238件目 登米地裁 〜とよま迷路帖〜

僕の彼女を紹介します 僕の彼女は、日本の平和のために誤って罪を犯した人に判決を下しました。 その名前は、登米地裁仙台地方裁判所登米支部。 というわけで、僕の彼女を紹介します
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改め、 登米地裁を紹介します。 裁判所のHPによると、登米地裁へは >> (1)JR仙台駅前西口バスプール31-2番乗り場(さくら野仙台店前)から東日本急行バス「とよま総合支所」行きに乗車約1時間30分、「とよま明治村」停留所にて下車、徒歩約5分 (2)JR気仙沼線柳津駅から宮交登米バス「ミヤコーバス佐沼営業所」行きに乗車約11分、「三日町」バス停留所にて下車、徒歩約5分 (3)JR新幹線くりこま高原駅からタクシーで約40分 << とのこと。 というわけで、各線「仙台」駅か JR気仙沼線「柳津」駅からスタート。 全国の裁判所データベースを作成中。ご覧になっていただける方は「僕の彼女たちを紹介します」該当ページへ)からどうぞ。 ※まずお知らせです。裁判所のHPには今回の登米地裁への行き方の一つとして、「(3)JR新幹線くりこま高原駅からタクシーで約40分」とありますが、駅からまんまタクシー利用はナビの必要がないと思うので、今回の記事では一切触れませんのであしからず。 さて、さっそくですが、最近Twitter上で少し話題になっているこちらのツイートご存知でしょうか。 >> この文章、読めますか? 「3月1日は日曜日で祝日、晴れの日でした」 おそらく皆さんほとんど読めたと思いますが、実はこの文、海外の日本語学校では超難問です 気づかれましたか?「日」の字の読み方全部違うのです << このツイートが11万を超えるリツイートとなっており、外国の方が日本語難しいですねなんて返信したりと様々な形で反響を呼んでいるようです。 うるせぇよ、だからなんなんだよ というのが、僕の最初の感想ではあります。アニメアイコンが、ドヤ顔で書いてそうなツイートってマジで嫌いなんですけど、まぁ僕だってこの手の読み方ネタなら一つ持っていますよというのが今回のお話。 今回からは3回ほど宮城県をお届けします。 仙台空港に降り立つのは2年ぶり、宮城県の裁判所を目指すのはなんと7年ぶりとのこと。随分と空いてしまいましたね。 今回取り上げる登米地裁に向かうためには、まずは東北の玄関口・仙台駅を目指します。空港直結の仙台空港駅から電車に乗っていざ仙台へと思ったところ、驚きのものを発見。 これは、つい先日取手簡裁該当ページへ)で見たパックンチョ自販機じゃないか。取手の自販機が売切だったのは、ただ補充されていない状態がそのままという認識だったんだけど、ここのはちゃんと在庫がある様子。スーパーとかでは見かけませんが、調べてみるとパックンチョは2015年にはパッケージを多少リニューアルもしているとのこと。 仕事をしていると同じブランドを続けていく姿勢とその固定客を逃さず、かつ新しいお客さんに訴求するためのリニューアルの大切さを痛感します。 まぁベビースターラーメンに関しては完全に既存客を逃したと思うけど。 以前、仙台空港を使ったときは、東日本大震災の影響で不通期間も多く残されていた列車ですが、今では復旧された区間も増えました。相馬地裁へもバスでなく、電車で行けるようになりました。常磐線の完全な運転再開は2020年を予定しているとのことです。 仙台空港駅を出ました電車は約20分で仙台駅に到着します。 今回の旅はここ仙台を起点としますが、仙台地裁は最終目的地に予定している場所。今回は起点としているだけで仙台地裁には触れません。撮影せずとも場所だけでも確認しようかなとも思ったんだけど、まぁまぁ道のりが面倒そうなので、本番までの楽しみにとっておきます。 中央口改札から出ます。階段を降りたりせず、そのまま出口へ向かいます。   駅前は相当に立派です。出口を出ますと左側にロフトなどが見える通り、右側には七十七銀行「さくら野」という百貨店が立ち並ぶ道などが広がっています。 今回乗るバスは右側の「さくら野」という商業施設に向けて進んでください。 ただ、駅前のバス乗り場周辺を整備しているようなので、この工事が完了する平成31年以降は今回とは違う場所になっているかもしれません。 「さくら野」の前まで来ましたら階段を降ります。