旭川というか北海道いろいろ散策パート

そもそも大阪の人間が「北海道にやってきました!」みたいなテンションで書き始めない時点で私どこか麻痺していると思うんだよね。 という訳で、17:55という非常に微妙な便に乗って、大阪から札幌に向かいました。本当は金曜日に有給とって三日間かけたかったんだけど、午後休とるのが精一杯だったので苦肉の策だったのです。 それが今回のドタバタ旅の始まりでした...。 詳しくは続きから。 正直、今回のルートは裁判所の撮影だけだったら、土曜の朝一の便でも全く問題なかったんだけど、色々と寄りたいところがあったもんで前日入りすることに。 わざわざ前日入りしたので、際どいとこに行きたいと土曜朝の予定は始発列車。なので、夜は早く寝たいのです  あれ、足が勝手に動いている...   明日のこと考えたら、早く寝たいのに、私ったら箸とお酒が止まらないの、ビクンビクン ブログ的に一時ナポリタンブームが来てたので、遂にナポリタンがサワーに!?と思ったら、北海道限定で販売されている炭酸飲料ナポリンだった。 ...... ...... 北海道に友人がいるもんで、久々の話に花を咲かせていたら普段同様に飲んでしまった。そのときには、別に寝坊したらしたでいいやという気持ちになっていたのはヒミツ。 それでも起きてしまうのが僕の嫌なところ。 狙っていた、6時21分の石狩当別駅行きの電車に乗り込みます。あとで調べてわかったんだけど、この2本後の6時58分発でも問題なかったらしい。せっかくタクシーまで使ったのに...。 さて、ではそんな朝早く起きてまずどこに向かったかという話です。 私はこれから、この列車の終点である石狩当別駅へ行き、そこで同じ路線を乗り継ぎ終点である新十津川」駅を目指しました。北海道は廃線が増えている中、この新十津川駅を通る学園都市線というのはなんとも不思議な路線でして、 この地図でいう赤い路線がその学園都市線です。札幌駅を出まして、次の桑園駅を出ますと他の路線と交わることなく終点の新十津川駅に向かいます。新十津川駅でも他線との接続はありません。以前、郡上家裁該当ページへ)でも取り上げたのと同じいわゆる盲腸線ですね。 そんで不思議ポイントの一つとして、北海道といえば函館、札幌、旭川を結ぶ函館本線(青い線)がメイン路線だけど、この学園都市線ほぼ並行して走っているんだよね。路線が減らされている中、こんな近い距離を並走しているのは本当に不思議。 それだけ需要があるんでしょ、とお思いかもしれませんが、皆さんスマホなどで乗換案内を起動してみてください。 >> 出発:札幌駅 到着:新十津川駅 終電(日付はいつでもいいです) << で検索をかけてください。バスのルートは除外してくださいね、あくまで鉄路での話なんで。 …… …… …… …… みなさん、お分かりいただけましたでしょうか。 新十津川駅に行くには、この9時28分着の電車しかないんです。なので、朝早く出発して行動時間を浮かせたいのでなく、新十津川駅に向かいたいなら前日入りするしかなかったのです。ちなみに、新十津川駅の6つ手前の浦臼駅へは1日5本くらいは止まります。 まぁ新十津川駅自体は何を目的ということもないのですが、1日1本の時刻表というのは気になりますので眠い目をこすって、いざ出発なのです。 あいの里教育大駅に到着。この路線、正確には札沼線というそうなのですが、名前の由来となっている「沼」田方面への列車がなくなったのと、このあいの里教育大はじめ、北海道教育大学北海道医療大学など学校が数多くあることから学園都市線という呼び名が定着しているんだとか。 石狩当別で乗り換え。30分くらい時間があるので、少し歩きます。   変な卵が置いてあると思ったら、タイムカプセルでした。特に何年に開く予定とも書いていません。こういうのを、もう開けちゃおうぜと言い出せる積極性が欲しいです。 小さいながらもしっかりした駅です。駅と言われなければ、JAとか地銀と言われても信じてしまいそうなフォルムです。とりあえず、駅周辺を散策しつつ、コンビニで朝食を摂りこれからの撮影に備えます。   1日1度しか表示されない新十津川への乗車案内路線図。