紋別散策パート
電車がなくなった紋別の地に行くには方法が限られています。まずは裁判所パートでも紹介した高速バスや路線バス。高速バスを使えば、旭川や札幌から、路線バスなら路線が繋がっている遠軽などから向かうことができます。
でもまぁ普通に考えたら、道外の人の選択肢としてはやはり飛行機を選びたいでしょう。
という訳で紋別空港へ向かいます。1日1便しか飛ばない飛行機に乗って。
紋別空港は1966年に北海道内11番目の空港として供給が開始。一時運行が停止された時期や2006年より札幌への空路が廃止されたことにより、今では羽田空港との1日1便のみを受け入れる空港になったとのこと。
羽田からは約1時間40分でオホーツク紋別空港に到着。商売的にはどうか知りませんが、結構人乗ってるじゃんという印象。
ただ冷静に考えて、地元の人の足としてはもちろん有効なのでしょうが、東京にどれだけ定期的に行きたい人がいるかもわからないですし、東京の人が来るにしてもオホーツク海と裁判所があるくらいで、いまいち用途がわかりません。とは言え、この空路がなくなったら、ホントに陸の孤島になってしまうんだろうなぁ...。
オホーツク海ではこういったアザラシが見られるのでしょう。ちょっとでも海洋生物に興味がある人は少しでもこの紋別空港を潤すことにお手伝いを。ゆるキャラの紋太くんも待っています。ただ、紋太くんは本日結果発表されたゆるキャラグランプリ2017年には出ていないようです。
なにか視線を感じると思ったら大きな(・(ェ)・)クマーが。この紋別から150kmほど離れた場所での捕獲らしいので関係はないと思いつつ、北海道の地方都市に行くと少し熊情報は気になったりもします。
空港を出たらすぐにバス停があります。1日1便に合わせて、裁判所へ行くのに使った紋別市内・紋別バスターミナルに向かうバス、飛行機から大分時間は経ちますが、遠軽方面に向かうバスがあります。
羽田からの到着便が12時半に来て、羽田に向かう便が13時20分に出るのですが、これが終わったら空港業務って終わるのでしょうか。超絶ホワイトな労働環境ですね。
私はというととりあえず歩きます。
紋別空港を後にし、
紋別市街方面へ歩いて行きます。行き先に「稚内」「網走」などが見れると、北海道へ来た感がしてちょっとワクワクします。
少し歩くと右側に目的地の入口が見えたらので入ることにします。オホーツク流氷公園です。何があるか知りませんが、空港の近くにバカでかい公園があることを地図で見て知ったので行こうと思ったのです。
こんな感じで非常に長く、今いるポイントはKの位置。ゴールまでは軽く2kmくらいあるっぽいです。いい運動です。
広大な緑広がる道を進む中、すれ違う人は全くいません。歩いていて気持ちがいいのですが、さっき空港で見たように熊とか出てこないよなとちょっと不安になったり。
しばらくすると、パークゴルフ場が見えてきます。数人の年配の方が楽しんでいるのが見えますが、変わらず寂しい限り。この辺りの野球部員は、この障害のない真っ直ぐ開けた緑を前に「よし、じゃあ800mダッシュ10本な」とか言われたりするのでしょうか。
お次は海と大地の遊び場が見えてきました。もちろん遊んでいる人など1人たりともいやしません。まぁ平日でしたしね。
遊具広場にしては珍しい、足つぼコーナーがあったのでそこだけ楽しみつつ、
この遊具は肛門を傷つける以外にどんな楽しみ方があるのだろうかなど疑問に思いながらも遊具コーナーも突破。
そして最後に地味に楽しみにしていたラベンダー畑コーナーへ。
しーん...。
ラベンダーの季節は遅咲きで8月、基本的には7月のものらしいです。
でも生き残っているのも若干はいたので、少し満足しました。まぁラベンダーを見れたところで、ふーんだったのですが。
まぁ多少観光の時間はあるけど、すごくいっぱい時間がある訳ではないので早足で過ぎてしまいましたけど、休日とかでまったりしたい場合にはすごく良さそうな公園でした。
また次の場所へ向けて歩き出します。
途中、普通の道にカニの甲羅が落ちていたのですが、これはいったいどういう状況なのでしょうか。紋別の人は道端にガムを吐き捨てるような感じで食べ歩いているカニを捨てるのでしょうか。それとも鳥が落としたのか?