階段を降りてそのまま真っ直ぐ進みます。   ようやく探していたバス停に出会えました。裁判所のHPには「31-2番乗り場」とありましたが、バス停は「32」ですのでご注意を。 乗るバスはこの「とよま総合支所行き(明治村方面)」です。1日に6本しか運行がない高速バスなのでスケジュール組は慎重に。大阪からだと始発の飛行機で仙台に着いても9時20分のバスには乗れないので、12時20分のバスで向かいます。   バスの中でも乗車券を買うことは出来ますが、時間に余裕がある場合は混雑を避けるために事前に乗車券のご購入を。なかなか綺麗な券売機が「さくら野」前にありますので、ここで「とよま明治村までの切符を購入します。 さて、いざバスへとも思うのですが、念のため早めに来たことから時間に余裕があるのと、12時台のバスでそこから1時間半ほどかかることを考えると、ここらでお昼を食べておきたいです。 そこで見つけたのが、 「日本一のナポリタン」と書かれた看板。前回の話じゃないですが、日本二位のナポリタンってなんだよと思いつつ、「さくら野」の地下へ。 デパート地下の惣菜売り場などが立ち並ぶ一角にありました「HACHI」さんです。カウンターだけのお店です。   メニューはこんな感じ。トッピングがいろいろあるだけでなく、ナポリタンの象徴的な色である「赤」だけでなく、「白」「黒」というメニューもあって興味があったのですが、白と黒は2時からの裏メニューとのことでした。昼時に出さないとかどういうことだよ。 僕が頼んだのは、「とろけるチーズと目玉焼き肉ナポリタン Mサイズ」。目玉焼きの黄身の大きさからなんとなく察してほしいんだけど、さほど量は多くありません。でも、もちもちの麺にチーズなどが絡んでいて食べごたえはあります。正直、僕はパスタはあまり好きではないのですが、これが家の近くにあったら定期的に行きたくなる中毒性はありました。ただね、 ナポリタンに910円は高いよ...ナポリタンって割と庶民的な食べ物じゃん。そりゃあチーズとかトッピングはしているけど、それでも高い気がするなぁ。 値段のケチはさておいて、確かに美味しかったけど「日本一のナポリタン」とはなんぞと思い調べてみましたら、なんと ナポリタンスタジアムというイベントを発見。 家から100メートルの距離で開催していたらようやく行こうかなと思えるこの大会で、初代優勝がこちら「HACHI」のナポリタンとのことでした。ちなみに2013年に一回目が行われて以降、第二回が実施されないという人気っぷりだったのですが、なんと今年の5月13日〜14日に2017年版の開催が決定したそうです! >> 「KAGOME ナポリタンスタジアム2017」←ページに飛びます << 興味がある方は是非行ってみてください。ちなみに私はトマトジュースのヘビーユーザーですが、KAGOMEではなく、伊藤園です。 ナポリタンはこれくらいにして、裁判所の方に軌道修正しなければと思っていたのですが、ここで一つ重要なお知らせ。 >> さくら野百貨店仙台店は2017年2月末を持って営業を停止し、仙台地方裁判所に破産手続を申し立て、決定が下ったようです。今の建物の状況はわかりませんが、このさくら野地下にあった「HACHI」さんも同日営業を終了したとのことです。 << これは驚きました。撮影行ったのが2月中旬だったんだけど、そのときは全然気がつかなかったのに、色々調べていたらこれですよ。 大きな建物ですから、さすがに建物自体が即座になくなるとかいうこともないと思うのでバス停の目安としては引き続き問題ないでしょうし、「HACHI」さんも他に数店舗営業されているのでひとまず安心ですが、この情報にたどり着けてなかったらこのブログを見ながら裁判所を目指す方がいた場合に混乱を招いていた可能性がありますね。 事前調査もだけど、やっぱ記事を書くときの後調査もかなり重要だな。今後もどんどん調べ物して、脱線して、記事書く気をなくして、どんどん記事の更新を延期するぞ!! このときは目の前の「さくら野百貨店」が閉店するとも露知らず、お目当てのバスに無事に乗車できました。ここから1時間半の乗車です。 走り出してしばらくすれば長閑な風景となるので寝ようかなと思ったのですが、車内アナウンスで、しばらくしたらどこぞやのパーキングエリアに停るというので寝ずに起きていることに。