244件目 岩見沢地裁 〜岩見沢のダンデライオン〜
僕の彼女を紹介します。
僕の彼女は、日本の平和のために誤って罪を犯した人に判決を下しました。
その名前は、岩見沢地裁。札幌地方裁判所岩見沢支部。
というわけで、僕の彼女を紹介します。
改め、
岩見沢地裁を紹介します。
裁判所のHPによると、岩見沢地裁へは「JR函館本線岩見沢駅から徒歩15分、中央バス「裁判所前」から徒歩1分」とのこと。
というわけで、JR各線「岩見沢」駅からスタート。
全国の裁判所データベースを作成中。ご覧になっていただける方は「僕の彼女たちを紹介します」(該当ページへ)からどうぞ。
駒大岩見沢高校!
高校野球が好きな方なら、岩見沢と聞いて思い浮かべることでしょう。夏の甲子園を連覇し、田中将大選手の出身である駒大苫小牧高校が全国的には有名かと思いますが、北海道で強打のイメージを僕に最初に植え付けたのは「ヒグマ打線」と呼ばれたこちらの駒大岩見沢高校でした。
春の甲子園に8回、夏の甲子園に4度出場、春の大会では1度ベスト4に入った学校ではありますが、残念ながら2014年に閉校しています。ここまでは知っていたのですが、Wiki先生によると、北海道日本ハムファイターズの1軍本拠地となる野球場がこの敷地内に建設される可能性があるんだとか。そうなったら、高校野球ヲタは必ず駒大岩見沢の歴史を押さえておかないとモグリ認定されること間違いなしですね。
そんな岩見沢に到着です。
札幌駅まで特急で30分弱、普通で50分弱、旭川へも特急で1時間といった距離の場所です。旭川へ30分、札幌へ1時間くらいの滝川名誉会長と似たアクセスさに香ばしい感じがしていたのですが、
すげぇ立派な駅でした。写真じゃ全然横幅収まっていません。
もちろん中も綺麗です。中央口を目指してください。
駅を出たらこんな感じ。しっかりとした広場になっています。なんも事前情報なしに来ると、その広さに驚くと思います。
どうやらこの岩見沢というのは北海道の鉄道上非常に大きな意味を持つ駅のようでして、北海道内の最古の鉄道である幌内鉄道の開業と同時に駅が開かれ、砂川、室蘭方面への起点となったほか、その他多くの列車の乗り換えとして機能していたとのこと。駅舎がコンペでデザインを選定し、2009年にはグッドデザイン賞を受賞、2013年には北海道内で唯一駅舎のガイドツアーを開催することもあるとのこと。2017年現在、交通系ICカードが利用できる日本最東端の駅でもあります。
そんな駅情報もほどほどに裁判所へ。今回も徒歩のほかにバスで行くことが出来ます。
駅を出て右に進むとコミュニティプラザとバスターミナルが一緒になった建物があります。
中にはちょっとした食堂があったり、地方FMラジオのスタジオがあったりします。それを抜けると、
待合室とバスの路線図。同じバス会社が運営しているからなんでしょうが、どことなく滝川チェアマンと雰囲気が似ています。
バスは4番乗り場の「栄町」行き、7番乗り場の「幾春別」行き、8番乗り場の「美唄」行きのどれかに乗ってください。合わせれば1時間に3本くらいはあります。
乗車時間は5分程度です。「裁判所前」バス停でお会いしましょう。
では、徒歩ルートです。
駅前に戻りまして、真っ直ぐ進んで行きます。
駅前にはいい女2人が背を向けて格好良く立つ銅像が建っています。立ち姿がカッコいいです。
「友だち」には見えねぇけどな。ってか97年からあるってことは、この駅前の広さと綺麗さはそこから続いているのでしょうか。そうだとしたら驚きです。
と、意外といい街なのかと思ったのも束の間、
このブログ的な意味でいい雰囲気が出てきました。これだから北海道の町歩きは止められません。
工事現場の壁に謎のイラストが。最初意味がわからなかったんですけど、この怪獣みたいな奴の隣りに並んで写真を撮ってねということなんだな。
火を吹いて暴れているところに、この怪獣が出てきて...って悪もんは俺なんだな。
火を吹く俺に対して長距離は危険と感じ、接近戦に持ち込まれた結果、ヤムチャが無事に頓死。ごめん、ヤムチャは俺が足した。
で、俺が反省して、めでたしめでたし。ク○漫画やな。
なんで、俺がこの気持ち悪い生物の引き立て役になんなきゃいけねぇんだよ。まぁ地方都市のキャラがこれで頑張れるというのなら、別に構いませんが。
「4条西5」交差点を左に曲がります。曲がった先は商店街になっているので、どんなお店が並んでいるのかなと期待を持つところなのですが、
交差点の一角が貸ビルになっているあたり、逆の期待を持たなければならないようです。しかもまぁ、この鏡張りみたいなビルがこんな汚れているのって見たことあります?こりゃ相当期間借り手いないな。