次の目的地はこちら。もちろんプールではありません。オホーツクタワーと流氷科学センターに向かいます。
まずは流氷科学センターへ。
クマがお出迎え。なんか北海道としては当たり前のお迎えのような気がするけど、冷静になって考えるとリアルに遭遇する可能性があって、会ったら高確率で死ぬこと考えると何をマスコットのように扱っているんだと思わなくもない。
以前、道東を攻めたときにサーモンパーク(該当ページへ)ってとこに行ったけど、割とこういうところ嫌いじゃないみたい。まぁまぁ早歩きで進みはするんだけど。
さかなクンさんも来たことあるみたい。この人、42歳なんだね。我が道をここまで通せる姿は本当に尊敬します。
「流氷力アップ問題集?」とやらを発見。?と?もありました。
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問1 【オホーツク海の海水】
冬のオホーツク海はシベリアの厳しい寒気にさらされますが、海水はすぐには凍りません。水は対流しながら冷えていくからです。寒気が水面を冷やすとき、冷やされた水は温かい水より重いので沈んでいき、温かい水と入れかわります。これを繰り返しながら海全体の温度が下がっていくのです。
やがて海水全体が凍る温度になると対流が止まります。その温度はオホーツク海では約( )℃です。(塩分濃度3.3%のとき)
空欄に当てはまる温度を下から選んでください。
A:‐0.8℃ B:‐1.2℃ C:‐1.8℃
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あーこんなの楽勝だわwww、俺は楽勝だけど、わかんない人のことを思ってここでは答え言わないでおくわ......あはは......。中学で理科を挫折した人間にとっては地獄やな。
流氷歩行を体験するというもの。もちろん、実際の氷のはずもなく、この建物内で一番アレなアトラクションとなっております。
竜巻体験コーナー。竜巻って日本でも毎年十数回は発生しているんだって。
ボタンを押すと、
この穴から水蒸気が出てきて、
こんな感じになります。写真だとどうしても微妙ですが、実際見てみるとなかなか面白いですよ。すっげぇ面白いものでもありませんが。
食事の様子がまぁまぁグロいと話題のクリオネちゃん。ここまで大量にいると妖精感が薄れます。
なんだ、この「アサヒスーパードライエクストラコールド」を想起させる場所は?と思ってワクワクしたのですが、極寒体験コーナーだそうです。室内温度は―20.5℃だそうです。余裕で自身のマイナス体験を更新です。
ジャケットを無料で貸出してくれます。僕が着れるXLサイズもあったので、意外と配慮が聞いています。
ただただ寒かったです。まぁ寒いのを経験できただけでも良かったのですが、
振り回して凍るのを経験するための、入口で渡された手ぬぐいをそのままにしてしまい、ただただ冷たい手ぬぐいにしてしまったことは大反省でした。凍った棒状にした手ぬぐいで人を撲殺して、また元に戻すことで「十津川さん、僕は凶器なんか持っていなかったですよ!」とやりたかったのに...。まぁ周りは氷だらけなので凶器には困らないのですが。
こんな感じで流氷科学センターを後に。紹介していないものもいくつかありますが、結構楽しい施設でした。自分に科学にもっと教養があれば3倍楽しめたと思います。そういう意味では、日本地理を学べる博物館とかあったら行ってみたいなぁ。
最後の目的へ向かいます。
価格センターを出たら大きなカニの爪と、カポーが楽しむのには良さそうな広場があったのですが完全スルー。天気も微妙でしたし、10月でしたけどまぁまぁ寒かったんで余計なところには行けません。
オホーツクタワーを目指していたのですが、ガリンコ号も近くにあるとのこと!