以前どっかの記事で触れましたが、この広い世の中にはPA・SAを巡ってる方がいるそうですし、二度と使わないであろうパーキングエリアに降りてみるのもいいかなと。ただ、このパーキングには降車ボタンを押さないと停まってくれないようで、僕の興味本位だけで止めるのもなぁと思い、残念ながらパーキングいじりは出来ずじまい。 飛行機は朝一の便でしたし、今度こそ寝ようかと思っていたのですが、ふと見た外に驚きました。急だったので写真は撮れていないのですが、高速を降りて緑がひたすら続く道の中に立派な道の駅があったのです。 >> 「道の駅 上品の郷」Webサイトへ←ページに飛びます << これまたどっかの記事で触れましたが、世の中には道の駅をまとめている変態もいるそうですし有名なのかもしれませんが、温泉施設などもある道の駅だそうです。ドライバーの休憩などの従来の機能に加え、レストランやコンビニなども充実させており、地域の方でも集まれる場所のようです。お近くに行かれる際は、是非立ち寄ってみたはいかがでしょうか。 とまぁなんやかんやでバス時間も楽しみながら、目的のバス停に到着したのでした。 それでは、もう一方の駅からの方を待つことにします。 なかなか裁判所の裁の字も出ないほどのスローペースですが、と書こうとしたらさっき「さくら野」閉店情報の中に仙台地方裁判所に破産申立」って書いたばっかりだわと思い出し、少し複雑な気分になったり。 そんなこんなで柳津(やないづ)駅です。県外から登米地裁に行く場合は仙台からバス乗る方が楽だとは思いますけど、お近くの方はこの柳津駅からどうぞ。聞かれたら読めなくもないですが、まぁまぁな難読駅だと思います。 ちなみにこの駅名標をご覧下さい。左の行き先駅が書かれていませんので、終着駅かと思われるかもしれませんが、そうではありません。冒頭でも同様の件を触れましたが、この柳津駅を通るJR気仙沼線は、2011年3月11日の東日本大震災による被害で柳津駅-気仙沼駅間の16駅が今も不通となっているのです。バスでの運行はされているようですが、常磐線と違い、こちらは再開の目処は立っていないようです。   気仙沼方面への線路は草が生い茂っていますし、それまでは左にも時刻表があったのだろうなと思うと震災の影響はまだまだ報道外のところで苦労が多そうです。 駅を出ますと、なぜか異様に広く取られた駅前スペース以外、特筆すべきことはありません。 駅自体はなかなか特徴的な作りなんですけどね、周りの何もなさは今まで取り上げてきた場所の中でも上位クラスです。 裁判所はここから5km以上離れていますので、今回はおとなしくバスで行くことにします。駅を出て左側にバス停があります。   これは現在不通となっている区間を走るバスのバス停と待合室。結構しっかりしています。 近くに、これから乗るバス停があります。   バスの数は1日5本。また、これが電車と全然接続させる気がないダイヤで本当に困るんだ。本数少ないなりにそこは多少考慮してもらえないものなんだろうか。 半分冗談で、駅脇にあった観光案内所のオバちゃんに接続悪すぎない?って言ったら、「そりゃあまぁ運営している会社が違いますから」と真顔で返されてしまった。俺的には「ホントにねぇ〜」ってオバちゃんも困ってる風な返事を期待していたんだけどなぁ...。 まぁなんとかバスに乗ることも出来、ようやく目的のバス停に到着です。 同じ場所にあるのですが、仙台駅から来た人は「とよま明治村」バス停柳津駅から来た人は登米三日町」バス停で降りてください。仙台駅、柳津駅方面から乗ってきた人は、バスの進行方向と逆へ、それら駅に向かう方のバスに乗ってきた人はバスと同じ進行方向へ進んでください。 長いバス旅だったけど、頑張って進むべ!とテンションを上げようと思うも、 道がドン引きするほど大規模な道路工事中。町の景観とかありません。こんな舗装どこに需要が...と思ったんだけど、それまでは歩道と呼べるようなものがこの道には無かったんだって。だから、この道路工事自体、不便は不便だけど、結構ありがたいと思っているという話を後で聞くことに。 裁判所へ行くには道のを進んでください。   すぐに裁判所は左と書かれた電柱があります。登米診療所などの看板も目印です。曲がる先はそんな広い道ではないですが、この辺りではわりかし広めの道なのでなんとか気づいて。 久々に見つけました犬のフン看板。このパターンはどこかで見たことある気がするな。各自治体が使えたりするように、「いらすとや」みたいにどこかでサンプルが落ちてたりするのかな。