札幌駅から石狩当別、そしてその隣の北海道医療大学まではICカード利用が可能です。   新十津川駅まで乗せてくれる電車。1日1本と聞くとこの行き先表示もものすごく価値があるように思える。この写真を二次利用したければ、僕に300円くれくれ。僕は、いらすとやと違って金をとりますよ。 話逸れますけど、いらすとやの躍進ぶりは凄いよね。商用利用もフリーだから行政の広報誌や仕事のお客さんなんかもばんばん使ってるもんね。でも俺が思うに、きっとあのイラストには普段は気付かないサブリミナル的な暗号が隠されているんだよ。で、なにかのきっかけで日本人はいらすとやに人心掌握をされてしまう未来までまるっとお見通しよ。 と、上記のような妄想を繰り広げることが出来ます!を自己PRの軸に俺を採用してくれる企業ないかな、年収1,000万円以上で。心よりお待ち申し上げております。 石狩当別を過ぎたら一気に電車も少なくなるので、それを象徴するような駅もちらほら。 中小屋駅です。車輌を改造した駅舎は北海道の特徴でよく見かけますが、ここまでボロいのはなかなかお目にかかれません。そして何より1人降りたことに驚きました。 珍しい駅名も北海道の魅力の一つ。知来乙」駅です。アイヌ語「魚のイトウがたくさんいるところ」という意味らしいです。ねらーの端くれとしては「乙」と単語についているだけでにやけてしまいます。   石狩月形駅では列車行き違いのため数分停車。 先を見切れない真っ直ぐな線路や道というのは北海道ならではという感じですね。スタンド・バイ・ミーよろしく、この線路の上を歩いてみたくなります。あれっ、遠くに見えるのはM本伊代H見優...?一応拡大したら見えるようにしているんですけど、そんな小ネタ挟むから原稿時間長くなってやる気なくしちゃうんだよ...。 駅舎の中の待合室にはそれなりに人がいたことには驚きましたが、すれ違い駅で語ることなんてさして無いだろうとと諦めかけていたそんなとき一枚のポスターを発見。 大谷翔平キタ━━━━(゚∀゚) ━━━━━! 以前もどこかで紹介したましたが、北海道日本ハムファイターズの選手は毎年決まった市町村の応援大使を務めるのですが、今年はここ月形町の応援大使に大谷翔平がなったんだと。これは町の人大喜びだったでしょうね。隣の新垣勇人選手というのは私は存じなかったのですが、プロ野球選手でありながら将棋が得意で、13手詰くらいならできるそうです。 この前夜に飲んだ友人に聞いたら、この月形はキャンプとかで訪れるそうで、星がもの凄く綺麗らしいなんて情報をお伝えしつつ、石狩月形駅を後にします。 札比内駅。落ち着いた駅舎ですが、駅名標に貼られた「防犯カメラ作動中」のシールは本当なのでしょうか。 浦臼駅。1日複数本あるのはここまで。ここからは上り下りともに1本ずつしかない駅になります。 ここまで朽ちた駅名標は初めてみました、於札内駅です。開業は1959年らしいですが、さすがに開業から駅名標が変わらないということは無いとは思うのですが、いつから使っているものなのでしょう。 南下徳富駅は板張りホームのみで駅舎もなく、唐突に表れた感のある駅でした。近くにいた老夫婦も、どうして停まったの?とか言っていました。 特に触れていませんでしたが、車内は大きなカメラを持った鉄ちゃんが多くいたので、その連中が慌ただしく動き出したということは、ついに新十津川駅が近いということなのでしょう。 すると、遠くからなにやら太鼓を叩く音が聞こえてきました。お祭りでもやっている最中なのか、実は十津川は食人族が住んでいて獲物がやってきたぞ〜と部族に知らせているのかと思ったら、 なんと、お出迎えが!!これには驚いた。ってか、やらされてる子どもらが超かわいい。調べてみると、2011年から雨の日を除いて近くの保育園の子たちが列車の送迎を行っているんだと。   という訳で、新十津川駅に到着でございます。名所なんかもあるようでございます。 それにしても小さい子たちのお出迎えは微笑まし過ぎる。   なんか手渡ししていると思ったら、手書きの絵ハガキだった。こんな可愛いの使えないよ...。 従来は名物になるのかもしれない駅長みたいな犬がいたけどごめん、君、子どもたちの前では無力だわ。 