なんだか最近の記事で、このガリンコ号について触れたことがあると思うんですけど、中学生の時に詳細は知らないのになにかで聞いたこの名前の響きが好き過ぎて、テストで解答に困ったら「砕氷船ガリンコ号」と書いては先生に真面目にやれと怒られたという思い出。まさか出会えるなんて。
歴代ワーストのペットイラストを華麗にスルーして、見えてきました
愛しの砕氷船ガリンコ号!!カッケー、なんだこの厨二感をくすぶるサンダーバード2号に搭載されていそうなメカは。ここに展示されているのは初代のようですね。
「ネジを廻すと前に進む」というアルキメデスのねじの原理を利用した「アルキメディアン・スクリュー」と呼ばれる螺旋型のドリルを船体全部に装備し、それを回転させ氷に乗り上げ、船体重量を加えて氷を割ることで流氷域の航行ができるというもの。1987年に定員32名で就航され、世界初の流氷砕氷観光船となったとのこと。
2代目は最初から観光をターゲットに設計されたため、定員も195名に大幅に増員。冷暖房完備の客室、自販機や売店も完備したガリンコ号。スクリューは初代の4本から2本に減ったものの、砕氷能力はアップし、氷厚60cmの氷を割りながら進むことが出来るようになったとのこと。
夏はクルージングやフィッシングを楽しみ、冬は流氷観光に使うんだって。すっげぇ楽しそう。難波したらぜってぇ死ぬけど。
初代の先に海洋交流館というのがあり、そこが現在のガリンコ号の乗り場になっているようです。
海洋交流館の先に見えるのが、一応目指していたオホーツクタワーなんだけど、別に目指していた理由とかないから、ガリンコ号優先で。
中はお土産が売っていたり、軽食をとることが出来たり。そして、その先に愛しのガリンちゃんがいます。
これが2代目ガリンコ号です、スクリューは2本だけどパワーアップしてるんだぜ。
冬は1月10日から運行しているようで、1日5便と期間限定のサンライズとサンセットクルーズがあるらしい。所要時間は1時間程度で流氷がある場合は3,000円、ない場合は2,500円らしい。ただ10名以上の申し込みがないと出航しないそうなので、真冬の紋別まで来て、ガリンコ号に乗れずに帰るという悲劇だけは起きないことを心より祈ります。
現状1月10日〜20日まで全て便で予約可能。みんな早く予約をして、関係者さんを安心させてあげて!ちなみに1月1日は朝6:30便ってのをやるらしいね。この年始の過ごし方は非常に熱いな。
芸人の「もう中学生」が作りそうなバス的なのに乗って、今回行くの止めたオホーツクタワーへ行けるらしい。オホーツクタワーも行けば結構楽しそうなので、とりあえずサイトのリンクだけ貼っておくわ。オホーツクタワーへ
時間軸的にはここから裁判所の撮影に向かうんだけど、その前に海洋交流館の中にあったラーメン屋で腹ごしらえ。あんま期待していなかったんだけど、結構美味しかった。結構脂があったんだけど、多分冬場ではそのおかげでずっとスープが冷めずに済むんだろうなと推測。この時には熱くて舌を火傷したけど。
そこからタクシー呼んで、バスターミナルまで連れて行ってもらうんだけど、空港からここまで歩いたことにかなり驚かれ(調べたら5km近くあった)、もの凄く僕自身も興味を持った観光スポットを紹介してもらったんだけど完全に忘れてしまいなどを経て、バスターミナルに到着。
撮影を終えて、まだ少し時間があったので紋別駅跡である
スーパーに潜入。
WAONはともかく、電車がない地域で、交通系電子マネーを導入する意味を店長に問い質したくなったり、
ホタテ売り場に武田久美子のポスターが。まぁ若い方は知らんでしょうな、私もギリ知ってるくらいですが、貝殻を水着に見立てたビキニに見立てた写真集で一躍話題になった人ですわ。
写真集の発売は1989年ってことは俺5歳だな、まぁリアルで知らんでもなにかで知ったんだろう。このことが縁で2014年から紋別市のキャンペーンガールに就任したんだって。来たことあんのかな?現在49歳らしいので、僕の大好きな石田ゆり子と1歳差のようですが、武田久美子は武田久美子でいい歳のとりかたしていますな。
その後、バスに揺られ、電車に乗り換える際に売店で、
なんとも珍しい昆布エキス飲料「タングロン」というのを購入。今日1日の疲れをとんべ!と意気込んだものの、これが美味くねぇでやんの...。
まぁそんな訳で、アクセスは非常に厳しいものの、雄大な自然に囲まれ、冬場は他所では経験できない砕氷船など見所は多数ある紋別市の紋別地裁
お薦めです!!
室蘭、滝川先生並にキツい町並みに出会えるとしたら残りはここしかないなと逆の期待をしていたのですが、非常にいい街でした。寒いの嫌だし、雪でアクセス困難なので基本、冬に北海道は行きたくないのですが、そんな僕でも冬に再訪してみたいと思いましたね、主にガリンコ号ですが。
〔遠軽簡裁編へ〕