231件目 名寄地裁 〜この素晴らしいセコマに祝福を!〜
僕の彼女を紹介します。
僕の彼女は、日本の平和のために誤って罪を犯した人に判決を下しました。
その名前は、名寄地裁。旭川地方裁判所名寄支部。
というわけで、僕の彼女を紹介します。
改め、
名寄地裁を紹介します。
裁判所のHPによると、名寄地裁へは「JR「名寄」駅下車徒歩約15分」とのこと。
というわけで、JR宗谷本線「名寄」駅からスタート。
全国の裁判所データベースを作成中。ご覧になっていただける方は「僕の彼女たちを紹介します」(該当ページへ)からどうぞ。
学生のときはスポーツをやっていたということもあったと思うんだけど、よくマツキヨに行っててデオドラントスプレーやら買ってたんですわ。だからマツキヨのポイントカードを持っていて、やたらポイントが貯まっていた記憶があるんだけど、恐らくだけどそれが初めて持ったポイントカードだったと思うのね。ポイントカードやクレジットカードとかあまり持たないって人いますけど、僕は聞かれたらまず作っちゃうタイプなんですよ。
記憶にある中で今まで作らなかったのって、どこぞやのラーメン屋くらいなもんです。昼時でもないのに店員の態度がメチャクチャで、席が汚れていたから拭いてくれって言ったら舌打ちされ、注文は取りに来ず、ラーメンは何も言わずに持ってきて机にドンと置いて帰っていき、そのラーメンが不味かったらもっと怒れたのに...普通、ってとこなのに帰り際にポイントカード作りませんかと聞かれ、その態度でリピート狙ってることに驚き、いりませんではなく、「は?」と思わず口をついてしまったときくらいではないでしょうか、明確にポイントカードを拒否したのは。
まぁそんな僕なので、旅先で二度と行くこともないと思うところのポイントカードなどが家にたんまりあったりするのです。
さて、そんな話の始まりですが、ひとまず本筋の裁判所の話に戻りたいと思います。これから向かう名寄(なよろ)駅ですが、稚内駅が終点の宗谷本線にある駅の一つです。
この稚内発、終点が名寄駅の電車に乗ります。もし今回初めて記事を読む人がいたら、何を普通に稚内からスタートしてんだよって驚くでしょうね。稚内在住の人なのに231軒も裁判所行ってるなんて変態かよと思われそうですが、今は北海道攻めの最中なので稚内発なだけで在住ではないんですよと否定させていただきます。変態は否定しませんが。
以前、道東を攻めたときに根室-釧路間という電車に乗りましたがその行程が約2時間半でしたが、今回の稚内-名寄間は普通電車で3時間半、特急電車でも2時間40分とのことなので、まさか根室の電車の走行距離が可愛いなんて思うことになろうとは。
以前行ったところだと、苫小牧-浦河間も結構長かった記憶があるのですが、ただいまそこを走る路線が昨年に起きた土砂災害によりバス運行に代わってしまったとのこと。このJR北海道の赤字態勢を見ると、路線復活は厳しいのかな...。ってことは、特に思い入れの無い浦河のバスverも行く必要があるのか...?
まぁひとまずは目の前の名寄を攻略するのみです。目の前のといっても、3時間半、ほぼ4,000円もかかる移動な訳ですが。
綺麗な緑の連続は、スマホやPCだらけで目が疲れるこの時代にはありがたい限り。しかし、宗谷本線からの車窓の魅力は緑だけではありません。
まぁ駅舎を見てて飽きないこと飽きないこと。地元の方の今さら感と僕みたいな初見組とのテンションの差が激しい車内は宗谷本線の見物の一つでしょう。
ちなみにこの抜海駅ですが、映画「南極物語」に使われたこともある駅だそうです。ただ駅としての利用者数はわかりませんが、駅周辺に人家は3軒ほどしかないようです。
今回よく見たのが、こういった電車の車両を改造した駅舎。ここまで錆び付いていて今も現役で頑張っているのは、見てて様々な感情を抱いてしまいます。
まぁここはボロいですけど、まだ屋根があるからいいですよ。