そして、駅舎の中にあった1日1本しかない時刻表浦臼駅からの間の駅の時刻表は、上りと下りで1本ずつあるけど、新十津川駅からは正真正銘1本のみ。9時24分に到着した電車は40分に発車します。   いろんな写真が飾られていて、人もそれなりにいたためか結構賑やかな駅舎でした。 終着駅と聞くと味があると感じる駅舎。夜暗い時にぽっと灯りが照らす様なんかも見てみたい気がするんだけど、昼以降は電車も来ないし駅は閉めちゃうんだろうな。そう考えるとこの駅舎に電気って通しているのかな? 駅前には1日1回の商売タイムとばかりに十津川グッズを販売している方が。私も記念ですので札沼線記念グッズを買わせていただきました。 さて新十津川での時間はこれで終わり。ほとんどの乗客は乗ってきた電車に折り返しでまた乗って札幌方面に向かうようですが、私はここからバスに乗って別の駅に行って、そこから旭川に向かいます。 グッズ販売の人にバス停の場所を聞くと、ここから5分ほど歩いたところにある町役場からバスは出ているらしい。お礼を言って立ち去ろうとすると、急におばちゃんが寄ってきて、 >> おば「ちょっと、ちょっともう帰っちゃうの〜。もっと十津川の町を楽しんでいってよ〜」 普通「僕もそうしたいんですけどね、バスに乗らなきゃいけないんで」 おば「あら、バス乗るの。ちょうどそっちの方に昨日お店が出来たばかりなの。だから是非行ってみて〜。ちょっと食べられるスペースなんかもあって、そこで地元の人とも触れ合えたりも出来ると思うの。」 普通「じゃあ、バスの時間見て行けたら是非行かせていただきますね」 おば「それじゃあ、チラシを袋の中に入れといてあげる」 << そんなやり取りがあったものの、役場に着いたらバスは割とすぐ出てしまいそう。これはお店行けそうもないや、おばちゃんゴメンとバスに乗りチラシを見てみたら、   意外過ぎるだろ、おい。しかもちょっとした食べられるスペースってのが、イートインスペースのことだったっぽい。誰がコンビニのイートインスペースで北海道の田舎の人とコミュニケーション取るんだよ。あるとしたら、深夜にヤンキー共との震えるコミュニケーションくらいだろ。 そんなドタバタの新十津川を出まして、向かったのはこのブログ的に懐かしの場所です。   それなりに行き先が多いバスターミナルと結構広いバス待合所。まぁこれだけで分かる人はおらんわな。ではバスターミナルの外観ではどうかな。 中央バス滝川ターミナル。そう、滝川ゴーストタウン滝川キタ━━━(゚∀゚) ━━━!詳しくは滝川地裁該当ページへ)をご覧下さい。 いやぁ人がいねぇだ、駅前がどうたらとか散々言った気がしたんだけど、結構気になっていたんだよね。まさかこんな早くに再会出来るとは思わなかったよ。旅程組んでてガッツポーズ出ちゃったもん。 駅前のスマイルビル。相変わらず、おボロいご様子で。   相変わらずタイルががっつりいかれています。そうそう、これこれ、という出張先で行きつけの美味い食べ物屋に入ったような反応をしてしまいます。 相変わらずお客さんが全然いません。ここの従業員さんたちの給料はどこから捻出されているのか本当に不思議に思います。 待望の再会を果たしのはいいのですが、ここからすぐに電車に乗らなければなりません。の方に向かったところ、そこで驚きの光景を目にすることに。   前回来た時は駅前が工事中で何も見えなかったのですが 駅前のロータリーが完成しているぅ━━━!いやぁ綺麗になってよかった、これで電車を使う人たちにも何かしらの活性化に繋がればと思っていたのですが、 タクシーがカラスに襲撃受けているくらい、人が全然いなかった。ここはマジで笑ってしまった。滝川クオリティまじぱねぇっす。 さて、今度こそ駅にと思ったのですが、もう一つ気になるものが。 ロータリーのど真ん中に(たぶん)何の説明もなく、飛行機というかグライダーが置かれている。ちなみに、滝川市では観光客向けにグライダー体験が出来ることは知っているんだけど、なんだろうこの胸の中に沸々と湧いてくる感情はと思っていたところ、 ちょっと前、世間を騒がせた豊○真由子議員の霊(死んでねぇけど)が僕の中に入ってきました。 違うだろぅーー!