一関散策パート

さっきの裁判パートでも少しだけ触れたけど、ここ一関は世界遺産の平泉の玄関口 とは言っても、平泉・中尊寺の最寄りはここから2つ行った平泉駅なので、特に平泉見学もせずいつも通り、駅周辺を散策することにします。 特に行くあてもなかったので、裁判所の撮影が終わったあと、適当に地図を見ていたら、すぐ近くに釣山公園なるものを発見。 結構な大きさです。東京ドーム4個分一関地裁敷地面積の10個分といったところでしょうか。 公園がある釣山は古くより軍事上で重要な意味を示しており、征夷大将軍で知られる坂上田村麻呂もこの釣山で陣を張ったんだとか。 ん?待てよ、釣"山”ってことは...。   なかなか登りが激しそうな公園です。夏時期に訪れていたら、間違いなく回れ右をしていますが、撮影はゴールデンウィークの時だったのでなんとか自分を奮い立たせました。 何をちょっとした山登りで軟弱なと思われるかもしれませんが、これがまぁまぁの坂で こんな自由に使える杖とか見たことありますか?僕だって、いろんな地域でちょいとした山は散歩がてら登ってますがしていますが、こんなもの見たのは初めてです。それほど、キツめの坂なのです。 公園案内図。まぁこれといった見所は無さそうですが、回れる限り回っていきます。「恋人たちの丘」というのがあるらしいので、ブログ外でそこにはちゃんと嫌がらせをしておきたいと思います。 どちらに進むか迷いますが、右の千畳敷に向かってみることにします。左の子ども広場へはブログ外で「子どもたち、おじちゃんと楽しいことしようか、ふへへ」とすることにします この坂道も季節ごとに色合いを変えたりすれば、近所の人も楽しめそうですね。 看板とかなかったんで最初はスルーしてしまったのですが、恐らくここが千畳敷なんだと思います。昔は知りませんが、今ではヤンキーに支配されてそうな図しか浮かびません。まぁ律儀にこの坂を登ってくるヤンキーを想像したらままぁ萌えますが ちょいとした丘に到着。ベンチもあるので、少し休むとします。 やや手前に木々は見えてしまいますが、ベンチから見下ろす町の雰囲気はなかなか爽快。結構、登ってきたことがわかると思います。とまぁ、今座ったベンチはとてもいい眺めなんですがね、 このベンチはどう楽しめばいいんですかね。等間隔にベンチを配置すればいいってもんじゃないです。 途中、水が枯れ果てている日本庭園風の場所を突っ切り、 ようやくてっぺんに到着。まぁまぁのしんどさに、体力の低下を感じずにはいられません。 中央付近には紐で括られたところが。どうやら桜の木が植えられているようで、一関市と姉妹都市である福島県の三春町との姉妹都市化30周年を記念して寄贈されたものだそうです。 毎度不思議な、この姉妹都市という制度。この三春町が結んでいるのはここ一関とアメリカのライスレイク市だそうです。どこなんざましょ。 いやぁいい眺めだ。こういうところを退屈と思わず、時間を潰す良さを感じるようになったのはいつの頃からでしょうか。 帰りは名前のわからない綺麗な花に見送られながら下山。登っている最中に何かあると止まってみたくなるけど、下っている最中はほいほい下りてしまうのはもう帰りたいからなのかな?登りにかけた3分の1くらいで下に。 もう1箇所だけ寄り道。今度は、駅から見てセブンイレブンの交差点を右に曲がった先にあります、 酒の民俗文化博物館へ。酒と聞いて行かない俺じゃないじゃろうて。   よく酒蔵で見るこの玉。これはで出来ていて、店先に吊るしてお酒が出来たことを知らせるものでした。杉の葉には防虫や雑菌のはたらきがあるため、清潔さを大切にする酒屋さんには、ふさわしい物と考えられているんだとか。 中に入ってまず目に入るのが、お酒とはあまり関係のなさそうな資料館。ここは、一関にゆかりのある人たちの資料コーナーだそうです。     昭和の文豪、井上ひさし島崎藤村らも一関ゆかりの人。