通りかかった自動販売をふと見てみると、旭川の雑談パート(該当ページへ)で紹介したナポリンを発見。アニメから入って原作を見る人はいるでしょうけど、サワーから入って実際の飲み物にいく人はなかなかいないでしょうな。結局、手は伸ばしておりませんが。
ここ数年でアニメから入って原作を買ったのはこれくらいしか浮かばなかったので、今日の副題はこちら「城下町のダンデライオン」。これ2年前の作品だからなぁ、去年もなにかしら買ったとは思うけど忘れちゃった。
商店街を進みます。
「こささーる@空店舗」はもはや意味が全然わかりません。空き店舗なのは普通シャッターへの張り紙とかで知るもので、看板でここまで謳っているのは初めて。そして「こささーる」のよくわからなさ。ここもしばらく空き店舗期間が続きそうです。
「ナイトシアター ニューリンカーン」とありますが、ナイトシアターってなんすか?扉には「飲んで歌って踊れる憩いの場」とありますが、空き店舗が多い中こういうお店は残るんですね。若い人はこういうとこ行かないでしょうけど、ご年配の方もこういうところにお金落とすほど余裕あんのかね。
まぁなかなかキてる町だなと思っていたのですが、
商店街を抜けたら急にデカいショッピングセンター「A-coop」とやらと、妙に開けたぷらっとパークがお出迎え。心なしか人通りも多くなった気がします。
やけに立派な生涯学習センターに、これまたやけに立派に見えるホテルまで。おっ、なんだなんだという感じで、テンションの上げ下げについていくのが必死です。この上げ下げが気温だったら、余裕で風邪ひいています。
情報をかいつまんでるだけなので正確なところは分かりませんが、先ほど鉄道として要衝の町と紹介しましたが、それもこれも炭鉱業が栄えていたからのようです。炭鉱閉山後は苦しいようですが、財を成した人は持ってるし、そうでない人は...という感じなのかなと思える町の雰囲気です。
恐らくその栄えていた時代のことなのか、財政上も割と安定しているそうです。まぁ独自の産業がなくても、札幌への通勤にもほどよくベットタウンして一定の需要はあることなのでしょうかね。
居酒屋もちょいオシャレな感じのもあったし、住むには実はいいところなのかと心がだいぶ偏りがち。まぁ北海道でも有数の豪雪地帯だそうですが。
阿弥陀寺というお寺が左にありましたら、その先にあるのが裁判所です。
到着〜!!
所要時間は徒歩15分くらいですかね。
バスで来た人もその名の通り、目の前にありますから、着いたら建物の写真を探して。
地図で表すとこんな感じ。まぁ迷わないと思います。
この日はたくさん回って、ここ岩見沢では雑談パートするほどの体力も残っていなかったのでとっとこさ帰ります。それでも、
まぁまぁな立派さに驚いた、A-coopに入って探索。そしたらね、ここが
ガッラガラ...。
もう例えるならば、何度も例に出して悪いけど、僕が北海道で一番好きな建物と言っても過言ではない
King of 北海道・滝川の駅前にあるスマイルビル(該当ページへ)に匹敵するくらい。店は結構あるんだけど、18時くらいなのにほぼ閉店の網みたいのがかかった状態。すれ違う人もほぼいない状態。
ちょっとそのギャップに面食らいつつ、帰りは行きとは違う道を通ろうかとこのA-coopの裏を通ったら、漫☆画太郎に出てきそうな白のタンクトップを来たババァが股をボリボリかきながら歩いていた。
外面だけ見て、勝手に住みよい町なのかなと思っていたけど、そうじゃなかったのかなと疑心暗鬼になりつつ駅へ。
そうだ、駅はこんなにも立派じゃないか!長年の旅で培ってきた自分の勘を疑うな。きっとあのモールは棚卸の日だったから早く閉めただけなんだ、ババァは単に山下清のモノマネをしていただけなんだな。
と自分を鼓舞していたところ、ゴゴゴゴ…と、自分の背中から何かプレッシャーが。
全国的に見ても結構立派な部類に入りそうな駅舎がある駅前に、まぁここでは味があると表現しておこうなんともレトロで素敵な雰囲気の居酒屋街が。
なんだか、表裏両方見せられるこの町の顔に困惑させられっぱなしで帰路につきました。
という訳で、札幌へのアクセスはほどよく恵まれていて、交通の要衝としても栄えている、だけどアレな雰囲気の側面も隠しきれていない岩見沢市の岩見沢地裁
お薦めです!
なんだか、不思議な町だったなぁ。久々に、出身の人がいたら、僕が抱いた印象との答え合わせをしたい気分。まぁ十中八九、寂れた地方都市という結果なのでしょうが。
全国制覇まで残り9軒 ←2桁切ったー!!
〔小樽地裁編へ〕