違うだろ!! 何の工夫もなくそんなもの見せられても関心を持つかー!! お前の見栄がなんだ!!これ以上市民を傷つけるな!!市民の協力なくして、観光資源など育つ訳がないだろ!! いくら駅だけ綺麗にしても、駅前の商業施設がアレだと、観光客はすぐに気付くんだよ。 だったらまずはタイルを貼り直して、市民の受け入れ態勢整えてからにしろ、このハゲーー!! ...... ...... はっ!なんか気を失っている間に誰かが言いたいことを言ってくれた気がする。 豊田議員、とりあえずしくじり先生でのメディア復帰をお待ちしております。 そんな滝川ではありますが、 来月から始まる高校野球夏の甲子園大会滝川駅からすぐ近くの滝川西高校北北海道代表として出場が決定しました。NHKでのふるさと紹介で滝川駅前が映る可能性を考えると、ちょっと録画せずにはいられない気持ちです。甲子園とこのブログで滝川ブーム来るかもしれませんね!! 来ねぇよ。 うわぁ思っていた以上に長くなったなぁ。豊田真由子のところ完全に蛇足だったわ。 最後に旭山動物園について軽く触れるか。 実はこの十津川を撮影に組み込んだせいで、旭山動物園の時間ってとれるか微妙なラインだったんですね。裁判所の撮影をして、バスでまた駅に戻ってそこから旭山動物園行きのバスに乗れればなんとかというところ。 しかし、旭川駅から裁判所までのバスが結構時間かかっちゃたので、そのルートは無理ということに。しかし、普通氏そこから藤井四段ばりに長考に入ります(裁判所の前で)。 当初は、旭川駅から旭山動物園行きのバスに乗るために、旭川駅と裁判所の間をバスで往復しようと考えていたけど、今から旭川駅に戻るのではそのバスに乗ることはできない...。 では、これはどうだろう。裁判所から割と近い位置にある新旭川に行く。そして、電車で旭山動物園に最も近い、北日ノ出に向かう。北日ノ出駅からなにかしらの方法で動物園に向かう。 しかし時刻表を見てみるとそれは頓挫。北日ノ出駅というのは普通電車も通過してしまう駅のようで、新旭川駅から北日ノ出駅に向かう電車は1日4本程度しかなく(新十津川方面への4倍!)、今の時間では最適なものがない。 普通電車も通過してしまう駅ならそうかもしれないが、そうではない駅ではどうだろう。その隣の東旭川駅は?と調べたところ 今の時間、ちゃんと停車する電車があるばかりか、Wikipedia情報によると、旭川を出発した動物園行きのバスは、途中でこの東旭川駅を通るらしい。バス到着の正確な時刻はわからなかったものの、乗りたかったバスに電車で追い越すことで乗れる可能性が出てきた! そうと決まれば、やるしかないでしょう!   タクシーを捕まえるまでが本当は大変だったんだけどそこは割愛して、タクシーで新旭川に到着。   そこから2駅行った東旭川に到着。両方とも無人駅でしたが、味のある駅でした。 しかしここで問題が。 バスってどこですか...?この無駄に広い駅前にバス停の類はなし。これは少し歩かないとなさそうです。とりあえず目の前の道を行ったり来たりしてみると、 バス停があったんだけど、時刻表がない。これは恐らく到着専用のバス停だな。 ヤバいヤバいと焦り始めたところに、お散歩中のお母さんと幼女を発見。幼女だ、でゅふふとなるのを抑えつつバス停の場所を聞いてみると、 駅前の道を真っ直ぐ行った鳥居の近くにあると。この時点では鳥居は見えないので、どんだけ進むんだよと不安になりながらも、バスの時刻がわからない以上急ぐしかない。お礼を言って猛ダッシュ だいたい600メートルくらいでしたね、鳥居を見つけたのでそこをに。そこで、   東旭川1条6丁目」バス停を発見。 そして時刻表を見たら、間に合ったー!!すげぇ俺。西村京太郎先生〜、次回作は石北本線とバスの時刻表トリックを駆使した旭山動物園で起きる事件を書きましょうよ。俺、犯人やりますんで        と、たった40分だけでしたけど、旭山動物園を満喫しましたとさ。ちゃんちゃん。 そんな訳で、どこも駆け足でしたけどかなり北海道を満喫しました。どうしよう、こんなスケジュール通りいって大丈夫なのかなと逆に不安に思いつつ次の撮影地に向かうのです。 〔深川家裁編へ〕