話題ついでに「いらすとや」で「裁判所」と検索してみたら一件しかヒットしなかった。使えねぇサイトだぜ。こちとら家裁、簡裁も入れたら250軒ほどの裁判所画像があるっつうのに。 分かれ道。普通、道沿いと言われたら右側の道を選ぶわな。でも、ここでは左の赤っぽい道が正解っつうんだから驚きです。正直、最初は間違えました。 まぁまぁな斜面ですけど、登っていきます。左が石垣風なので城でもありそうなのですが、別になにもありません。 あるのは、こんなヤバいボロ屋くらいなものです。 ある程度登ってから右側を見ると、なかなかいい眺めです。触れることが少ない場所はいくつも旅してきましたが、長閑さでいうとなかなか高いランクに位置する地区ですね。 裁判所は坂を登りきった先に見える建物です。まぁ他に迷う建物もないので大丈夫でしょう。 到着〜!! 所要時間は仙台からバスで1時間半ほど、柳津駅からバスで15分ほど、そこから徒歩で5分といったところでしょうかね。 地図で表すとこんな感じ。目印無いですけど、バス停からすぐ曲がらないといけませんから、そこは気をつけてください。 裁判所の脇が、こんな砂利道になっているのも特徴的。この先何があるのか進んでみたものの、 特に何もなくてがっかり。人も歩いてなさそうなので、この辺りの崖から落ちたら...と考えると恐くなってブログの更新もう一週伸ばそうかなとも思いましたけど、いい加減サボり癖が深刻化しそうなので我慢しました。 いつもの通りお散歩でもと思ったのですが、帰りのバスが間近。1本逃すと多大な影響となってしまう地域なので、そんな遠出せず近くにあった   天保四年(1834年からやっているというお味噌屋さんに入ってみることに。名物っぽい、この油麸丼というのも気になったので。 店内に入るとありました油麸丼。ご当地ものとしてすごく気になるところではあるのですが、いかんせん僕は家では米を食べないのです。店員さんに他にお薦めはないか聞いたところ、 この「まころん」というのをお薦めされました。「これはなんですか?」と聞いたら、「これはね、普通のまころんに味噌味に仕立てている新商品なんですよぉ」と言われた。 だから、そもそも「まころん」ってなんなんだよという言葉をグッと飲み込み、とりあえずこれを購入。会社の連中にも、「ほら、あの「まころん」だ、食え」と言ってさも当たり前のように配ってやりましたよ。 これで帰ってもよかったのですが、最後の最後で凄く気になるものが。 登米みそと書かれた商品。味噌屋なので、もちろん普通の商品ラインナップだとは思いますが、これをズームしていくと、 登米」と書いて「とよま」って書いてある。ここまで一切触れてきませんでしたが、僕はずっと「とめ」だと思っていました。携帯でも「とめ」で変換されていましたし。しかし確かに「とよま」でも「登米」って変換される。 う〜ん、これは僕では判断できないので、お店の人に聞いてみることに。 すると分かったのが、ここ登米(とめ)市」はいくつかの町が合併してできた市なのだそうです。その中でこの裁判所がある周辺の地域はもともと登米町(とよままち)」というそうで、それが今でも残っているのだそうです。 意味がわからな過ぎてスルーしていましたが、裁判所の最寄りバス停は「とよま明治村バス停ですしね。平仮名で「とよま」と書かれていたので、まさか「登米」のこととは思わなかったのです。やはり紛らわしいので、最近では「とよま」のことは平仮名にする傾向があるそうです。 話を聞いていて面白かったのが、裁判所の近くにある登米小学校」登米高校」、同じ地区にある学校ですが読み方が違うのだそうです。小学校が「とよま」高校が「とめ」なんだって。理由は高校が県立だからとかなんやかんや言ってたけど忘れちゃいました。 という訳で今回のサブタイの元ネタは昨期の空気枠「うらら迷路帖より。一年後、この作品がアニメ化されていたことを覚えている人はどれほどいるのでしょうか。 そんな訳で、鉄道の先行きは不安ではありますが、地名の読み方や変遷など調べてみたら趣を感じもっと知ってほしいなと思った登米(とめ)市の登米(とめ)地裁 お薦めです! 長くなるから切ったけど、登米市登米町の読み方を調べてみたら二転三転して面白かった。是非、今後も所々で「とよま」の読み方を残して、観光客の頭に「?」を浮かべさせてほしい全国制覇まで残り15軒 〔石巻地裁編へ〕