この南幌延駅は屋根すらない板敷のホームですからね。冬場は使う人いるのでしょうか。Wikipedia先生によると1992年時点で利用客は1日2人ほど。秘境駅マニア以外の方で使われることがある駅なのでしょうか...。
ここまでの駅舎に慣らされたせいか、急に重厚感を感じさせる雄信内(おのっぷない)駅。まぁまぁ使われているのかなと思ったら、Wiki先生曰く、駅前は廃屋が多く全く人が住んでいないとのこと。
でもまぁマニアの人にとっては人気の地なのでしょうね、
線路脇にカメラ構えているオッサンがいた。危ないですからほどほどにしてください。
難読駅としても名高い音威子府(おといねっぷ)駅。この路線においては、バスの乗り換えにも使われたり重要な駅なのだと思いますが、JRの特急電車が停車する駅の中では、最も人口の少ない自治体に存在する駅とのこと。
この駅がある音威子府村の人口は2016年9月調べでは約800人。JRの特急電車が停車する駅云々以前に、北海道内でも最も人口の少ない自治体だそうです。いろいろと情報量を無理やり提示することが多くなりがちな北海道編ですが、音威子府村の人口事情はなかなか衝撃的な内容も含まれていたので、是非皆様もご一読ください。「音威子府村」←Wikipediaのページへ。
今回通った駅の中で一番汚いと言わざるを得ない紋穂内駅。利用者には悪いけど、この駅舎から人影が見えたらゾンビかと疑いたくなります。
とまぁ意外と駅舎だけで楽しめたので、特急よりも普通で目指してもいいのかなと思いながら、
名寄駅に到着いたしました。どっちがどっちだか忘れちゃったけど一つが今僕を乗せてきてくれて、また3時間半かけて稚内に戻る電車。もう片方が旭川に向かう電車。この駅舎普通列車の連絡駅となっているようです。
「ご乗車ありがとうございました」。いや、こんな長距離運んでくれてありがとうはこちらだよ。だからお礼は言わなくていいから「お疲れ様でした」にしたほうがいいのでは。
で、詳しくは長くなるから書きませんが、ここで無賃乗車をしようとしている若者と駅員さんのごたごたに巻き込まれて少し改札が混雑したのはご愛嬌。
立派な駅設備です。いきなり名寄駅から今回の記事を始めても良かったのですが、道北も意外と設備しっかりしてるじゃんと思われるのもなんか違うなと思ったので、記事として遠回りというか、まぁ通常運転をさせていただきました。
駅を出ます。なんだか広々とした駅前です。なんていうか北海道の駅を象徴するような広々さなんですよね。地方の駅を山ほど見ている僕ですが、遠くまで見渡すことができる駅って北海道に多い気がしていて、地裁の最寄り駅ならではのそれなりに建物が建っているのに、その広々さに北海道らしさを感じ少し気に入ってみたり。
裁判所へは目の前の道を真っ直ぐ進んでいきます。
もちろん駅舎は過去に使われた車両などではありません。緑色の屋根に珍しさを感じつつ、存在感をアピールしています。北海道の人なら地図が浮かぶと思うのですが、かつてはこの名寄駅を始発として、紋別を通り遠軽駅が終点となる名寄本線というのが通っていたとのこと。道北から道東にかけての要衝でもあったのですね。
歩き始めてすぐに観光案内所があります。名寄(なよろ)の地を活かした「よろーな」は最適なネーミングかと思います。ここに寄っておけば、この先の道も少しは楽しめたのか…?
信号を渡ると商店街に入ります。
いきなり現れた木の板。錆びた画鋲の跡みたいながたくさん見えるので掲示板的な役割なのかなと想像はできます。反対側を見てみますと、
まぁこちらも変わらず何も無く。こうなるとただの邪魔な木でしかありません。
道としては左側を歩いてほしいのですが、この店にぶつかるまでは右を歩いていてください。
「なよろ菓子工房ブラジル」さんです。先に言っておきますけど、ここを見逃すと特にこの先見るとこありません!