こういう文豪の写真を見て、あー誰だっけと瞬時に名前が出せないと最近本を読んでいないなと本当に悲しくなる。 一方で、今から50年、80年と経ったとき、今の世代からどんな人が顔写真付きで偉業を語りづかれていくんでしょうね。案外、HIKAKINとかだったりして。   文豪ゾーンを抜けると、お酒の博物館ゾーンへ。昔、使われていた器具などが紹介されています。器具を見てもなんのこっちゃわかりませんが、雰囲気でいいんです、雰囲気で。 もちろん綺麗に洗浄してからなんでしょうが、上裸で作業していたんですね、正直驚く絵面です。右の人は左手に腕時計らしきものはめてるし。この前、寿司屋の姉ちゃんの動画がプチ炎上していましたけど、現代の酒の製造工程としてこの画像が流出したら、これまたちょっとした物議を醸し出しそう。 この階段の上の方より大きい桶に入れます。と書いてあります。確か受付のオジさんもそんなこと言ってたのを無視していましたが、どんなものなのでしょう。   上から見た桶と、入ってみて下から見上げた桶から外。高さは160cmくらいはあったかな、桶の中で体育座りをして一人瞑想。「一人なんて、寂しくない、寂しくない...」 ちなみに、この段階で博物館内にいたのは僕一人。この桶の中で静かにしていたのですが、入口の方から新しく人が来る声がしたので、出ることにしました。誰がいるとも思わず、キャッキャ中を回っている最中に、桶の中でオジさんが一人体育座りで「寂しくない、寂しくない」ってやってたら、酒蔵で非業の死を遂げた幽霊か何かと勘違いされてしまうかもしれませんからね。 博物館を出て同じ敷地内にあります、   お酒の売店へ。ちゃんと店内の撮影許可はとっています。 お酒がズラリ。というのは売店だから当たり前だとしても、   空便にお酒と独自のラベルを貼れるという面白いサービスをやっていました。プレゼントに喜ばれそうですね。僕の親父も還暦を迎えたので、これをプレゼントとも考えたのですが、最近めっきりお酒を飲まなくてなってねぇ、プレゼントを選ぶのにも一苦労ですわ。 ちなみにこの売店では4種類くらいのお酒を試飲させていただけるのですが、僕が一番気に入ったのがこちらです。 お酒じゃなくて、このサーバー。あんまいい例えじゃないけど、駅とかのトイレの洗面台で根強く残っている、ピンクとか青の石鹸液を出すために下から突起をぐいと押すじゃん。あんな感じの作りになっていて、下の突起を押すと日本酒が出てくるの。 このサーバー売ってよと交渉したら、これは酒の販売店でのみ流通しているようで、一般売りはしていないんだって。しかも手入れが超大変で新入りは1度や2度は必ず壊しちゃうんだってさ。そんなに壊して、補充するようなものだったら、俺にも売ってくれればいいのに。 とまぁそんな感じで一関観光は終わり。次の地へ向かうために駅へ戻ります。   裁判所パートでは触れませんでしたが、一ノ関駅構内はやたらポケモンを推していますポケモンの世界にイチノセキシティなんてあったかなと思いつつ調べてみると、2012年10月より、ここ一ノ関駅からこれから向かう気仙沼に向けて「POKEMON with YOU トレイン」というのが走るようになったんだと。 なんでこんな電車が走っているかというと、2012年という年で想像できるかも知れませんが、東日本大震災での復興支援および地域活性化を目的として、子どもたちに笑顔を届けたいと運行を始めたのだそうです。 なんとも素敵な話じゃないですか。とても綺麗な気持ちで締められそうです。 岩手県第二の都市のであり、世界遺産平泉の玄関口として多くの観光客を迎える傍ら、ポケモン列車の運行で未来に生きる子たちにも元気を与える一関市の一関地裁 お薦めです! いやぁ素晴らしい気持ちになる取り組みだ。これなら、今回最後の次の地も気持ちいい気分で迎えられそうだ! と思っていたのも束の間だったのでした。 ちゃんとあの様々な衝撃を伝えられる文章力が俺にありますように...。 〔気仙沼地裁編へ〕