境駅ですが到達したのは初めて。日本人の探究心、好奇心というのはいやはや奥が深いものだとこの地を去りました。まぁ駅好きに言わせたら、お前に言われたくねぇよという感じでしょうが。 そんな訳で、いまや鉄道は通っていませんが、複数の駅からのアクセスなどで鉄道について考えさせられてしまう天塩郡の天塩家裁 お薦めです! 考えてみれば、天塩に関してはほぼノータッチだったな。 ここからレンタカーで、夜の真っ暗で北海道らしい真っ直ぐな道(オロロンライン)をひたすら走って稚内に帰ったんですけど、途中暗闇の中で左手に見えた山みたいなのは方角的には利尻?それともガラスに写った反対側の山?車停めればすぐわかったんだろうけど、その時は早く帰りたくて仕方なくてスルーしちゃったんだよね。家に帰ってからようやく、北海道を満喫できなかった後悔する癖、マジでどうにかなんねぇかな。 〔名寄地裁編へ〕