32歳になってようやく、パン屋のパンは学生の時にバイトしていたセブンのパンより美味いんだと気付いた聡明な僕ですから、きっとお菓子屋さんで食べるお菓子は美味しいんだと予想します。あとで立ち寄ることにしましょう。
スポーツショップの前に陳列された便所スリッパ。これ履いて運動しようってこと?というか、北海道の人もこんな寒そうなスリッパ履いたりするんだね。
薬局の前にあるクルクル回るやつが止まっています。せめて青いのがちゃんとはまったところで止めればいいのに。そもそもクルクル回すことに電力を使う意味もわからないので、止めて正解なのかもしれませんけど。
なんやかんや商店街をいじっているようですが、お菓子屋さんはともかくあとは便所スリッパと電気を止めた薬局ですからね、かなり無理やり話を作っていることにお気づきでしょうか。久々にアレな感じの町にちょいと焦りを感じつつも逆にワクワクも隠しきれません。
そんな僕の前に現れたのは、
道路の左右に広がるスーパー西條でした。方っぽは逆光でよくわかりませんが。稚内地裁(該当ページへ)のときにも少し触れましたね。
なんだよ、西條あるなんて立派な町じゃんかよ〜、と西條の地位が僕の中で道民の意識より恐らく高いことに驚きつつ、きっつい感じの町じゃないことにやや落胆していたのですが、落ち着いて見てみると少し様子がおかしいです。西條の看板をズームしてみると、
これ、写真わかるかなぁ、「西條」と書かれた下からというか上からというか「ベストホーム」って錆び付いた文字が浮かんでる...。どうしてこうなったのか、状況が全く飲み込めないのですが、とりあえずアレな町から脱却したかと思ったけど、審議ランプ点灯ですね。
西條の先にある交差点「西4条南7丁目」を左に曲がります。
交差点の一角が
つぼっちというカラオケ屋です。色々調べて最終的によくわかっていないんですけど、どうやら居酒屋の「つぼ八」と関係があるカラオケ屋っぽいです。でも企業情報ページにはそれを関連する項目は見つからなかったし、でもそれを匂わせる書き込みはいくつか見つけたし...。まぁ本家のつぼ八自体行ったこともないし、そこまで興味もないのですが。
進む道はこんな感じです。
なんというかこの記事に関して、書いている僕と読んでくださっている皆さんの距離感があるかもなぁと思うのが、この道を見てもまぁまぁ栄えている感じするじゃないですか。でもね、最初に通った商店街からずっと人の気配がほんと少ないんですよ。まぁ室蘭終身名誉無人地帯(該当ページへ)には負けますけれどね。
一見栄えているように見える通りながらも、
こういう僕の中でのビジネスホテルの概念を覆すような建物が建っていたりとよくわからない町です。
交差点曲がってから200mほどで見えてきます。
到着〜!!
所要時間は10分ちょいといったところじゃないですか。裁判所のHPには15分って書いてあったけど、そんなかからんでしょう、何故なら歩いてて気を散らすものが特に無いから。
地図で表すとこんな感じ。町自体、碁盤目状で洗練されている感じがしないでもないですが、残念ながら歩いているときも微塵も気付きませんでした。
ちなみに裁判所自体も少し変わっていて、撮ったアングルから少し引くと、
扉がついているとかでなく「立入禁止」と書かれています。いねぇよ!立ち入る奴なんか、俺以外。…じゃあ意味あるか。
裁判所の撮影は終了。この撮影も含め名寄駅滞在に2時間とっていたものの、現在20分ほどしか経っておらず、とてもこの町で過ごせる自信がない。調べてみると1時間後に電車があるとのことでそれに乗車を決意。ただ、それでも40分もある。どうにかして時間を潰さねばと思っていたところ、目の前に見えたのは
俺らのセイコーマートキタ━(゚∀゚)━!
なんだろう、セブンやファミマじゃ味わえないであろうこの感動。やっぱ北海道最大のコンビニチェーンのセイコーマートは安定感があるわ。多分、吹雪の中、右も左もわからず歩いていて彷徨っている旅人をこのオレンジの看板は何人も救ってきたんだろうな。
もちろん、今回のサブタイの元ネタは「このすば!」。はっきり言って僕は好きな作品じゃないですけど、セコマを活かせるタイトルなので、好感度1ポイントアップです。1万点分の1ポイントアップですが。
結局、このイートインスペースで遅めの昼食としばしの休憩をしまして、
駅前商店街で恐らく唯一元気な洋菓子店「ブラジル」さんでプリンを購入。人気なんでしょうね、この店にはホント人がたくさんいた。多分、町に人がいなかったのはみんなこの店にいたからなんだよ。プリンもさすがの美味しさでした、ご馳走様です。
正直、名寄の町で印象に残ったのは、ブラジルさんと救世主セイコーマートくらい。セイコーマートに訪問した証をなんとか残したいと、
ポイントカードの入会書を店頭でゲット。家に帰って、入会書に必要事項を記入して、大阪にも助けられた人がいるんですよという思い届けと、最後に申し込み方法を確認したら、
店頭でしか申し込みできないのね...。
この申し込みをするためだけに今年の年末の撮影旅行は北海道にしようと思ったけど、なんとか冷静になって止めました。待ってろよ、いつか必ずポイントカードを作ってやるからな。
そんな訳で、セイコーマートと菓子工房ブラジルがあります、名寄市の名寄地裁
お薦めです。
稚内の町がそれなりだったから気にしなかったけど、やっぱ道北はそれなりにしんどそうっすね。まぁ人口が28,000人くらいじゃ厳しいですよね、東京の羽村市の半分くらいだもん。なんで羽村市を出したのかはわからないけどさ。
〔留萌地裁編へ〕